アダム・シルバーNBAコミッショナー、シーズン停止は「現時点で計画していない」

Benyam Kidane

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COVID-19(新型コロナウイルス)を巡る問題が増すなか、アダム・シルバーNBAコミッショナーが12月21日(日本時間22日)、リーグはシーズン停止を予定していないと明かした。

『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者のインタビューで、シルバーは「現時点でシーズンを停止する計画はない」と話している。

「当然、あらゆる選択肢を検討してきた。だが、現時点でシーズンを停止するだけの論理は考えられないというのが正直なところだ」

「文字どおり、全世界はもちろん、国中を襲っているこれらの問題を見る限り、これまでの月日で我々は行き着くところにたどり着いたのではないかと考える。それは、このウイルスが根絶されることはなく、我々は共存することを学ばなければいけないということだ。それが、現時点でリーグが経験していることだと考える」。

シルバーはオミクロン株が「支配を超えている」と述べ、安全衛生プロトコル入りした選手は今月103人にのぼり、うち65選手は先週のことだったと明かした。

先週、NBAは7試合を延期したが、クリスマスデーの試合は予定どおり開催されることになっている。ただ、ボストン・セルティックスやニューヨーク・ニックスは6選手、ブルックリン・ネッツは10選手と、クリスマスデーに試合をする予定である10チームの一部選手はプロトコル入りしている。それでも、シルバーは、リーグが不測の事態に備えた計画を立てていると述べた。

シルバーは「あらゆる要素を考慮した上で、プレイを続けることが正しく、責任あることだと思われる」と話している。

また、シルバーはNBA選手の65%がCOVID-19ワクチンのブースター接種を行っており、97%の選手がワクチンを接種していると明かした。現時点で各アリーナにおける入場制限は予定していないが、各地の命令に従うとのこと。トロント・ラプターズは先日、オンタリオ州の新たな規制に従い、入場者数を50%減らすことを明かしている。

なお、シルバーは「ワクチンを接種している無症状の選手が離脱しなければいけない日数を短縮することを積極的に検討している」と、安全に関するプロトコルを見直していくと話した。

「すべては選手協会と連携して行なっている」。

NBAとNBPA(選手協会)は代替選手の契約に関する規則を改定しており、各チームはCOVID-19の検査で陽性となったロスターの各選手に代わる選手と契約可能。さらに、2ウェイ契約選手は、これまでレギュラーシーズン中に50試合までだったNBAでの出場試合数の制限がなくなる。

原文:Adam Silver says the NBA has 'no plans right now' to pause the season amid rising COVID-19 concerns(抄訳)

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Benyam Kidane

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Benyam Kidane is a senior NBA editor and has been covering the league for The Sporting News since 2016. In his spare time you can find him watching Allen Iverson highlights on repeat.