NBA開幕2か月の注目の対決|NBA 2024-2025シーズン

YOKO B

Steve Aschburner, NBA.com

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NBAが発表するスケジュールは毎年次から次へと押し寄せる。8月13日(日本時間14日)にはエミレーツNBAカップのグループプレイの日程が発表された。そして、それが正式に発表されたものであれ、非公式にリークされたものであれ、伝統的なクリスマスシーズンの待望の対戦も発表された。王者のリングセレモニーを中心に組まれた開幕戦は公開された瞬間から話題を呼んだ。

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しかし、それだけで終わらせてはいけない。ライバル対決、順位決定戦の予想、あるいは昔からの因縁などなど、探せばいくつもの魅力的な対戦が散らばっている。

ここでは、シーズン開幕から2か月あまりの間に行われる試合の中から注目すべき20試合を紹介する。

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ペイサーズ対ニックス

日時:10月25日(金)午後7時30分(米国東部時間)
   10月26日(土)午前8時30分(日本時間)

両チームにとって2試合目となる対戦は、5か月前の東地区準決勝で7戦までもつれてインディアナ・ペイサーズが勝利した記憶を呼び起こす。最後にペイサーズがマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)を訪れた第7戦でタイリース・ハリバートンは26得点をマーク。一方、疲労困憊のジェイレン・ブランソンはフィールドゴール17本中6本成功に終わり、130-109でペイサーズが圧勝している。

サンダー対ブルズ

日時:10月26日(土)午後8時(米国東部時間)
   10月27日(日)午前9時(日本時間)

開幕戦でデンバー・ナゲッツと対戦した2日後に行われるオクラホマシティ・サンダーの試合を改めてチェックしよう。サンダーはまたしても充実したオフシーズンを過ごし、センターのアイザイア・ハーテンシュタインとオールディフェンシブ・ガードのアレックス・カルーソを獲得した。元ブルズの人気選手であるカルーソがユナイテッド・センターに戻る試合でもある。シカゴ・ブルズはこの契約でサンダーのジョシュ・ギディーを獲得したが、ブルズはほとんどの人の目に触れないままシーズンの大半を過ごすかもしれないので早めに見ておこう。

キングス対レイカーズ

日時:10月26日(土)午後10時30分(米国東部時間)
   10月27日(日)午前11時30分(日本時間)

同じ日の試合にはもう1人の元ブルズ選手が登場する。ベテランのウィングであるデマー・デローザンが、ただでさえ攻撃の意識の高いキングスに加わって西地区での躍進を目指す。リーグ屈指のクラッチスコアラーであるデローザンは、対戦相手となるロサンゼルス・レイカーズから切望されていた。レイカーズはロスターにほとんど変化がなく、もうすぐ40歳になるレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスに頼ることになる。

バックス対セルティックス

日時:10月28日(月)午後7時30分(米国東部時間)
   10月29日(火)午前8時30分(日本時間)

ミルウォーキー・バックスは昨季、ボストン・セルティックスとの4戦で引き分けたが、それ以外は2024年のチャンピオンとは異なる状況だった。バックスは2度のMVPに輝いたヤニス・アデトクンボを欠いて戦い、プレイオフ1回戦でペイサーズに6戦で敗れている。彼はデイミアン・リラードとともにNBAで最も完成されたチームを相手にやり返すだろう。

ウィザーズ対ホークス

日時:10月28日(月)午後7時30分(米国東部時間)
   10月29日(火)午前8時30分(日本時間)

昨年のトップ2ルーキー対決(詳細は後述)のような盛り上がりはないかもしれないが、この試合では2024年ドラフト全体1位と2位が対戦する可能性がある。アトランタ・ホークスの新人ザカリー・リザシェイ(フランス)とワシントン・ウィザーズのビッグマンのアレックス・サー(フランス)は、東地区のロッタリーチームにとって希望の対決となるこの試合に国際色をもたらす。

マーベリックス対ティンバーウルブズ

日時:10月29日(火)午後7時30分(米国東部時間)
   10月30日(水)午前8時30分(日本時間)

ダラス・マーベリックスに5試合で敗れたミネソタ・ティンバーウルブズにとって、この試合はある意味で仕返しのチャンスだ。プレイオフ西地区準決勝でディフェンディング・チャンプのナゲッツを倒したウルブズは、メディアの盛り上げを鵜呑みにしてしまったのかもしれない。そういう背景を意識して試合を見てほしい。ルカ・ドンチッチ対アンソニー・エドワーズにも目が離せないだろう。

セルティックス対ペイサーズ

日時:10月30日(水)午後7時(米国東部時間)
   10月31日(木)午前8時(日本時間)

3年連続でロッタリーチームだったペイサーズは昨春、東地区ファイナルに進出し、大躍進を遂げた。そして、セルティックスはペイサーズをスイープし、実力の差を痛感させた。しかし、5点差以上リードして決着したのは1試合だけだ。ハリバートンは4試合中2試合を欠場し、ペイサーズはこのシリーズでセルティックスよりショット数で勝っていた(ただ、3ポイントショットは21本少なかった)。パスカル・シアカムを開幕から起用し、ベネディクト・マサリンも復帰するペイサーズは、17ゲームあった順位差を縮められると期待している。

スパーズ対サンダー

日時:10月30日(水)午後9時30分(米国東部時間)
   10月31日(木)午前10時30分(日本時間)

ビクター・ウェンバンヤマ対チェット・ホルムグレンの2年目の対決がこの試合から始まる。彼らは昨季、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で1、2フィニッシュを飾るなど、この2人のビッグマン対決は見応えのあるものだった。サンアントニオ・スパーズのウェンバンヤマが個人プレイでより目を見張るようなパフォーマンスを見せる一方で、ホルムグレンのサンダーはチームとしてより高い目標を持っている。

マジック対キャバリアーズ

日時:11月1日(金)午後7時(米国東部時間)
   11月2日(土)午前8時(日本時間)

イーストの新進気鋭の両チームはどちらも、セルティックスの座に近づくために内部育成と継続性を重視している。クリーブランド・キャバリアーズはドノバン・ミッチェル、エバン・モブリーとジャレット・アレンとの契約に高い金額を払った。一方のオーランド・マジックもフランツ・バグナーに同様の対応をし、パオロ・バンケロの契約があとに控える。キャブスが勝利したプレイオフ1回戦で両者は一進一退の攻防を繰り広げ、7試合のうち7点差に迫ったのは1試合だけだったが、ライバル関係の基礎は築かれた。

ナゲッツ対ティンバーウルブズ

日時:11月1日(金)午後9時30分(米国東部時間)
   11月2日(土)午前10時30分(日本時間)

この夜の締めは因縁の対決だ。今年の春のプレイオフ西地区準決勝で、ナゲッツのタイトル防衛は、この目的のために特別に築かれたウルブズに阻まれている。ニコラ・ヨキッチと、ウルブズのビッグたちとのバトルにとどまらず、この対決では、オールスターになりきれないナゲッツのガードのジャマール・マレーと、ハイライトの常連のウルブズのエドワーズとの間に広がりつつある格差を見ることになるかもしれない。

シクサーズ対クリッパーズ

日時:11月6日(水)午後10時(米国東部時間)
   11月7日(土)午後12時(日本時間)

この夏最大のフリーエージェントでの移籍となったポール・ジョージと、彼が5年を過ごした古巣ロサンゼルス・クリッパーズとの対決に注目だ。ジョージはクリッパーズで1試合平均23得点を記録し、ポストシーズン38試合に出場している。両者はこの18日後にフィラデルフィアで再戦することになるが、クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマーが所有する最新のインテュイット・ドームで行われるこの1戦が最もエキサイティングであり、波乱も起こりそうだ。

マーベリックス対ナゲッツ

日時:11月10日(日)午後8時(米国東部時間)
   11月11日(月)午前10時(日本時間)

昨季、ナゲッツはマーベリックスに3勝1敗と勝ち越したが、プレイオフではマーベリックスに及ばず、西地区代表としてセルティックスとの優勝争いを見守ることしかできなかった。率直に言うと、このライバルはオフシーズンに真逆の動きをしたように見える。マーベリックスはロスターをアップグレードし、ナゲッツはケンテイビアス・コールドウェル・ポープという重要なピースを失っている。

ニックス対シクサーズ

日時:11月12日(火)午後7時30分(米国東部時間)
   11月13日(水)午前9時30分(日本時間)

「東地区でボストンにとって最大の脅威なのは我々だ!」 「いや、我々こそがボストンにとって最大の脅威だ!」 バックス、キャバリアーズ、マジック、ペイサーズ、ヒートに敬意を表しつつも、ニックスと76ersは、約9か月後にセルティックスを倒そうと臆面もなく意気込んでいる。76ersにはジョージが、ニックスにはミケル・ブリッジズが加わり、そのほか様々な選手が入れ替わった状態で、第6戦でニックスが勝利を決めた4月のプレイオフ1回戦の再戦が行われる。

マーベリックス対ウォリアーズ

日時:11月12日(火)午後10時(米国東部時間)
   11月13日(水)午後12時(日本時間)

スポーツ界の不朽のストーリーのひとつに、以前所属していて現在は移籍している選手が、かつての栄光の地に戻って古巣に一夜報いるというものがある。クレイ・トンプソンがゴールデンステイト・ウォリアーズとの対戦で西海岸に行っても、多くの恨みを買うことはないかもしれない。彼らはみんな、ともに本当に素晴らしい時間をすごしたのだ。しかし、常に競争心があり、誇り高いトンプソンは、別れを告げたチームを相手に活躍しようとするだろう。

サンズ対ティンバーウルブズ

日時:11月17日(日)午後3時30分(米国東部時間)
   11月18日(月)午前5時30分(日本時間)

スイープ?本当に?誰が1回戦でそんなことになると予想しただろうか。レギュラーシーズンで3勝0敗だったフェニックス・サンズが、ティンバーウルブズに第1戦から第3戦で54点差をつけられるまでは誰も予想しなかったことだ。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールのトリオは、このシリーズで71点近くを平均得点を記録したが、平均8.0得点以上をあげたチームメイトはいなかった。屈辱的な大敗を喫したサンズはこの試合でリベンジを果たすか、少なくとも多少の均衡を保つべきだ。

ナゲッツ対レイカーズ

日時:11月23日(土)午後10時30分(米国東部時間)
   11月24日(日)午後12時30分(日本時間)

ナゲッツは過去13回のレイカーズとの対戦のうち12回、過去4シーズンとポストシーズンでは19回中15回を制している。しかし、ナゲッツに新しく加入したガードのラッセル・ウェストブルックがホームコートで古巣と対戦することになり、西地区強豪同士の対決に新鮮なアングルが加わった。

ヒート対セルティックス

日時:12月2日(月)午後7時30分(米国東部時間)
   12月3日(火)午前9時30分(日本時間)

ヒートカルチャーを軽視する人は誰もいない。セルティックスに1回戦で敗退し、2年連続でパッとしないオフシーズンを過ごしたマイアミ・ヒートが、東地区のトップシード候補として語られることはあまりないかもしれない。ヒートがトップギアに入るのはシーズン後半になることもあるが、これはシーズン序盤の注目すべき試合だ。

サンダー対マジック

日時:12月19日(木)午後7時(米国東部時間)
   12月20日(金)午前9時(日本時間)

この試合はそれぞれのカンファレンスで台頭する2つの若いチームのショーケースだ。サンダーとオーランド・マジックは昨季、それぞれ57勝、47勝と大勝し、3年間のプレイオフ不出場に終止符を打った。この日は彼らにとってレギュラーシーズンにおける2回目の対戦になるが(11月4日が1回目)、この試合は全米で放送される(TNT)。

ヒート対マジック

日時:12月21日(土)午後7時(米国東部時間)
   12月22日(日)午前9時(日本時間)

この試合は、マジックにとってホームでの厳しい日程の中で行われる。12月にフロリダ中心部を訪れるチームは、サンズ、サンダー、ヒート、セルティックス、ニックスだ。ヒートとマジックの州内ライバルは、10月23日から1月27日(日本時間10月24日から1月28日)の間に直接対決4試合すべてを行うが、エミレーツNBAカップで5回目の対戦の可能性もある。1988年と1989年にそれぞれNBAに参戦した2つの球団の1年年上のヒートは、兄弟対決で79勝59敗(プレイオフでは3勝2敗)の成績を残し、ラリー・オブライエントロフィーを3つ獲得している。

ラプターズ対ニックス

日時:12月23日(月)午後7時30分(米国東部時間)
   12月24日(火)午前9時30分(日本時間)

この2チームは12月30日(同31日)に行われた5選手のトレードでつながりがある。このトレードでニックスはプレイオフ2回戦進出の重要なピースとなったOG・アヌノビーをトロント・ラプターズから獲得。トレード後のニックスは33勝17敗で、一方のラプターズは13勝37敗と低迷した。しかし、RJ・バレットはラプターズで1試合平均フィールドゴール成功率55.3%で21.8得点を記録し、イマニュエル・クイックリーは出場時間が増え、得点も12.9得点から18.6得点に伸ばしている。ラプターズにとってMSGに戻るのは2度目となる。

原文:20 must-see matchups during first 2-plus months of 2024-25 NBA season
翻訳:YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。

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