フィラデルフィア・76ersのスターであるジョエル・エンビードはこの夏、オーランド・マジックの新人モハメッド・バンバに「NBAにようこそ」と洗礼を浴びせた。ピックアップゲームでの若きセンターとのぶつかり合いで、激しいダンクを見舞い、トラッシュトークをかました。
だが、公の場ではないところで、エンビードはまったく違う形でバンバをNBAに歓迎し、アドバイスを送っていた。彼らの友情は、20歳のバンバに大きく影響している。
昨季のプレイオフ・ファーストラウンドで76ersがヒートと対戦した時、眼窩骨折でまだ出場できなかったエンビードは、バンバとワークアウトをした。プレイオフ最初の2試合が終わってから、エンビードは家でバンバと試合の映像を見て、バスケットボールやNBAでの生活について話したのだ。アドバイスを逃すまいと多くの質問をしたバンバは、エンビードの寛大さに驚いた。
「彼はすごく気前が良く、とても誠実な、そばにいたいと思う人だった」。
この夏、何度もエンビードと練習したバンバは、エンビードのフットワークや攻撃プラン、闘争本能をまねようとしてきた。
バンバは「彼のようなビッグマンがあらゆることができるなんて、素晴らしいよ」と述べている。
「そういう小さなところを、僕も広げていきたいと思っている。彼みたいに、自分が思い描くような、生きる模範がいるのは良いことだ」。
6年ぶりに球団に戻ってきたスティーブ・クリフォード新ヘッドコーチが望むのは、組織的でアグレッシブなマジックだ。トレーニングキャンプで言い訳を許さない指導をしてきたクリフォードHCは「私にとって最も大切なのは、しっかりした組織で、プレイの目標をはっきりさせ、激しさを出すことだ」と述べている。
ベテランのD.J.・オーガスティンも「ヘッドコーチも言っていたが、彼は(プレシーズン初戦の)勝敗を気にしていない」と、正しい習慣を身に着けるのに遅すぎることはないと話す。
「大切なのは、組織的に、ハードで正しいプレイをすることだ。結果にかかわらず、僕らみんながそれを目指している。こういう試合の結果はカウントされない。でも、お互いを学び、ハードにプレイする点で僕らにとっては大切なんだ」。
マジックはクリフォードHCを招聘し、新たに17名のスタッフをバスケットボール部門に加えるなど、オフシーズンに活発な動きを見せた。ドラフトではバンバとメルビン・フレイジャーJr.を指名。ジェリン・グラントをトレードで獲得し、ティモフェイ・モズゴフも加わった。さらに、アーロン・ゴードンと長期契約。もう一人の若き主力、ジョナサン・アイザックは、サマーリーグで非常に良いプレイを見せており、今季はチームの鍵を握る一人となるだろう。
高さとリーチの長さを誇り、ポジションに関して多才なバンバも、今後のマジックの守備において中心的な存在になり得る。クリフォードHCは彼をセンターだけでなく、パワーフォワードとしても試してきた。本人も両方のポジションでプレイすることを好んでいる。NBAに早く適応するためだ。
ハイポストからのパス技術を持つ自身を経由したチームの攻撃について、バンバは「フロアを広く使い、もう少し攻撃の基点になれる選手になることが大切だ」と述べている。
「(パワーフォワードで)攻撃の基点になれる選手になるのは(センターとは)少し異なる。よりフロアで動き回るからだ」。
原文: Advice From Joel Embiid Helped Mohamed Bamba Prepare for NBA by John Denton / Magic.com(抄訳)
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