NBAが2020-21シーズンの再開に向けて動くなか、マイアミ・ヒートのバム・アデバヨは選手たちがけがをする確率が高まるのではないかと懸念しているようだ。
アデバヨはオフシーズン中に現在のルーキー契約を延長することができる選手のひとりだ。シーズン再開の舞台となるフロリダ州オーランドで大きなけがをした場合、リーグがどう選手たちを守ってくれるのかを気にしていると、『AP』のティム・レイノルズ記者が詳しく報じている。
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このオフシーズン中にルーキー契約の延長が1億ドルを超える可能性のある5選手のうちのひとりであるアデバヨは、フロリダ州オーランドにあるディズニーキャンパスでシーズンが再開した際に、大きなけがを負ってしまった場合、リーグがどう守ってくれるのかの説明を求めている。
「我々は延長契約を控えていて、この隔離生活が安全であり、けがをしないという確信が欲しいんだ」とアデバヨは語った。
「もしけがをしても、何かしらのバックアップ、しっかりと支払われるという保証が欲しい」。
アデバヨのほかに、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェル、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタム、サクラメント・キングスのディアロン・フォックス、ロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマが、自身たちの将来的な収入に大きく影響するこの件についてNBA選手会と先週話し合ったという。
ミシェル・ロバーツNBA選手会事務局長は、選手たちを満足させるような決断に合意できることに対して前向きだ。「これらはまだリーグと協議中のことですが、バムやほかの選手たちが気にしていることは間違いありません」と『AP』に述べている。
「今はとてもユニークな状況であり、これは私たちが住んでいる世界における問題のひとつです。このウイルスが蔓延している期間中、彼は長い間プレイすることができていません。このような状況であることから、バムやほかの選手たちがしっかりと守られるように、リーグと協議を続けています」。
(中略)
アデバヨは「最終的な目標はプレイすることだ」と話している。
「だから『彼らは保証がなければプレイしないんだ』とは誰にも思ってほしくない。プレイしたいことが大前提。それが重要なんだ。プレイして、チームが優勝できるように貢献したい。けれど、それと同じくらい、自分たちの家族や自分たちの人生について考えているし、けがをしてしまった場合にどう変わってしまうのかということも考えているんだ」。
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2017年にドラフト1巡目全体14位でヒートに指名されたアデバヨは今季、シーズンが中断されるまでに65試合に出場し、平均16.2得点、10.5リバウンド、5.1アシストとキャリア最高のシーズンを送っている。