各チーム82試合のレギュラーシーズンを終え、4月14日(日本時間15日)からNBAプレイオフ2018が開幕する。ウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド(1回戦)のポートランド・トレイルブレイザーズ対ニューオーリンズ・ペリカンズの見どころを紹介しよう。
ウェスタン・カンファレンス
第3シード: ポートランド・トレイルブレイザーズ(49勝33敗)
第6シード: ニューオーリンズ・ペリカンズ(48勝34敗)
背景
ブレイザーズもペリカンズも、シード順がかかったレギュラーシーズン最終戦に勝利した。そして迎えたプレイオフで重圧を感じるのは、ブレイザーズのほうだろう。2月中旬から13連勝を記録したにもかかわらず、終盤は尻すぼみになってしまった。
最後の12試合を5勝7敗で乗り切ったブレイザーズは、次の段階に進む時期を迎えている。つまり、今回のシリーズでは結果が求められる。最低でもファーストラウンドを突破し、カンファレンス準決勝に駒を進めなければならない。一方ペリカンズは、レギュラーシーズンを5連勝で締めくくり、プレイオフ進出という結果により、アルビン・ジェントリー・ヘッドコーチの来季の続投が決まったのではないだろうか。
キープレイヤー
ペリカンズをスローダウンさせるには、アンソニー・デイビスを抑えなければならない。それこそ、センターのユスフ・ヌルキッチに課せられた役目だ。両選手は過去8試合でマッチアップし、デイビスが平均27.1得点、11.0リバウンド、フィールドゴール成功率53.8%を記録している。
デイビスに1試合25得点前後を決められても構わない。フロントコートの層が薄いブレイザーズがヌルキッチに求める仕事は、ファウルトラブルを回避しつつ、デイビスを苦しめることだ。もしヌルキッチがデイビスを20点台に抑え、自身も12~15得点くらい決められれば、ブレイザーズはバックコートのスターデュオ、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムのペリメーターでの得点力が違いを生み出してくれるだろう。
注目の数字:12
ブレイザーズは、攻守両面において3ポイントショットに特に優れているわけではない。だが、この『12』という数字が持つ意味は大きい。今季1試合12本以上の3Pを成功させた場合、ブレイザーズは18勝5敗をマークしているのだ。逆に対戦相手に1試合12本以上の3Pを決められた場合は8勝14敗と負け越している。
予想
もしデイビスがハイスコアリングゲームを見せれば面白いシリーズになるだろう。しかし、選手層の薄さという問題を抱えているペリカンズが相手なら、ブレイザーズが勝ちきるのではないだろうか。第7戦にもつれた末ブレイザーズが勝ち上がると予想する。
原文:NBA playoffs 2018: Bracket picks, predictions for Western Conference first round by Sean Deveney/Sporting News(抄訳)