アンソニー・エドワーズの言葉に刺激されたカイリー・アービング 「モチベーション」になったコメントとは?

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坂東実藍 Miran Bando

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ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングは、ミネソタ・ティンバーウルブズに108-105で勝利した5月22日(日本時間23日)のウェスタン・カンファレンス・ファイナル第1戦で、力強いパフォーマンスを披露した。

そのアービングが、ウルブズのアンソニー・エドワーズの言葉に燃えたと明かしている。ウルブズがウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦でデンバー・ナゲッツに勝利した際の試合後のコメントのことだ。

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エドワーズの発言は、さほどあおるようなものではなかった。単純に、マーベリックスとのシリーズでアービングと対戦するだろうと話しただけだ。

ナゲッツとの第7戦後、エドワーズは試合後の『TNT』のインタビューで「カイリーとのマッチアップだろうから、面白くなるだろうね」と述べていた。

「彼を相手に自分に何ができるかを見てみよう」

初のポストシーズンでの対戦に向け、アービングはエドワーズの言葉を挑戦と受け止めたようだ。

TNTの『Inside the NBA』でエドワーズのコメントについて問われると、アービングは「モチベーションとしたんだ」と話した。

「家で見ていて、敬意の表れだと思った。そしてどういう試合になるかは分かっていたんだ。第1戦も、シリーズの残りの試合もね」

そしてアービングは第1戦で期待された結果を出してみせた。激しい争いになることが確実視されるシリーズの第1戦における両選手のパフォーマンスを見てみよう。

カイリー・アービングの得点

アービングは第1戦で30得点をあげた。その大半が早い段階で決めたものだ。30得点のうち24得点を前半に記録している。第4クォーターにはルカ・ドンチッチの活躍を助けた。

ドンチッチ(33)に次ぐチーム2位の得点数だったアービングだが、3ポイントショットを決めずに30得点を達成したのは見事だ。フィールドゴールは23本中12本成功。フリースローは6本すべてを沈めている。

アンソニー・エドワーズの得点

エドワーズはアービングほど得点をあげていない。FG16本中6本成功の19得点だった。アービングと違い、エドワーズの得点の大半は3Pによるもので、12本中5本を成功させている。

レギュラーシーズンで2ポイントショットが1試合平均13本だったエドワーズだが、マーベリックスとの第1戦では4本にとどまった。3Pが好調だったこともあるが、マーベリックスの守備も一因だ。エドワーズは2P成功が1本のみで、あとはFT2本を沈めるにとどまっている。

ただ、エドワーズの19得点はチームで2番目の数字だ。チーム最多はジェイデン・マクダニエルズ。3P9本中6本成功を含む24得点をマークした。

エドワーズとアービングのスタッツ比較

得点数はアービングが上回ったかもしれない。だが、その他のスタッツでは、エドワーズがアービングを上回っている。試合最多の11リバウンドを記録し、ダブルダブルを達成した。

スタッツエドワーズアービング
出場時間4140
得点1930
リバウンド115
アシスト84
スティール20
ブロック01
フィールドゴール成功率37.5%(6/16)52.2%(12/23)
3ポイントショット成功率41.7%(5/12)0%(0/3)

それでも、シリーズ初戦を制したのはマーベリックスだ。どちらの選手も、それを最も重視しているだろう。そしてだからこそ、アービングはエドワーズの発言を受けて自ら設定した期待に見合う出来だったと感じているはずだ。

ただ、アービングはエドワーズが自信を見せたのを悪いことと考えているのではない。

アービングは「恐れないメンタリティーだね。だからこそ僕らはアント(エドワーズ)が大好きなんだ」と話している。

シリーズがまだまだ終わっていないことを、アービングは知っている。第2戦に向け、マーベリックスが最大のアドバンテージを失うということも、だ。

アービングは「彼が少しプレッシャーをかけてくるのは分かっていた。でも、彼らが第7戦を終えたところなのも分かっていたんだ」と話した。

「大変な試合だったから、今夜の彼らにはその影響が少しあったはずだ。だから、第2戦ではもう少し落ち着いてくるだろう。僕らも備えていくよ」

第2戦は5月24日(同25日)に行われる。

原文:Anthony Edwards vs. Kyrie Irving stats: How Timberwolves guard's comments inspired Mavericks star in Game 1 win(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Jacob Camenker first joined The Sporting News as a fantasy football intern in 2018 after his graduation from UMass. He became a full-time employee with TSN in 2021 and now serves as a senior content producer with a particular focus on the NFL. Jacob worked at NBC Sports Boston as a content producer from 2019 to 2021. He is an avid fan of the NFL Draft and ranked 10th in FantasyPros’ Mock Draft Accuracy metric in both 2021 and 2022.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。