プレイイン・トーナメントは4月13日(日本時間14日)、イースタン・カンファレンスでアトランタ・ホークスがシャーロット・ホーネッツを132-103で下し、ニューオーリンズ・ペリカンズがサンアントニオ・スパーズに113-103で勝利した。
15日(日本時間16日)のプレイイン・トーナメントでは、プレイオフの最後の2枠を4チームが争う。イーストはクリーブランド・キャバリアーズがホームでホークスと、ウェストはロサンゼルス・クリッパーズがホームでペリカンズと対戦。それぞれ勝者が第8シードでプレイオフに進む。
ホークス対キャバリアーズの勝者は、16日(同17日)から始まるプレイオフのファーストラウンドで、イースト第1シードのマイアミ・ヒートと対戦する。ホークスのトレイ・ヤングはホーネッツ戦の試合後、「僕たちは良いチームで、正しいタイミングでうまくいっている」と話した。
一方、ペリカンズ対クリッパーズの勝者は、17日(同18日)からのプレイオフ・ファーストラウンドで、ウェスト第1シードのフェニックス・サンズと対戦する。ミネソタ・ティンバーウルブズに敗れた12日(同13日)の試合後、クリッパーズのポール・ジョージは「勝たなければ終わりだ」と述べた。
「相手がどこかは気にしない。どこであっても勝たなければいけないという心構えだ。僕らは勝たなければならない。シーズンを続けたければ、勝たないといけないんだ」。
アトランタ・ホークス対クリーブランド・キャバリアーズ
- 日本時間4月16日(土)午前8時30分開始予定
- 開催地:ロケット・モーゲージ・フィールドハウス(オハイオ州クリーブランド)
- 中継:NBA Rakuten(ライブ&見逃し配信)
キャバリアーズにとって厄介なのは、今季のNBA最多得点とアシストを記録したヤングへの対応だ。ホーネッツは試合序盤にヤングへのブリッツとダブルチームで成功したが、苦しむことになった。ホークスのロスターがその戦術を打ち破るためにつくられたことを考えなければならないのだ。
ホーネッツ戦の前半、ヤングはFG13本中3本にとどまった。だが、守備が向かってくるや、彼はオープンなチームメイトを見つけるコツをつかんでいった。そしてヤングは11アシストを記録し、ホークスはスターター全員が二桁得点をマーク。ベンチスタートのボグダン・ボグダノビッチも13得点をあげた。
ヤングは「相手の2人が自分を守れば、ほかのみんながオープンになるだけだ」と述べている。ボグダノビッチ、ケビン・ハーター、ディアンドレ・ハンター、ダニーロ・ガリナーリといった堅実なシューターたちが多くサポートしていれば、そうするのは自然なことだ。
キャバリアーズは何とかしてヤングをスローダウンさせるために、12日(同13日)のブルックリン・ネッツ戦でカイリー・アービングと対峙しながら34得点をあげたダリアス・ガーランドに守備の仕事をさせる必要があるかもしれない。
ガーランドはすでにヤングと何度か対戦しており、平均16.7得点、5.9アシスト、1.3リバウンドを記録している。ホークスとのここ2試合で平均24得点だ。それでも、キャバリアーズは今季4度の対戦でホークスに3敗している。ただ、スターター全員が健康な状態ではホークスと対戦していない。
新人エバン・モーブリーとクリント・カペラのセンター対決も、非常に競争的で影響を及ぼすものとなるかもしれない。2人とも高さにレンジの長さ、ロブに対する運動能力の高さを持ち、それぞれのポイントガードが頻繁にボールを渡せる選手たちだ。
キャバリアーズはジャレット・アレンが指の負傷からの復帰を目指しているが、今回の一戦に向けたステータスは不明。彼が戻れば、モーブリーがパワーフォワードとなり、キャバリアーズはペイント内の強さや守備力を高められる。JB・ビッカースタッフ・ヘッドコーチは、アレン復帰の可能性について、「とにかく待って様子をみる」と話している。
ニューオーリンズ・ペリカンズ対ロサンゼルス・クリッパーズ
- 日本時間4月16日(土)午前11時00分開始予定
- 開催地:クリプトドットコム・アリーナ(カリフォルニア州ロサンゼルス)
- 中継:NBA Rakuten(ライブ&見逃し配信)
ザイオン・ウィリアムソンが今季1試合も出場せず、開幕から3勝16敗スタートになったペリカンズだが、2018年以来となるポストシーズン進出の可能性を残した。今季4度のクリッパーズとの対戦では3勝している。そのうち、クリッパーズのジョージが欠場したのは1試合のみ。一方、2月のトレードでペリカンズに加入したCJ・マカーラムも、クリッパーズ戦出場は1試合だけだ。
レジー・ジャクソンとジョージにとって、ペリメーターでマカーラムとブランドン・イングラムのコンビを抑えるのは難しいだろう。ジャクソンとジョージは力強いディフェンダーだが、スパーズ戦でもマカーラムとイングラムは合わせて59得点といかに危険な存在かを示した。
しかし、クリッパーズはマカーラムとイングランドを無力化できることを見せている。119-100で勝利した4月3日(同4日)の対戦で、クリッパーズはマカーラムをFG18本中7本成功にとどめ、フリースローを4本しか与えなかった。同じ試合でイングラムもFG11本中3本成功の15得点だった。
クリッパーズはヨナス・バランチュナスにも注意を払うはずだ。11月19日(同20日)の対戦で、バランチュナスは3ポイントショット9本中5本、11月29日(同30日)の対戦で8本中7本を成功させた。4月3日(同4日)の対戦で3P試投はなかったが、クリッパーズはバランチュナスのロングレンジショットの能力を忘れていないはずだ。
ペリカンズ新人のハーバート・ジョーンズは、レギュラーシーズンで平均2スティールを記録し、相手の最も優れたプレイメーカーを抑えられることを示してきた。これはジョージ相手にも役立つはずだ。11月のルイジアナ州ニューオーリンズのスムージー・キング・センターでの一戦で、ジョーンズはジョージとマッチアップし、観客を驚かせるブロックでディフェンダーとして名を上げた。
ジョーンズは今季すでにドノバン・ミッチェルも抑えている。ペリカンズはジャ・モラントやヤングといったガードや、パスカル・シアカムやアンソニー・エドワーズといったウィングと、ジョーンズをマッチアップさせることをためらわなかった。クリッパーズはジョーンズの守備での影響力を最小限にしようと試みるだろう。
原文:Play-In Tournament preview: Friday's win-or-go home matchups(抄訳)
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