「75%の確率で残る」NBA幹部がL・ジェームズの残留を予想

Sean Deveney

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NBAのフリーエージェントには、不動産業者、そしてプロムパーティーのダンスパートナーを探す高校生と共通する点がある。それは、必死になりすぎないという点だ。必死になればなるほど、魅力が落ちるのである。

 

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2月8日、クリーブランド・キャバリアーズは、ラリー・ナンスJr.、ジョーダン・クラークソン、ロドニー・フッドの3人を含む若手選手を球団に迎え、ロースターを大幅に変更した。ブルックリン・ネッツが保有していた2018年のドラフト指名権は手放しておらず、夏に向けて球団は有利な状況に置かれていると言える。

トレード期限の前までは、キャバリアーズの行く末は、レブロン・ジェームズが2018年にフリーエージェントになるかどうかにかかっていた。しかし、ロースターを大幅変更した今、ジェームズの決断に関係なく、キャバリアーズは球団としてやっていける状態となった。これにより、ジェームズが球団に残る確率が上がったかもしれない。

あるNBA幹部は、スポーティングニュースに以下のコメントをした。

「ロースターの大幅変更が行われる1週間前だったら、ジェームズが夏以降もキャバリアーズに残る確率は50パーセントと言っただろう。このトレードはキャバリアーズに有利なものだ。ロースター選手の年齢が若返ると共に選手層も厚くなった。もし、どこの球団に行ってもライフスタイルが同じと仮定したら、ジェームズはキャバリアーズに残ると思う。」

「1週間前は50パーセントの確率だったが、今は75パーセントの確率でジェームズは残ると予想する。たとえ今年キャバリアーズが優勝しなくても、球団は十分成長する可能性を秘めている。」

キャバリアーズは、年齢の高い元スター選手と怪我で不調のロールプレーヤーがジェームズを支える形で構成されていた。ジェームズが、2016年に優勝したロサンゼルス・レイカーズへ移籍したとしてもおかしくはなかった。しかし、彼なしでも優勝候補に名を連ねる球団をジェームズは去ることが出来るだろうか。

フッドは、才能のあるウィングプレーヤーであり、PPG(ポイントアベレージ)20~22を取る力がある。クラークソンは、今年のシックスマン賞の受賞候補者で、ナンスも重要なロールプレーヤーである。ジェド・オスマンやアンテ・ジジッチなどの若い外国人選手も来季に備えている。そして、更にキャバリアーズは、ドラフト上位5位以内の指名権を獲得する可能性が高い。

NBA幹部は、ジェームズが夏にレイカーズに移籍するかキャバリアーズに残るか決めることになると考えている。レイカーズは、キャリア以外にも彼が求めているものを提示するだろう。つまり、家族と住むのに適した場所、ジェームズの他にもう1人レベルの高い選手が入団すれば優勝を狙える球団の状態、エンターテイメント産業とのコネクションである。ライフスタイルの点から見ると、ロサンゼルスに軍配が上がる。

しかし、ジェームズは彼の育ったオハイオ州に対する思い入れが強い。そして、クリーブランドにいても、芸能事務所から映画や芝居の製作所まで、様々な業界の仕事をこなしている。インターネットの力には驚かされる。キャバリアーズは、合わない者たちの寄せ集めである今季のチームではなく、球団に未来があることを見せる必要があった。

そして、キャバリアーズはそれに成功した。

多くの関係者がジェームズは昨年末にキャバリアーズを退団すると予測した理由は、彼とダン・ギルバートの関係であった。2人の間には長年の確執があるが、最近2人の間の確執が表面化したのは、昨年夏にデイビッド・グリフィン前GMが退任し、球団がポール・ジョージを獲得しなかった時である。そして、その後には、カイリー・アービングがライバルのボストン・セルティックにトレードされた。

しかし、コービー・アルトマン新GMは、ここ数日の間に若い選手を入れ、ロースターを改善するための行動に踏み切った。ジェームズが今後の予定を決定したという話は聞いていないが、彼が既に球団を離れる決心をしていない限り、今後のレイカーズの成績を予測し、レイカーズの方がキャバリアーズより将来性があると結論付けるのは難しいだろう。

もちろん、ジェームズを抱えるチームは、すぐに優勝候補になるだろう。ジェームズなしでは、キャバリアーズの優勝への道のりは遠い。しかし突然、キャバリアーズは良い選手を手に入れ、ジェームズなしでも未来への道のりが見えてきた。キャバリアーズはジェームズを引き留めることに必死ではない。それ故、彼はキャバリアーズに留まるかもしれない。

原文:Cavs no longer desperate for LeBron James, but trades could keep him in Cleveland

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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Sean Deveney

Sean Deveney is the national NBA writer for Sporting News and author of four books, including Facing Michael Jordan. He has been with Sporting News since his internship in 1997.