ウォリアーズのカリーの「おやすみ」ポーズがスポーツ界で流行

David Suggs

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ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、長距離ショットでバスケットボールを変えた。そして今、彼はスポーツ界におけるセレブレーションのやり方を変えつつあるのかもしれない。

NBAファイナル2022第6戦の第4クォーター、3ポイントショットを決めた時に、カリーが「おやすみ」ポーズで得点を祝ったのは有名だ。リードを保ったウォリアーズは優勝し、カリーはファイナルMVPを受賞。ベイ・エリアは沸いた。

今プレイオフの各ラウンドでカリーが見せてきた「おやすみ」ポーズは、先週辺りからスポーツ界で大きく流行している。

これを始めたのは、カリーだったのだろうか。

カリーは様々な流行をつくってきた。フリースローの際にマウスピースをかむ仕草や、ビッグプレイを見せた時のシミーダンスなど、カリーは何度か革命を起こしたことで知られる。

だが、少なくとも一見したところ、「おやすみ」ポーズを始めたのはカリーではない。

ツイッターで多くのユーザーが指摘したように、著名レスラーのCM・パンクが、2000年代終盤にこのポーズを定期的に見せていた。実際、CM・パンクはフィニッシュの得意技「Go To Sleep」をする際に、このジェスチャーをしていたのだ。

カリーがCM・パンクのジェスチャーを参考にしたのかは分からない。カリー本人に聞く限りは、とっさのことだったという。ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦の試合後、カリーは「分からない。そういうのを準備することはないんだ」と話している。

「ただ楽しんでいただけだよ。子どもがいると、寝る前のルーティンがいかに大切か分かるだろう。その日の仕事をうまくやったという最後のシグナルなんだ。かなり特別なことさ」

ちなみに、その試合でカリーが見せた「おやすみ」ポーズがこれだ。

このジェスチャーは、少なくとも10年前からスポーツ界で使われていた。おそらくはもっと以前からだろう。劇的な一発の後で「おやすみ」と言わなかった野球選手などいなかったのではないか。ただ、起源がなんであろうと、カリーが普及させ、主流にしたことは明白だ。

そして、スポーツ界は「おやすみ」ポーズに注目した。

最初は6月24日(日本時間25日)のWNBA、アトランタ・ドリーム戦でカリーのようなロゴスリーを決めたニューヨーク・リバティーのサブリナ・ヨネスキューだった。

同じくWNBAのフェニックス・マーキュリーでプレイするスカイラー・ディギンズ・スミスも、6月25日(同26日)のダラス・ウィングス戦で3Pを沈めた際に「おやすみ」ポーズをしている。

すぐに野球界でも見られるようになった。ミルウォーキー・ブルワーズのセンター、アンドリュー・マカッチェンも、6月25日(同26日)のトロント・ブルージェイズ戦でホームランを打った際に「おやすみ」ポーズをした。

USFL(ユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ)の選手たちも続いた。バーミンガム・スタリオンズのTorrance MarableとJ'Mar Smithは、ニューオーリンズ・ブレイカーズを下した際に「おやすみ」ポーズを見せている。

「おやすみ」ポーズをつくったのは、カリーではないかもしれない。だが、最近の流行に火をつけたのが彼であることは確かだ。

問題は…次にそれをするのは誰かということだ。

原文:Stephen Curry's 'Night Night' celebration is taking over the sports world(抄訳)

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David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.