各チーム82試合のレギュラーシーズンを終え、4月14日(日本時間15日)からNBAプレイオフ2018が開幕する。ウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド(1回戦)のオクラホマシティ・サンダー対ユタ・ジャズの見どころを紹介しよう。
ウェスタン・カンファレンス
第4シード: オクラホマシティ・サンダー(48勝34敗)
第5シード: ユタ・ジャズ(48勝34敗)
背景
レギュラーシーズン最終戦の結果に最も影響されたチームは、ジャズをおいてほかにいない。ポートランド・トレイルブレイザーズとの最終戦に勝てばウェスト3位でプレイオフに進出できた上に、ホームコート・アドバンテージを得られていたからだ。もしジャズが3位で勝ち上がっていても、タイブレークにより6位に順位を落としたサンダーとのシリーズになる運命に変わりはなかった。だが、対戦相手にとって厄介な会場の一つ、ビビント・スマート・ホーム・アリーナでシリーズ開幕を迎えることができていた。
サンダーにとって今年のプレイオフが持つ意味は大きい。昨夏ラッセル・ウェストブルック、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーのトリオを結成させ、『スーパーチーム』誕生かと思われた。だがレギュラーシーズンの大半では『平凡なチーム』という印象しか与えられなかった。それでもプレイオフの日程、サンダーが誇るスター選手の力を考えれば、レギュラーシーズンよりプレイオフに最も適したチームと言える。
キープレイヤー
ジャズはオフェンスの将来を新人のドノバン・ミッチェルに託した。そしてミッチェルは1年目に平均20.5得点、3.7リバウンド、3.7アシストという結果を残した。
次なるステージは、ポストシーズンでの試練とも言うべき大舞台に対応できるかどうかが試される場だ。特に今回はウェストブルックとスポットライトを分け合うほどに大きなステージで、リーグ屈指のディフェンシブプレイヤーとして知られるジョージとマッチアップする機会も増えるだろう。ミッチェルがこの舞台にどう対応できるかで、ジャズの未来の一端が垣間見える。
注目の数字:97.4
たった一人の選手がチームディフェンスに影響を与えられるのは素晴らしい。守備のエース、アンドレ・ロバーソンがラインナップに顔を連ねていた2018年1月17日(同18日)の時点で、サンダーの100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ3位の100.8点だった。ジャズはルディ・ゴベアが欠場していた間にチームの守備力は中堅クラス、100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ13位の105.9点だった。
しかし、1月27日(同28日)にロバーソンがひざを痛めて離脱後、サンダーの100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ17位の108.4点に悪化した。ジャズはゴベアが復帰して以降100ポゼッションあたりの平均失点をリーグ最少となる97.4点に抑えている。
予想
このシリーズは、優れたチームディフェンス vs 優れた個によるオフェンスになる。通常であれば守備に秀でているほうが有利なのだが、ジャズにはミッチェル以外にオフェンスで安定している選手はいない。よって4勝3敗でサンダーが勝ち上がると予想する。
原文:NBA playoffs 2018: Bracket picks, predictions for Western Conference first round by Sean Deveney/Sporting News(抄訳)