アンドレ・イグダーラが引退 ウォリアーズで優勝4回

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坂東実藍 Miran Bando

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NBAで4回の優勝を経験し、ファイナルMVPも受賞したアンドレ・イグダーラが、『Andscape』の電話インタビューで現役引退を表明した。

イグダーラは「とにかく正しいタイミングだ」と話している。

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「時間が限られてくるようになり、後回しにしたくなかった」「高いレベルでプレイしたいと望むものだ。だけど、家族のことは大きい。息子は16歳だ。2人の娘もいる。だから、そういう大事な時期に子どもたちが育つのを見るのが楽しみなんだ」

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イグダーラはNBAで19シーズンを戦った。主に所属したのはゴールデンステイト・ウォリアーズ(8シーズン)とフィラデルフィア・76ers(8シーズン)。そのほか、マイアミ・ヒートに2シーズン、デンバー・ナゲッツに1シーズン在籍した。通算で平均11.3得点、4.9リバウンド、4.2アシスト、1.4スティールという記録を残している。

2012年にオールスター、2010-2011シーズンと2013-14シーズンにオールディフェンシブチームに選出されたイグダーラだが、おそらくキャリア最高の瞬間はNBAファイナル2015だ。ウォリアーズが4勝2敗で40年ぶりの優勝を果たしたシリーズで、当時クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズに対する守備が特に評価され、イグダーラファイナルMVPを受賞した。

プレイオフ進出を競うチームから優勝を争うチームになっていったウォリアーズに2013年から19年まで在籍したイグダーラは、ヒートでの2シーズンを経て2021年にウォリアーズに復帰。2021-2022シーズンに自身4回目となる優勝を飾っている。

昨季のイグダーラはレギュラーシーズンで出場8試合、平均2.1得点、2.1リバウンド、2.4アシストにとどまり、プレイオフは出場なし。だが、ベテランとしての存在感はウォリアーズから評価された。イグダーラはAndscapeで、引退後もベイエリアにとどまり、コート外で様々なビジネスを展開する予定と話した。

ウォリアーズのオーナーであるジョー・レイコブは、将来的に背番号9を永久欠番化するのが楽しみだとした。また、スティーブ・カー・ヘッドコーチは「殿堂入りの素晴らしいキャリアを終えたことを祝福します」と述べている。

「攻守両面における素晴らしい直感とエリートクラスの身体能力やIQを兼ね備え、私が見てきた中で最も独特な選手のひとりでした。とにかく絶対的な勝者でした。彼を指導できて幸運です」

原文:Andre Iguodala announces retirement from NBA(抄訳)

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。