アダム・シルバーNBAコミッショナーがチーム数拡大やユーロリーグとの大会開催の可能性について語る|NBAオールスター2023

YOKO B

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2月17日(日本時間18日)からユタ州ソルトレイクシティで開催されているNBAオールスター2023の2日目となった2月18日(同19日)、アダム・シルバーNBAコミッショナーが記者会見に臨み、リーグのチーム数拡大やユーロリーグとのトーナメント大会の可能性などについて語った。

シルバーNBAコミッショナーは会見の冒頭で「私が初めてNBAオールスターに携わったのは30年前のここソルトレイクシティでしたが、当時と現在の対比を考えてみると、興味深いことがわかります」と述べ、現在のリーグのおける米国外出身選手の活躍について触れた。

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「30年前のNBAには、米国外出身選手が20人いました。今、その数は120人となり、リーグの4分の1以上が米国外出身選手です。興味深いことに、今シーズンの得点上位5名は5つの異なる国の出身です。そして、オールスター出場者の約3分の1は米国外出身選手です」

「今シーズンは、チームの勝敗数の拮抗度合いからみても史上最も競争の激しいシーズンとなっています。これは、このリーグに在籍している米国外出身選手の数が飛躍的に増え、プレイの質が非常に高くなったことの現れだと思います」

リーグのチーム数拡大の可能性について

NBAにおいて米国外出身選手が4分の1を占め、その選手層がますます厚くなるなかで、エクスパンション(リーグのチーム数拡大)の可能性について質問を受けたシルバーNBAコミッショナーは、「最近はその議論は起きていないが、ある時点で組織が拡張するのは自然なこと」と述べた(以下、「」内はコミッショナーの発言要約)。

「今回は、CBA(Collective Bargaining Agreement/労使協定)の周期と国内メディアの周期の両方が重なり、現在の契約は2年半で終了となる。まずは、新しいCBAがどうなるのか、新しいメディアとの契約がどうなるのかを正確に把握し、その後、拡張について考えようという見解でいる。よって、いずれ必ず議論にはなる。今は具体的な話し合いは行われていないが、数年後にまた話し合うことになるだろう」

NBAのチームとユーロリーグのチームとの大会開催について

シルバーNBAコミッショナーはさらに、NBAのチームとユーロリーグのチーム間でのトーナメント大会開催の可能性についての質問に、「引き続き検討していく」と回答している(以下、「」内はコミッショナーの発言要約)。

「可能な限り最高の大会を作れるかどうかが鍵。問題のひとつは、NBAのシーズンとユーロリーグの周期で、たとえば、あるチームが非常に長いシーズンを経てファイナルを終え、さらに別の大会でプレイするというのは現実的ではない。NBAでは選手の移籍が多く、チームの準備が整わないことも懸念ではある」

「レギュラーシーズン中にさらなる盛り上がりを生み出すために、インシーズン・トーナメントを開催するという話も持ち上がっているが、いずれインシーズン・トーナメントが開催された際に、そこにNBA以外のクラブも参加することになるかもしれない」

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。