デュラントがネッツ残留へ 「前進することで合意」

NBA.com

デュラントがネッツ残留へ 「前進することで合意」 image

ブルックリン・ネッツを揺るがし、NBA業界で大きな話題となったケビン・デュラントのトレード要求が取り下げられた。

関連記事:【リポート】デュラントがネッツにトレードを要求

ネッツは8月23日(日本時間24日)、球団上層部がデュラントやビジネスパートナーのリッチ・クレイマンとロサンゼルスで会った結果、「協力して前進することで合意した」と発表した。

球団からはショーン・マークスGM、スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチ、オーナーのジョー・ツァイ、クララ・ウー・ツァイが協議に参加したとのこと。

マークスGMは「我々はひとつの共通した目標に向かってバスケットボールに集中しています。ブルックリンに優勝をもたらす、持続的な球団をつくるという目標です」と話した。

デュラントがトレードを求めた正確な理由は不明だ。ネッツは昨季、優勝候補の一角としてシーズンに臨んだが、プレイオフ進出も危うくなり、最終的にはボストン・セルティックスとのファーストラウンドで4連敗して敗退した。

ネッツはデュラントの親しい友人であるカイリー・アービングと延長契約を結ぶことを拒み、アービングは契約最終年の2022-23シーズンのオプションを行使することになった。

デュラントの去就が不透明だったこともあり、ネッツは2022-23シーズンの日程で、5試合開催されるクリスマスゲームに組み込まれず、『ABC』と『ESPN』での放送も8試合にとどまっている。

関連記事:NBAが2022-23シーズンの日程発表

だが、デュラントが残ることで、ネッツはイースタン・カンファレンスの有力チームのままとなる。昨季のデュラントは球団記録となる平均29.9得点を記録した。ひざの負傷でデュラントが21試合を欠場する前、ネッツはイーストのトップに立つと予想されていた。

デュラントとアービングに加え、昨季途中にフィラデルフィア・76ersからトレードされ、まだネッツではプレイしていないベン・シモンズの復帰が見込まれるネッツは、トップクラスのトリオを擁することになる。また、左足首の手術を受けて昨季出場14試合にとどまったジョー・ハリスも戻るだろう。3ポイント成功率で2度、NBAトップに立った選手だ。

ネッツはほかにもニック・クラクストン、ケスラー・エドワーズ、パティ・ミルズと再契約し、フリーエージェントでTJ・ウォーレンとエドモンド・サムナーを獲得。また、ユタ・ジャズとのトレードで、3Pとディフェンスを得意とするロイス・オニールを手に入れている。

2020-21シーズンにジェームズ・ハーデンを獲得し、デュラントやアービングとのトリオが期待されたネッツだが、シーズンを通じて負傷に苦しみ、イーストのカンファレンス・セミファイナルで優勝したミルウォーキー・バックスに敗れた。

昨季は新型コロナウイルスのワクチン接種を巡ってアービングがホームゲームの大半に出場できず、シーズン途中の2月にハーデンがトレードを要求。シモンズと入れ替わりで退団した。

ゴールデンステイト・ウォリアーズでの3シーズンで2度の優勝を果たしたデュラントは、2019年にネッツに加入した。

原文:Kevin Durant, Nets agree to 'move forward' together(抄訳)

NBA全試合ライブ&見逃し配信 最高の瞬間を『NBA Rakuten』で

NBA.com

NBA.com Photo

NBA.com