[3ポイントコンテスト展望] "史上最高のコンテスト"を制するのは誰だ!? (杉浦大介)

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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「史上最高の3ポイントコンテストか?そうかもしれない」。

現地2月13日のロサンゼルス・タイムズ紙のそんな見出しを見ても、今年の3ポイントコンテストの前評判の高さが伝わってくる。

素晴らしいメンバーが揃ったものである。

昨季王者マルコ・ベリネッリ(サンアントニオ・スパーズ)、2年前の王者カイリー・アービング(クリーブランド・キャバリアーズ)、“現役最高のシューター”と呼ばれるようになったステファン・カリー、そのカリーと“スプラッシュブラザーズ”を形成するクレイ・トンプソン(ともにゴールデンステイト・ウォリアーズ)、前半戦MVP候補の呼び声高いジェイムズ・ハーデン(ヒューストトン・ロケッツ)、今季ここまでシューターとして歴史的なシーズンを過ごしてきたカイル・コーバー(アトランタ・ホークス)、チームの3ポイント成功数歴代記録保持者になったウェスリー・マシューズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、デューク大時代に3ポイント成功数のNCAA記録を更新したJ.J.・レディック(ロサンゼルス・クリッパーズ)――。

「過去にもクレイグ・ホッジス、ラリー・バードとか凄いシューターが出場するのを見てきたが、今年のメンバーこそが過去最高だよ」。

シャキール・オニールがそう語っていたように、後々まで語り継がれるような名勝負になるかもしれない。

そんな中で、優勝候補は誰なのか?

「VegasInsider.com」のオッズでは、カリー、コーバー、トンプソン、レディックがトップ4。1回戦の上位3人が勝ち進む決勝に、現役シューターの中では特に評価の高いカリー、コーバーが揃って進出してくれば興味深い。あるいはカリー、トンプソンの“スプラッシュブラザーズ”が雌雄を決するような展開になってもスリリングである。

もっとも、特に今季前半戦で3ポイント成功数でベスト5(コーバー、カリー、マシューズ、ハーデン、トンプソン)に入った選手がすべて参戦するのだから、誰が勝っても不思議はない。

今回ばかりは、予想にばかり心を巡らすのはヤボというもの。参加を決めた選手たち、メンバーを選考した関係者に感謝しつつ、現役最高のシューターたちの競演をただ堪能するべきなのだろう。


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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。