なぜアンドリュー・ウィギンズはベンチスタートに? ウォリアーズ苦戦で指揮官は「変更が必要」

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

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ゴールデンステイト・ウォリアーズは開幕から6勝2敗というスタートを切ったが、以降は勝つための道を見つけるのに苦しみ、調子を大きく落としている。事態の好転を目指す彼らは、解決策を探しているところだ。

再びの連敗街道となり、スティーブ・カー・ヘッドコーチはスターティングラインナップを変えることを選んだ。10年目のベテラン、アンドリュー・ウィギンズをベンチスタートにしたのだ。

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2020年のトレードデッドライン(トレード期限)の前にウォリアーズに加入したウィギンズは、この変更を冷静に受け止めた。だが、ショックだったことは確かだ。レギュラーシーズン657試合目にして、元ドラフト全体1位がベンチスタートになったのは初めてのことだった。

なぜ、カーHCはウィギンズをベンチスタートにしたのか。そしてこれからのチームにとって何を意味するのだろうか。

なぜアンドリュー・ウィギンズがウォリアーズでベンチスタートに?

12月14日(日本時間15日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦で、カーHCは新しいスターティングラインナップを導入した。ウィギンズ、そしてリーグから無期限出場停止処分を科されたドレイモンド・グリーンに代わり、新人ブランディン・ポジェムスキーと元ロッタリーピックのジョナサン・クミンガを先発に起用したのだ。

この変更の結果は、良くも悪くもあった。ウォリアーズは3連敗に終わっている。だが、クミンガは25分の出場で15得点、5リバウンドを記録した。ウィギンズは新たなセカンドユニットによる39得点のうちの9得点をあげている。

クリッパーズに敗れ、10勝14敗となった試合後、ウォリアーズの指揮官は変更したまま続けると示唆した。

カーHCは「変化が必要と感じたんだ」と話している。

「ブランディンはスターティングラインナップでフロア上のさらなるプレイメーカーになってくれると思う。もちろん、彼は素晴らしいリバウンダーだし、競う選手で、卓越したディフェンダーでもある」

「(クミンガは)出場時間を得るにふさわしい。ドレイモンドがいないから、彼が入ってくるのに完璧なタイミングだ。グループは本当につながることができると感じている。それにクリス(ポール)とダリオ(シャリッチ)がベンチから出場し、ユニットを本当に支えられる。我々は層が厚いチームなんだ。ウィギンズがモーゼス(ムーディー)とベンチから出場できる。彼らはとても優れた選手たちだ。私は、我々の層は厚く、ここから走っていけると思っているよ。本当にそう信じている」

さらに、カーHCは「これから数試合はこのグループが先発する。しっかり見てみるよ」と、一時的な変更ではないと示唆した。

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変更してから最初の試合だったクリッパーズ戦で最も恩恵を受けたのは、8本の3ポイントショットを沈め、今季自己最多の30得点をあげたクレイ・トンプソンだ。しかし、ステフィン・カリーは3P13本中3本成功を含むフィールドゴール17本中5本成功の17得点と苦しんだ。

グリーンの復帰が未定の中、引き続きクミンガを当面起用することは論理的な選択だろう。ウィギンズのベンチスタートは、非常に不本意だったシーズンの流れを変えるための新たな役割となる。

開幕から22試合で、ウィギンズは自己最少の平均12.0得点、FG成功率41.4%、3P成功率26.4%という数字だった。NBAプレイオフ2023でろっ骨を骨折したことが、今季に向けたオフシーズンの準備で影響したのかもしれない。

カーHCによる今回のラインナップ変更は、ウィギンズに対する重圧を軽減させるかもしれない。これまでのキャリアで経験してこなかった役割に慣れれば、再び活躍する機会となる可能性がある。

原文:Why is Andrew Wiggins coming off the bench? Coach Steve Kerr says Warriors starting lineup needs 'a shift'(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Gilbert McGregor

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Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。