7月13日(日本時間14日)に行なわれたアンソニー・デイビスのロサンゼルス・レイカーズ入団会見で、ロブ・ペリンカGMは、同選手を「世界で最も支配的な若い選手」と形容した。
📺 NBAサマーリーグ2019配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)
26歳、身長208cm、ガード並の技術を持ち、天井知らずなデイビスは、昨季ニューオーリンズ・ペリカンズで1年目(2012-13シーズン)以来最少の出場時間(33.0分)だったにもかかわらず、平均25.9得点、12.0リバウンド、3.9アシスト、2.4ブロックというスタッツを残した。彼は、すでにオールNBAファーストチームに3回、オールスターにも1年目を除いて6年連続で選出されている。
ペリンカGMは「彼以上に完成された選手はいない」と、デイビスを称えた。
「彼にできないことはない。シュートもできて、プレイも決められる。1番から5番のポジションを相手にしても守れる。リムを守れる。ボールのハンドリングだってできる。技術を高めようとする彼の姿勢は、比類のないもの。その彼の隣に今座り、今後何年もチームの柱になってくれることを誇りに思っている」。
レブロン・ジェームズがチームにいるおかげで、デイビスは対戦相手から集中的にマークされなくなる。そのおかげで、彼のプレイ効率(キャリアフィールドゴール成功率51.7%、貢献度を表すプレイヤーエフィシエンシー27.5)は、これからさらに上がるだろう。
近年のスポーツは目覚ましいほどの進化を遂げている。ゴールデンステイト・ウォリアーズでは、最も試合にインパクトを与えられるラインナップでドレイモンド・グリーンをセンターとして起用するなど、従来のセンターは試練のときを迎えている。
それでも、昨季優勝を果たしたトロント・ラプターズでは、3ポイントショットを打てるマルク・ガソルのようなセンターがNBAファイナルで存在感を発揮した。デイビスとペリカンズでチームメイトだったデマーカス・カズンズも、ファイナル第2、5戦でウォリアーズの勝利に貢献した。
会見の終盤で、私はデイビスに4番と5番での起用について質問した。彼の返答は、非常に明確だった。
「自分は4番でプレイする方が好きだね。それを隠すつもりはない」と答えたデイビスは、フランク・ボーゲル・ヘッドコーチの方に目をやり、「5番でのプレイは好きではないんだ。でも、コーチが自分を5番でプレイさせると判断したのなら、それに従う」と続けた。
「ただ、最近はポジションレスになってきているので、ただ5人の選手をコートに送ってプレイすることだってできる。(レブロンが)ポイントガードをやっている場合だってある。とても長身のポイントガードだよ。だから、あまり関係がないんだ。一番フィットする5選手がプレイして、試合に勝てばいい」。
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— Los Angeles Lakers (@Lakers) July 13, 2019
ペリンカGMも、デイビスの起用法について明確な意見を述べている。
「アンソニーとロスターについて初めて話したとき、彼はリーチの長いセンターが何人かいた方が良いと言ってくれた。彼はまだ26歳で、今後10年は支配的なプレイを続けてもらいたいので、ウェストで自分より身体の大きなセンターと毎試合でぶつかるのは彼の身体にとっても、チームにとっても、球団にとってもベストではない」。
「サイズとリーチに優れるジャベール・マギーがチームに戻ってくれたのは、我々にとって喜ばしかった。それで(デイビスが)4番でプレイすれば、並外れたリーチを誇るチームになる。そしてデマーカスがチームに来てくれた。彼とADはニューオーリンズ時代に一緒にプレイしているし、互いに足りないものを補い合っていた。デマーカスは身体をしっかりケアして、昨季素晴らしい1年を送った。昨日、私はブーギー(カズンズの愛称)がチームのXファクターになると言ったが、アンソニーのトレードを成立させたとき、彼の要望に応えて数名のセンターを獲得したかった」。
カズンズとマギーの出場時間、デイビスとジェームズを含むラインナップ、対戦相手がスモールラインナップを採用した場合、ジェームズ、デイビス、カズンズの同時起用、ジェームズをポイントガードで起用するスーパーサイズラインナップなど、アイディアは豊富に出てくる。
ただ、勝負どころでデイビスがコートに立っているのは間違いない。彼の言葉を借りれば、「ただプレイするだけ」ということだ。
デイビスのポジションは、試合の状況次第になる。どういう状況であっても、彼は支配的な選手になるだろう。
原文:Anthony Davis: Dominant in Any Position by Mike Trudell/Lakers.com(抄訳)
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