ウォリアーズを先勝に導いたカリー&トンプソンの勝負所の守備

Kyle Irving

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5月1日(日本時間2日)のウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第1戦で、ゴールデンステイト・ウォリアーズはチーム最高のディフェンダーであるドレイモンド・グリーンが退場した。だが終盤、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンが、元年間最優秀守備選手の代わりに重要な守備を見せた。

ウォリアーズはグリーンが第2クォーターにフレイグラントファウル2で退場となり、後半を通じて守備の要を欠くことになった。その結果、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラント(34得点)とジャレン・ジャクソンJr.(33得点)に計67得点をあげられたウォリアーズだが、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがツイッターで「王者の挽回力」と表現した力で巻き返す。

そして、残り1分を切って2点を追っていたウォリアーズは、1回のポゼッションで3度もオフェンシブリバウンドを拾い、ジャンプボールを経て、残り36.6秒にトンプソンが3ポイントショットを沈める。

1点をリードしたウォリアーズだが、敵地で勝つためにはまだグリズリーズの攻撃を止める必要があった。そして次のポゼッションで、グリズリーズにモラントが望んだかたちで再逆転するチャンスをつくられる。

だが、カリーがモラントの前に立ちはだかり、決定的なブロックで彼を止め、ウォリアーズのリードを保ったのだ。ディフェンダーとして向上したとはいえ、決して守備でその名を馳せてきたわけではないカリーが、である。

その後、トンプソンが2本のフリースローを失敗したことで、ウォリアーズは再びモラントを止めなければならなくなった。そして今度はトンプソンがFTの失敗の穴埋めをする。フルスピードでモラントを守り、決まれば決勝点というレイアップを阻んだのだ。

試合後、トンプソンは「人生はやり直しできないと学んだのに、あのFTを失敗してしまった。自分にとても失望している」と、FT失敗を嘆きつつ、決定的な守備で挽回したことを振り返っている。

「でも、すぐにそのことを忘れた。あと4秒で試合に勝つチャンスなんだと気づいたんだ。悔しかったけど、僕たちは試合に勝った。本当に大切なのはそれだ」。

スティーブ・カー・ヘッドコーチは「終盤にFTを外した偉大なシューターはたくさんいる。だが素晴らしい守備のプレイでそれを補えるんだ。彼はそれをやったのさ。あのジャンプボールの後で、彼は勝利をつかみ取ることができた」と、トンプソンを誇った。

決勝点につながった3Pと、勝利を決めた守備――NBAプレイオフの舞台で、トンプソンが再びカリーと一緒にインパクトを残すところが見られたのは素晴らしいことだ。

そして歴史が何かを示すのなら、この白星はウォリアーズをカンファレンス・ファイナルへと導くかもしれない。『ESPN Stats and Info』によると、ウォリアーズは7試合制(4戦先勝制)のシリーズで第1戦を制した場合、12シリーズ連続で勝利しているのだ。

第2戦は3日(同4日)、この日と同じテネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムで行われる。

原文:Stephen Curry, Klay Thompson step up in Draymond Green's absence with clutch defense in Warriors' Game 1 win(抄訳)

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Kyle Irving

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.