フィラデルフィア・76ersは5月5日(日本時間6日)、翌日に行われるマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦に向けた故障者情報を更新し、ジョエル・エンビードが欠場することを明らかにした。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、エンビードの状態に進展があった場合、起用の可能性は変更されるかもしれないと報じている。
今季のリーグ得点王でMVP争いの最終候補に選ばれたエンビードだが、眼窩骨折と軽度の脳震とうで戦列を離脱中。トロント・ラプターズとのファーストラウンド第6戦を最後に欠場が続いている。
『Turner Sports』のクリス・ヘインズ記者は4日(同5日)、エンビードとテキストメッセージで連絡したことを報じている。選手は、光に対する過敏症が痛みにつながっていたため、3日(同4日)から携帯電話を使用できるようになったばかりと明かしたとのことだ。
エンビードの不在は攻守両面で特に76ersのインサイドに影響を及ぼしている。プレイオフではペイント内から相手に平均45.5得点を許しており、これはリーグ10位の数字。また、セカンドチャンスから14.5得点を許している(同11位)。
攻撃でも、76ersはペイント内からの得点(44.3)、セカンドチャンスからの得点(12.4)がリーグ10位だ。レギュラーシーズンのエンビードは、ペイント内からの得点(816)でリーグ7位、セカンドチャンスからの得点(203)で同12位だった。
ヒートとのシリーズは、2勝0敗とヒートが連勝スタートを切っている。ヒートは今季のアトランタ・ホークスとのファーストラウンドを含め、2勝0敗と連勝スタートした過去の18シリーズをいずれも制している。一方、76ersは連敗スタートした過去の19シリーズでいずれも敗退してきた。
76ersのトバイアス・ハリスは「ジョエルのことは大好きだけど、正直に、人生においていつも彼のことを考えているわけじゃない。でも、僕らみんな、彼が戻ってきてプレイできるようになることを願っている。彼がいれば僕らがどれほど良いチームかは分かっているし、健康でいてほしい」と述べた。
ただ、ヒートとのシリーズで76ersにとって痛手なのはエンビード不在だけではない。第2戦でも3ポイントショットが30本中8本成功にとどまり、76ersはシリーズ2試合で64本中14本成功と3Pの精度を欠いている。
ジェームズ・ハーデンは「いざとなったら、ショットを決めなきゃいけないんだ。特に、本当に良いチームとのロードでの試合ならなおさらだよ」と話している。
「とてもシンプルなことだ」。
原文:76ers' Joel Embiid listed as out for Game 3 vs. Heat with concussion, facial injury by NBA.com(抄訳)
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