ブルックリン・ネッツは2021-22シーズンの明らかな優勝候補だ――。あなたはこれに賛成だろうか、それとも反対だろうか?
私は反対だ。それはただ、王者をリスペクトしているからである。少なくとも、彼らが1試合か2試合に敗れるまでは――。
人材の変化にかかわらず、ミルウォーキー・バックスは耐え抜いて優勝したことの恩恵を受けるだろう。
ただ、見たところ、イースタン・カンファレンスの他チームたちは向上している。だが、どれほど理論上は強いチームに見えようとも、ネッツはそれをコートの上で示さなければいけない。それも、長い時間をかけて、だ。
ネッツに関する最大の疑問は、依然として最大のスターたちにかかっている。彼らは健康を保てるだろうか? 保てるとしても、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの3人は、共存するだけでなく、一定のまとまりをもってうまくやっていくことができるのか?
文字通り、そして比喩的な意味でも、デュラント、ハーデン、スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチ、そしてチームのその他のメンバーは、アービングが姿を現すことを期待できているだろうか? アービングにとっての問題はその点だ。彼が気をそらせば、それはネッツの脱線を意味する。
それらの点を除けば、ハーデンとアービングの負傷が痛手となったバックスとのカンファレンス・セミファイナルの時よりも、はるかにネッツは充実していると思われる。確かに、ロスターの年齢を見ると、ネッツは「イーストのロサンゼルス・レイカーズ」のように高齢である。8選手が30歳以上で、9月29日(日本時間30日)にデュラントが誕生日を迎えれば、33歳以上の選手は5人となるのだ。
だが、ベテランたちはまだやれる。ジョー・ハリスとデュラントを補う気質とシュート力をもたらすパティ・ミルズもそのひとりだ。ブルース・ブラウンはプレイオフで活躍した。ポール・ミルサップとラマーカス・オルドリッジはブレイク・グリフィンと出場機会を分かち合い、「ビッグスリー」のうち2人がいれば、たいていの試合に勝つことができるだろう。
従って、そう、ネッツは勝てるチームだ。彼らこそが勝てるチームなのかもしれない。
ただ、彼らが新シーズンを支配する様子を見るまでは、明確に認めることはできない。
原文:10 key questions: The Nets are clearly the team to beat in 2021-22, agree or disagree? by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)