連覇を目指す王者バックスにとって最大の課題とは――?

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ミルウォーキー・バックスが連覇を目指す上で、最大の課題となるのはどんなことだろうか?

ここ19シーズンで優勝したチームが翌年も頂点に立ったのは、わずか3回しかない(2010年のロサンゼルス・レイカーズ、2013年のマイアミ・ヒート、2018年のゴールデンステイト・ウォリアーズ)。

新シーズンのバックスはロスターが昨季とは異なるだろう。その結果、コート上でのプレイも変わってくる。だが、心配は無用だ。ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーは変わらず、ボビー・ポーティスJr.も戻ってくる。

だが、PJ・タッカー、ブリン・フォーブス、ジェフ・ティーグと、ジョージ・ヒル、シェミ・オジェレイ、ロドニー・フッド、グレイソン・アレンを入れ替えたことで、パフォーマンスや戦術、ケミストリーは変わることになる。それは大きなことだ。そして、それ以上に大きいのは、球団にとって50年ぶりのタイトルを手にしたことによる影響である。

2018-19シーズンから真剣に目指し始めた最終目標を、彼らは達成したのだ。彼らは自分たちに責任を持ち、2021年のプレイオフを勝ち抜くのを後押しした鋭さを再び見つけると言うだろう。だが、人間の性質とは強力だ。バックスは、昨季の彼らを後押しした必死さを失うかもしれない。

しかし、何よりも大きな課題となるのが競争力だ。ライバルたちの多くは、オフシーズンに向上している。ブルックリン・ネッツとマイアミ・ヒートは、ファイナルまでたどり着くか、終わってしまうかというアプローチで2021-22シーズンに向かっている。

チームのベストプレイヤーたちが全盛期に向かっているアトランタ・ホークスとボストン・セルティックスも、さらに良くなるはずだ。そしてフィラデルフィア・76ersがいる。ベン・シモンズのトレードの行方次第で、彼らは大きく前進するかもしれない。さらに、ファイナルでバックスを阻むかもしれないウェスタン・カンファレンスのチームたちもいる。

それから、忘れてはいけない。ジェームズ・ハーデンとカイリー・アービングの負傷や、第7戦で3ポイントショットにならない原因となったケビン・デュラントの靴のサイズなど、ネッツとのシリーズでバックスが得た“幸運”は、ライバルたちをひるませるのではなく、鼓舞するのだということを――。

原文:10 key questions: What will be Bucks' biggest challenge? by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)


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