キャブズ3人目の1巡目指名選手、ケビン・ポーターJr.

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キャブズ3人目の1巡目指名選手、ケビン・ポーターJr. image

創設から約50年の歴史において、クリーブランド・キャバリアーズにドラフト1巡目指名の2選手が加わったケースは8回しかない。3選手となれば、この夏が初めてだ。

ドラフト1巡目が終わりに向かいつつある中で、キャバリアーズはミルウォーキー・バックスを通じてデトロイト・ピストンズからトレードで全体30位指名のケビン・ポーターJr.を獲得した。

南カリフォルニア大学での唯一のシーズンは、出場停止や大腿四頭筋の負傷で21試合出場にとどまったが、制限された中でもその能力はスカウトを感嘆させた。

恵まれた肉体であることは間違いない。左利きのシューターで、6フィート6インチ(約198センチ)、ウイングスパンが6フィート9インチ(約206センチ)だが、優れたボールハンドラーだ。プロレベルでトップクラスの守備者となるだけのすべてを備えている。

一方で、判断力はこのレベルでは改善が必要(平均1.9ターンオーバー、1.4アシストを記録)。また、試投46本で成功率わずか52%のフリースローはかなり効率を高めなければならない。

わずか4歳の時に、襲われていた人を助けようとして銃に打たれた父親を失ったポーターJr.にとって、これまでの道のりは決して容易ではなかった。ドラフト前も足のケガに悩まされた。だが、間もなく始まるトレーニングキャンプでうまくやるだけの兆しはそろっている。

ポーターJr.のアイドルは、同じレフティーのジェームズ・ハーデンだ。NBAというレベルであれほどの高みにたどり着きたければ、彼は身を粉にして働かなければならない。だが、大学での彼は、1試合平均9.5得点、4.0リバウンド、1.4アシスト、フィールドゴール成功率52%、3ポイントショット成功率41%と、そのポテンシャルを垣間見せた。

大学でのベストゲームは、最初と最後の2試合かもしれない。初戦は途中出場でFG7本中6本成功の15得点、最終戦は自己最多の17得点をマークしている。21試合のうち、最初の5試合連続を含む11試合で二桁得点を記録した。

トレーニングキャンプに臨むキャバリアーズの平均年齢は24.6歳。最年長は31歳16日のケビン・ラブで、ケビン・ポーターJr.は19歳142日で最年少だ。

キャンプとプレシーズン次第で、19歳のポーターJr.がキャバリアーズでプレイするところを見られる可能性はある。ただ、慣れる必要もあるかもしれない。いずれにしても、キャバリアーズは、一部の専門家が「ドラフトの掘り出し物」と評した選手のことを見てみたいと願っている。

原文:2019-20 Preseason Profile:Kevin Porter Jr. by JOE GABRIELE/Cavaliers.com(抄訳)​

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ