NBA記者の戦力分析:スターコンビ継続のマーベリックス|NBA 2023-2024シーズン

Shaun Powell, NBA.com

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ダラス・マーベリックスは、昨季途中にトレードで獲得したカイリー・アービングと再契約を結んだ。

マーベリックスの2023-2024シーズンの戦力について、『NBA.com』のショーン・パウエル記者が分析する。

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主な新戦力

  • グラント・ウィリアムズ(フォワード/トレード)
  • リショーン・ホームズ(センター/トレード)
  • デレック・ライブリー二世(センター/ドラフト)
  • オリビエ・マクセンス・プロスパー(フォワード/ドラフト)
  • セス・カリー(ガード/フリーエージェント)
  • ダンテ・エクサム(ガード/フリーエージェント)

主な退団選手

  • レジー・ブロック(フォワード)

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昨シーズン

ウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んでから1年と経たないうちに、マーベリックスは限界を感じた。そこでシーズン途中に議論を呼んだ動きに出たのだ。カイリー・アービングを獲得し、ボールを支配するポイントガードであるルカ・ドンチッチと組ませたのである。

彼らはコートでの共存に苦しみ、アービングの加入から5勝11敗という成績にとどまったマーベリックスは、ポストシーズンに進出することができず、大きく後退した。その失敗の責任が、すべてアービングとドンチッチにあるわけではない。サポーティングキャストが貢献できいず、オールスターガードたちの負担が大きかったのだ。

また、マーベリックスはアービングをトレードで獲得する見返りにドリアン・フィニー・スミスを手放し、彼がもたらしていた守備も失うことになった。さらに、アービングはマーベリックスで20試合にしか出場していない。

そういったすべてにもかかわらず、オフシーズンの目標は、アービングと再契約を結び、彼とドンチッチのコンビをもっと支えるべく、周囲のメンバーをアップグレードすることだった。

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夏の総括

フリーエージェントになる数か月前にアービングをトレードで獲得し、マーベリックスは自らをコーナーへと追い込んだ。こういった類の取引をすれば、そうなるものだ。トレードを正当化するために、彼らは何としてでもアービングと再契約を結ばなければならなかった。

結果的には、全員が満足している。どちらかがうんざりしない限り、マーベリックスは少なくともあと3年、アービングをとどめることができた。アービングは、前年の夏に巨額オファーを得られず、プレイヤー・オプションに落ち着かざるを得なかった選手に対しては高額な1億2600万ドル(約186億4800万円/1ドル=148円換算)の契約を手に入れた。

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つまり、一部のチームならあえてやらないようなことにマーベリックスは取り組んでいるのだ。アービングは2017年以降でマーベリックスが4つ目のチームだ。そんな予測不可能な選手の過去を考えれば、リスクはある。しかし、マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバンは、アービングがとにかく「誤解されている」と話した。

非常に明確なことがひとつある。ドンチッチにとって、アービングはこれまでで最も才能あるチームメイトだということだ。31歳になっても、アービングはいまだバスケットボール界有数のトップガードである。彼の強みはプレイメークとショットメーク。マーベリックスは、それらがドンチッチに必要だった要素と信じている。

その後、1年前にマーベリックスに加わったニコ・ハリソンGMは、ようやく自分のビジョンを実行する初めてのチャンスを手にした。彼が狙ったのは、層を厚くすることと、若手とベテランのミックス。そして彼はそのどちらも達成した。

最も印象的な動きだったのはおそらく、ドラフト10位指名交渉権とともにダービス・ベルターンスを手放し、12位指名交渉権を手にしたことだ。それによって必要だったポストのサイズをもたらすライブリー二世を手に入れた。1巡目指名で獲得したもうひとりの若手プロスパーは、トレーニングキャンプの出来次第でローテーション入りできるかもしれない。

次はベテランだ。フィラデルフィア・76ersやブルックリン・ネッツに在籍する前に、アウトサイドからのショットで以前マーベリックス時代にまずまずの活躍を見せたカリーを呼び戻した。また、ホームズはサクラメント・キングスから放出された選手だが、強さでタレントを欠くマーベリックスを救うエネルギッシュな選手である。

フロントラインで言えば、ウィリアムズの加入でタフネスが加わった。6フィート6インチ(約センチ)だが、コーナーからの3Pに加え、自分より高い選手たちを守ることにかけて定評がある。かつてのフィニー・スミスの役割を担うだろう。また、マーベリックスは先発センターのドワイト・パウエルと再契約を結んだ。

これらの選手たちをみな、マーベリックスは最小限のコストで手に入れた。かつてのロッタリーピックだがユタ・ジャズで活躍できず、国外に飛び出し、NBAで再びチャンスを手にするために評価を高めたエクサムも同様だ。

財政的な観点、そしてローテーションという観点の双方から、ハリソンGMはオフシーズンの目標を達成し、それ以上にしてみせた。ドンチッチ時代のマーベリックスにとって、最も才能があり、最も層が厚いチームなのは間違いない。だがもちろん、夏の間はどんなこともよく見えるものだ。

原文:30 teams in 30 days: Cavaliers add perimeter shooting after early playoff exit(抄訳)

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