NBA記者の戦力分析:オフの大きな動きに期待するヒート|NBA 2023-2024シーズン

Shaun Powell, NBA.com

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NBAタイトルまであと一歩及ばなかったマイアミ・ヒートは、今もロスターに大物を加える希望を抱いている。

開幕ギリギリまでその動きが注目されるヒートの2023-2024シーズンの戦力について、『NBA.com』のショーン・パウエル記者が分析する。

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主な新戦力

  • ハイメ・ハケスJr.(フォワード/ドラフト)
  • トーマス・ブライアント(センター/フリーエージェント) 

主な退団選手

  • ゲイブ・ビンセント(フォワード)
  • マックス・ストゥルース(フォワード)
  • ビクター・オラディポ(ガード)

昨シーズン

NBAファイナルで幕を閉じたヒートのシーズンは奇妙なものだった。デンバー・ナゲッツとのタイトル争いで素晴らしい戦いをし、ヒートは惜しくも敗れている。「惜しくも」というのは、タイラー・ヒーローがプレイオフ開幕時に負傷し、ラインナップに戻ることはなかったためだ。プレイオフを通して「ジミー・タイム」を繰り広げて輝いていたジミー・バトラーも、最後は明らかにガス欠状態だった。

ヒートはまず、プレイイン・トーナメントを勝ち抜かなければならなかった。その後、プレイオフ・ファーストラウンドで東地区第1シードのミルウォーキー・バックスと対戦したが、ヤニス・アデトクンボが不発に終わったことで一息つくことができた。しかし、それ以降は、ヒートは東地区の準決勝でライバルのニューヨーク・ニックスを追い詰め、ボストン・セルティックスとの決勝戦では第7戦にもつれこんで東地区優勝を決めた。どちらの勝利も運任せではなかった。

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シーズン中、バトラーとヒーローはそれぞれ64試合と67試合に出場しただけだったが、彼らとバム・アデバヨはいずれも堅実なプレイをした。また、マックス・ストゥルースやゲイブ・ビンセント、ケイレブ・マーティンなどのドラフト外の選手、あるいは放出された選手たちの力も大きかった。

NBAファイナルが終了した時点で、来年6月のファイナル復帰のために、ヒートにはもう1人のピースが必要なは明白だった。

バトラーは2022-23シーズン、1試合平均22.9得点を記録し、プレイオフでも大活躍を見せたが、彼は優勝争いをするチームの主要得点源というタイプではない。そこで、ヒートはこの夏、2023-24シーズンのチャンスを高めるために一握りの資産を手にスター選手探しに乗り出した。

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夏の総括

想像してみてほしい。今年の夏、毎日目覚めて知ることは「今日もニュースがない…」ということ。そんなあなたはヒートのファンか球団組織の一員に違いない。

現在進行中のこのドラマは、残酷なからかいか、時間の無駄か、時間の問題のどれかだ。どんなふうに定義しようとも、9月の今もまだ、ポートランド・トレイルブレイザーズのスターであるデイミアン・リラードはサウスビーチにはいない。

リラードが希望移籍先リストに1チームだけを挙げてポートランドを出たいと言ったことはもうご存知だろう。もちろんこれは、テレビやラジオのお喋り担当者に、特にニュースの少ない時期に話題提供をする以外に何の成果もない。そういう意味では、少なくとも誰かが得をしたことにはなる。

ヒートに関しては、やるべきことを急いでやり遂げた今、じっと待つのみだ。

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その一方で、特に2022-23シーズンのチームにおいて生産的だった2選手については、なすべきことがまだあった。ビンセントとストゥルースは、ヒートにはシンデレラストーリーのような選手が揃うチームであることを象徴する存在になったが、彼らの貢献度が上がるにつれ、彼らの市場価値も上がった。しかし、ヒートが(そしてどのチームも)認めるように、全員に報酬を支払うことはできない。

2人とも高額になりすぎたため、ビンセントはロサンゼルス・レイカーズへ、ストゥルースはクリーブランド・キャバリアーズに放出することになった。損失であることは間違いないが、ヒートにはダイヤモンドの原石を見つける実績がある。彼らの代わりを見つけることだろう。

もしかしたらハケスがその代わりになるかもしれない。1巡目で指名された彼は、彼が望むよりも長くUCLAに在籍していた。つまり、もっと早く大学を去っていたらドラフト上位指名はなかったということだ。しかし、良い面もある。それによって彼はより良い、より賢い選手になったのだ。ドラフトコンバインとドラフトが始まってみると彼の1巡目指名は確実で、ヒートは喜んで彼を指名した。

今シーズンもヒートに残っているとしたら、ハケスにはヒートのローテーションに十分に入るチャンスがある。

ヒートの理想の世界では、ハケスはビッグプレイが得意なポイントガードのリラードを連れてくるパッケージの一部として代わりにブレイザーズに移籍し、即座にローテーションの第一オプションとなるのだろう。

リラードはそのくらい良い選手であり、まだこの時点でも、そのくらい手に入れがたい選手なのだ。

原文:30 teams in 30 days: Big offseason move may still loom for Heat
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc

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