【プレイイン・トーナメント展望】 76ers対ヒート

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坂東実藍 Miran Bando

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イースタン・カンファレンスの第7シードを競うプレイイン・トーナメントの対戦カードが決まった。

対決するのは、プレイイン・トーナメントを戦うとは予想されていなかった2チームだ。マイアミ・ヒートとフィラデルフィア・76ersである。フィラデルフィアでの試合に勝ったチームが、NBAプレイオフ2024のファーストラウンドで第2シードのニューヨーク・ニックスと対戦。敗れたチームは、シカゴ・ブルズとアトランタ・ホークスの勝者とプレイオフ最後の1枠を競う。

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76ersはジョエル・エンビードが負傷から復帰し、プレイオフ進出が確定する6位以内を目指して8連勝を飾るなどした。だが、トップ6には届かず。昨季の東地区王者ヒートとプレイイン・トーナメントで対戦することになった。

ヒートにとってはおなじみの舞台だ。彼らは昨季もプレイイン・トーナメントを経て、プレイオフに駒を進めている。そのヒートが昨季のようなシンデレラストーリーを見せるのか、それとも76ersが勢いを維持してプレイオフに勝ち進むのか。『スポーティングニュース』が展望する。

76ers対ヒートの予想

予想:76ers勝利

エンビードのひざのケガがなければ、76ersがプレイイン・トーナメントを戦うことはなかっただろう。

29勝16敗でイーストの3位だった76ersは、エンビードが離脱してからの30試合で12勝18敗という成績。東地区のトップ6から転落した。

エンビードが戻ってからは無敗だ。復帰後、エンビードは5試合で平均30.4得点、9.2リバウンド、5.2アシスト、1.4スティール、1.2ブロックと変わらず活躍した。プレイタイムも平均30.5分間を記録している。

エンビードが復帰し、比較的健康であることを考えれば、76ersがヒートに対して優位だろう。

76ers対ヒート、2023-2024シーズンのレギュラーシーズン成績

今季の対戦では、76ersとヒートがそれぞれ2勝と五分の成績だ。

  • 2023年12月25日:ヒート 119-113 76ers
  • 2024年2月14日:ヒート 109-104 76ers
  • 2024年3月18日:76ers 98-91 ヒート
  • 2024年4月4日:76ers 109-105 ヒート

今季のシリーズでエンビードとジミー・バトラーがともに出場したのは、76ersが勝利した4月4日の1試合だけだ。

クリスマスデーの対戦は、エンビードやバトラーが不在だったが、新人ハイメ・ハケスJr.が31得点と活躍し、ヒートが制している。

バレンタインデーの試合も、エンビードとバトラーは欠場。76ersはタイリース・マクシーが30得点をあげたが、ヒートはバム・アデバヨとタイラー・ヒーローが各23得点をマークして勝利した。

3月18日の対戦でシリーズを勝ち越すことができたヒートだったが、マクシーに30得点を許して敗れている。

エンビードとバトラーの両選手が出場し、何かしらヒントになり得る唯一の試合は、76ersの勝利に終わった。エンビードが29得点をあげているが、けん引したのはマクシー。37得点、11アシスト、9リバウンドと、トリプルダブルに迫る活躍だった。

76ers対ヒートの注目ポイント:バム・アデバヨ対ジョエル・エンビード

エンビード復帰はヒートにとって悪い知らせだ。

エンビードは復帰してからの5試合で平均30.5分間出場し、30.4得点、9.2リバウンド、5.2アシスト、1.4スティール、1.2ブロックを記録した。健康な状態でプレイオフへの挑戦に臨めそうだ。

そのエンビードを担当するのはアデバヨだろう。年間最優秀守備選手賞の候補であるアデバヨだが、今季唯一マッチアップした2週間前の試合で見せた以上の仕事が必要となる。ヒートが4点差で敗れた一戦で、アデバヨは出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスがチームワーストの-29だった。

NBAのマッチアップデータによれば、アデバヨに守られた際のエンビードは、16得点、2アシスト、1ターンオーバーという数字だ。3ポイントショットは4本中3本成功で、フィールドゴールは12本中6本成功だった。

この時の試合で活躍したのはマクシーだ。ヒートにとって懸念すべき最大の問題だった。だが、エンビードは76ersの心臓だ。ヒートがアップセットを目指すなら、まずは昨季MVPに対するアデバヨの守備が重要となる。

原文:76ers vs. Heat prediction, odds, TV schedule for 2024 NBA Play-In Tournament game(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Kyle Irving

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。