23歳以下のNBA選手ランキング・トップ23

NBA.com Staff

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昨シーズンのNBAはプレイオフで多くの若きスターたちが地位を確立した。

MVP級のパフォーマンスを披露したダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチから、プレイオフで英雄的だったアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング、NBAファイナルで輝いたフェニックス・サンズのディアンドレ・エイトンまで、リーグの次世代の顔となる選手たちは少なくない。

以下、NBA.comグローバル版のスタッフである9名のライターが協力し、23歳以下の優れたNBA選手たちをランク付けした。

選外

Jalen Suggs

複数票を獲得したものの、トップ23に含まれなかったのは以下の選手たちだ。

ジェイレン・サグス(オーランド・マジック)、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、マイルズ・ブリッジズ(シャーロット・ホーネッツ)、ケビン・ハーター(ホークス)、ギャリー・トレントJr.(トロント・ラプターズ)、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、ケルドン・ジョンソン(サンアントニオ・スパーズ)、ケビン・ポーターJr.(ヒューストン・ロケッツ)、PJ・ワシントン(ホーネッツ)、テイレン・ホートン・タッカー(ロサンゼルス・レイカーズ)、キャメロン・レディッシュ(ホークス)、サディック・ベイ(デトロイト・ピストンズ)、デズモンド・ベイン(メンフィス・グリズリーズ)

ここからは、トップ10を紹介しよう。

10位 マイケル・ポーターJr.(デンバー・ナゲッツ、23歳)

Michael Porter Jr.

2020-21シーズン成績: 平均19.0得点、7.3リバウンド、1.1アシスト

デンバー・ナゲッツにはリーグの「若手ビッグスリー」の一角がいる。ポーターJr.の台頭だ。彼はスターへの道を順調に歩んでいる。誰に対してもショットを打つことができ、昨季はフィールドゴール成功率54.2%、3ポイントショット成功率44.5%と非常に効率的だった。

ジャマール・マレーが前半戦で不在なだけに、ニコラ・ヨキッチに続く2番手のオプションとなるポーターJr.にとって、2021-22シーズンはさらなる飛躍の年となるかもしれない。

9位 ラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ、20歳)

LaMelo Ball

2020-21シーズン成績: 平均15.7得点、6.1アシスト、5.9リバウンド

昨季の新人王は見ていて魅力的、かつ効率的でもある自由なプレイスタイルで、ホーネッツを注目のチームとしている。

ルーキーシーズンで3P成功率35.2%と、ショット能力に対する懸念も払しょく。味方のためにショットをクリエイトし、ペースを高め、ハッスルプレイをしようとする意欲は、すでにチームメイトたちに影響を及ぼしている。

1年目の昨季も、彼のリーダーシップは明白だった。向上を続けている彼は、将来的に必ずオールスターに選ばれるだろう。早ければ、それは今季となるかもしれない。

8位 ディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ、23歳)

Deandre Ayton

2020-21シーズン成績: 平均14.4得点、10.5リバウンド、1.2ブロック

昨季、最も称賛を受けたのは、ドンチッチとヤングだ。一方で、2018年のドラフト全体1位指名のエイトンも、サンズが彼を選んだ理由を証明した。攻守両面で相手にとって致命的なビッグマンとして開花したのだ。

エイトンはサンズがNBAファイナルに勝ち進む中で台頭した。ポストシーズンの重要な局面で何度も彼が成長を遂げたのだ。

リング周辺での柔らかいタッチ、鋭いピック&ロール、堅実なリムプロテクションと、エイトンはバスケットボール界有数のビッグマンになりつつある。

7位 シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー、23歳)

Shai Gilgeous-Alexander

2020-21シーズン成績: 平均23.7得点、5.9アシスト、4.7リバウンド

4年目を迎えるコンボガードは、オールスター出場を目指している。見事な数字を残しており、FG成功率は50.8%、3P成功率は41.8%だった。守備ではまだ改善が必要だが、リーグ有数のガードとなりつつある。

ギルジャス・アレクサンダーは『GQ』で「史上最高のポイントガードのひとりになりたい」と話した。

「僕がバスケットボールをしているのは、優れた選手になるためだけじゃない。史上最高のひとりになりたいんだ」。

6位 ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス、23歳)

De

2020-21シーズン成績: 平均25.2得点、7.2アシスト、3.5リバウンド

サクラメント・キングスでプレイしていることから、認知度は高くないかもしれないが、フォックスはエリートポイントガードとしてひっそりと開花している。

トランジションでの瞬発力、運動能力、そしてスピードから、彼は守るのが最も難しい選手のひとりとなった。NBA入りしてからの4シーズンで、フォックスはただのリムフィニッシャー以上の選手に成長している。

まだ23歳だけに、すでにオールスター級の数字を残していると言えるが、次はそれでキングスを勝利に導かなければならない。

5位 ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ、21歳)

Ja Morant

2020-21シーズン成績: 平均19.1得点、7.4アシスト、4.0リバウンド

今のNBAでモラント以上に見ていてエキサイティングな選手はいるだろうか?

メンフィス・グリズリーズのポイントガードは、試合のたびにハイライトシーンを生み出している。グリズリーズが2016-17シーズン以来のプレイオフ進出を果たした昨季は、チームの中心的存在だった。ポストシーズンでもユタ・ジャズとの5試合で平均30.2得点、8.2アシストをマーク。まだ21歳の彼は、これからさらに球団記録を更新していけるだろう。

4位 トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス、23歳)

Trae Young

2020-21シーズン成績: 平均25.3得点、9.4アシスト、3.9リバウンド

ホークスをイースタン・カンファレンス・ファイナルに導き、その中心として脚光を浴びたプレイオフでのパフォーマンスから、このリストのさらに上位にいるべきかもしれない。

ヤングは単なるロングレンジシューターではなく、得点とプレイメイクのコンビネーションから、リーグ有数の攻撃的選手となっている。昨季、平均25得点&9アシスト超を達成したのは、NBAでヤングのみ。平均9.4アシストは、ラッセル・ウェストブルック、ジェームズ・ハーデンに続く3位だ。

3位 ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ、21歳)

Zion Williamson

2020-21シーズン成績: 平均27.0得点、7.2リバウンド、3.7アシスト

ニューオーリンズ・ペリカンズの成功はウィリアムソンの存在感を弱めるが、彼個人のパフォーマンスは無視できないものだ。

2年目でオールスターに選出されたウィリアムソンは、すぐにリーグでも有数の守るのが困難な選手となった。そのスピード、サイズ、運動能力の組み合わせでディフェンダーを苦しめる。

昨季は“ポイント・ザイオン”(起点)にもなり、ボールを持った時にできることを垣間見せた。まだプロとして3年目、その世代でひとりしか出ないような才能に限界はない。

2位 ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス、23歳)

Jayson Tatum

2020-21シーズン成績: 平均26.4得点、7.4リバウンド、4.3アシスト

ボストン・セルティックスの顔として立場を確立し、攻撃面で進化し続け、現在のリーグで最も純粋なスコアラーのひとりという以上に成長した。

昨季のテイタムはボールハンドリングの役割を増やし、自己最多の平均4.3アシストを記録した。まだ23歳、そのポテンシャルを見せ始めたばかりだ。それでも、すでに彼のポジションで有数の選手となっている。

1位 ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス、22歳)

Luka Doncic

2020-21シーズン成績: 平均27.7得点、8.6アシスト、8.0リバウンド

2年連続でこのリストのトップ。3年目の昨季、ドンチッチはリーグで5本の指に入る選手としてさらにレベルアップを遂げている。

オールスターとオールNBAファーストチームに選ばれたドンチッチは、プレイオフでも輝き、ロサンゼルス・クリッパーズと第7戦まで戦ったファーストラウンドで、平均35.7得点、10.3アシスト、7.9リバウンドを記録した。

2021-22シーズンはMVP候補とみられているドンチッチは、ダラス・マーベリックスをウェスタン・カンファレンス上位に引き上げようと目指している。

トップ10以降

Lonzo Ball

11位 アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ、20歳)

ルーキーシーズンはスロースタートだったが、シーズン後半戦ではボールと堂々の新人王争いを見せた。オールスター以降の36試合で、平均23.8得点、3P成功率34.9%を記録。ユーセージ率は27.6%に上がった。

リングへのフィニッシュや3Pを大きく向上しており、エリートスコアラーとして開花すべく、成長を続けてくれることへの大きな期待をミネソタ・ティンバーウルブズのファンに抱かせているだろう。

12位 ロンゾ・ボール(シカゴ・ブルズ、23歳)

近年で見事な成長を遂げ、アウトサイドで相手に対する脅威として頼れるようになり、守備とプレイメイクを補完させている。シカゴ・ブルズに移籍した今季は、真の安定を見出す機会だ。最優秀躍進選手賞(MIP)を受賞するチャンスもある。

13位 コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ、22歳)

クリーブランド・キャバリアーズでダイナミックな攻撃の武器に成長。昨季は出場60試合のうち48試合で20得点超をあげた。これまではなかなか勝てなかったが、今季は若きキャバリアーズにとってその点も向上させるシーズンとなるかもしれない。

14位 タイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート、21歳)

昨季は多くが期待した飛躍を遂げられなかったが、それでも平均15.0得点、3P成功率36%をマークした。3シーズン目を迎えるヒーローは、優勝を目指すマイアミ・ヒートで重要な存在となる。

15位 タイリース・ハリバートン(サクラメント・キングス、21歳)

新人王争いで3位となり、キングスのスターターとなった。攻撃ではあらゆることをこなし、3P成功率は40.5%。キングスには、将来のスターがいる。

16位 RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス、21歳)

ポストシーズン復帰を果たしたニューヨーク・ニックスで大きく成長。ケンバ・ウォーカーとデリック・ローズがポイントガードにおり、今季はもっとイージーな得点機会を得られるはずだ。

RJ Barrett

17位 ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ、21歳)

負傷でスローダウンを余儀なくされたが、ジャクソンJr.には現代NBAのビッグマンとして素晴らしい素質がある。

18位 ジャレット・アレン(クリーブランド・キャバリアーズ、23歳)

キャバリアーズであまり目立たないが、彼はすぐにリーグ有数の優れた若いビッグマンとなった。昨季は平均ダブルダブルを達成している。

19位 ダリアス・ガーランド(クリーブランド・キャバリアーズ、21歳)

ボールを持った時の自信を深め続けており、3年目のガーランドには新シーズンでブレイクするポテンシャルがある。彼が最優秀躍進選手賞の候補として台頭しても、驚いてはいけない。

20位 ディアンドレ・ハンター(アトランタ・ホークス、23歳)

ひざのケガでシーズンを終えるまで、随所に輝きを見せていた。非常に優れた今季のホークスにおいて、攻守両面での真のXファクターとなるポテンシャルを持つ。

21位 ルーゲンツ・ドート(オクラホマシティ・サンダー、22歳)

ドラフト指名外からサンダーのカルトヒーローに。ドートはすでに、リーグを代表するペリメーターディフェンダーだ。3Pを中心に攻撃面での開花が続けば、エリートクラスの2ウェイプレイヤー(攻守両面に優れた選手)になる可能性がある。

Lu Dort

22位 ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ、19歳)

2021年ドラフト組で最初に名前を呼ばれた選手だ。カニングハムには「未来のスター」という言葉がふさわしい。まだNBAの試合に出場しておらず、順位付けするのは難しいが、その才能だけでトップ23入りには値する。

23位 ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ、19歳)

カニングハムのすぐ次に登場したのが、ドラフト全体2位指名のグリーンだ。トップ10を除けば、このリストの中でも有数のスコアラーのひとりだろう。ヒューストン・ロケッツでのルーキーシーズンは、ハイライトに事欠かないはずだ。

原文:23 at 23: Ranking the NBA's next generation(抄訳)


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