アトランタ・ホークスが昨季の成功を上回るのは、どれだけ大変なことだろうか?
かなり大変なことだ。それは、ホークスの昨季後半戦とポストシーズンの驚くべき向上を物語っている。ヘッドコーチの交代がこれほどまでに大きくチームの運命を変えたのはまれなことだった。実際、ロイド・ピアースが指揮を執っていた2月までは、14勝20敗で勝率41.2%だったが、ネイト・マクミランに代わってからは27勝11敗と勝率71.1%になった。シーズンを通じて率いていたら、マクミランは最優秀ヘッドコーチ賞争いを独走していただろう。
ただ、勝率だけではない。2019-20シーズンに攻撃が25位、守備が28位だったホークスは、昨季の攻撃が9位、守備が18位だった。マクミランが昇格して指揮を執るようになってからは、攻撃が8位で守備が13位だ。そしてプレイオフではニューヨーク・ニックスを倒し、フィラデルフィア・76ers相手にアップセットを演じて、イースタン・カンファレンス・ファイナルまでたどり着き、優勝したミルウォーキー・バックスも脅かした。
そのため、3月から6月までに好成績を収めたことは、ホークスにとってのハードルを大きく高めている。47勝か48勝すれば、技術的には進歩したと評価されても、昨春のような熱狂を感じることはないだろう。第4シードか第5シードとなり、カンファレンス・セミファイナルで敗退したら、チームとファンは失望するかもしれない。
ただ、バックスやブルックリン・ネッツ、76ers、マイアミ・ヒートといったライバルたちの存在を考えれば、それは恥ずべきことではないはずだ。そして、2歩前進してからの1歩後退なら、いずれにしても正しい方向に進んでいることになる。
ホークスが向上できるかは、チーム内部が成長できるか次第だ。ブレイクしたトレイ・ヤングは成長を続けなければいけない。昨季は誰よりも次の契約に集中していたジョン・コリンズは、それを手にした今、自分がもっと向上できることを証明する必要がある。キャメロン・レディッシュはバックスとのカンファレンス・ファイナル4試合のように攻守両面で安定しなければならない。
そしてマクミランHCは、トレーニングキャンプからポストシーズンまでチームを従わせ、どう反応させられるかで、「ロイド・ピアースじゃないコーチ」だけでないことを示す必要がある。それらはすべて実現可能だ。ただ、どれも簡単なことではないだろう。
原文:10 key questions: How hard will it be for the Hawks to top last season’s success? by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)