ドラフト1巡目指名外の注目5選手

Sekou Smith/NBA.com

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NBAのチーム作りは、ドラフトでのロッタリーピックの順位や1巡目指名が基になってきた。だが、選手の獲得は、科学であり、芸術だ。そこには、1巡目指名以外の選手たちの仕事も必要となる。

ベテランも若手も問わず、2巡目で指名されたり、ドラフトで指名されなかったりしても、リーグで活躍している選手たちがいる。

その中には、ドレイモンド・グリーンやマルク・ガソル、ニコラ・ヨキッチ、ポール・ミルサップ、ディアンドレ・ジョーダン、カイル・コーバー、ルー・ウィリアムズのように、優勝したり、オールスターに選ばれたり、個人賞を受賞したり、球団に欠かせない存在となっている選手たちもいる。ほかにも、エリック・パスカルやケンドリック・ナンのような驚きの新人たちもいる。

そういった選手たちの中から、今季特に輝いている5人を取り上げてみよう。

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マルコム・ブログドン(インディアナ・ペイサーズ)

今季から加入したインディアナ・ペイサーズでの新たな役割で活躍している。2016年のドラフトで全体36位と2巡目でミルウォーキー・バックスに指名されたマルコム・ブログドンは、2016-17シーズンの新人王に輝いた。そして今季は、ペイサーズでチーム最多の平均19.0得点、8.1アシストをマークしている。ビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニスとの「ビッグスリー」は、今季のイースタン・カンファレンスでダークホースとなり得るネイト・マクミラン・ヘッドコーチのチームの核となる。

 

スペンサー・ディンウィディー(ブルックリン・ネッツ)

直近のイーストの瞬間最優秀選手であるスペンサー・ディンウィディーは、ケビン・デュラント不在で戦うブルックリン・ネッツにとって非常に重要な存在だ。2014年のドラフトで全体39位とデトロイト・ピストンズに2巡目で指名され、最初の2シーズンを経て、2016-17シーズンに再建中だったネッツに加入した。ネッツのベストプレイヤーはカイリー・アービングだが、ディンウィディーは今季ここまで最も安定し、頼れる選手だ。

 

モントレズ・ハレル(ロサンゼルス・クリッパーズ)

カワイ・レナードやポール・ジョージといったスーパースターたちがいるチームにおいて、モントレズ・ハレルのような選手の貢献は見過ごされがちだ。彼は自分のチームにおいてすら、最高のシックスマンという称号を得られない(ルー・ウィリアムズが昨季のNBAのシックスマン賞受賞者だ)。だが、2015年のドラフトで全体32位とヒューストン・ロケッツに2巡目で指名されたハレルのレッテルを、ドック・リバース・ヘッドコーチは気にしないだろう。ハレルはほかの多くのチームでスターターとなれる(おそらくはオールスター選手にも)。だが、クリッパーズにとって彼は貴重な存在だ。もしもクリッパーズが優勝という目標に届くのなら、そこにおけるハレルの役割は大きいだろう。

 

ケンドリック・ナン(マイアミ・ヒート)

シーズンを通じてジミー・バトラーに頼るとみられたマイアミ・ヒートで、ドラフトで指名されなかった新人がこれほどのスタートを切ると予想した人は、マイアミにも少なかっただろう。ケンドリック・ナンは、自分がそれほどの選手になると、誰よりも分かっていた。そう感じさせるようにのびのびとプレイしている。ほかの仲間たちの多くと異なり、ナンはイーストのプレイオフを戦うとみられるチームのスターターとしての恐れをまったく感じさせなかった。平均22.4得点、3ポイントショット成功率48.4%をマークした10月と比べると落ち着いたが、それでも多くの人が予期しなかったほどの調子を保っている。

 

エリック・パスカル(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

喜ばしいサプライズといえば、難しいシーズンのスタートとなったゴールデンステイト・ウォリアーズにおいて、エリック・パスカルはらんらんと輝いている。彼の活躍がさらに魅力的なのは、ドラフト2巡目指名だったドレイモンド・グリーンを師匠としていること。2巡目指名の選手が突然頭角を現し、大きなインパクトを与えることを称賛できるチームといえば、ウォリアーズなのだ。パスカルは2019年のドラフトで全体41位指名だった。誕生日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では、34得点、13リバウンドと大活躍。パワーフォワードとしてサイズは大きくないが、攻守両面で自信をもってプレイするパスカルは、多くのウォリアーズのファンにかつてのグリーンの成長を思い起こさせるだろう。

原文:5 overlooked players making an impression by Sekou Smith/NBA.com(抄訳)​

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