カイル・ラウリーの獲得は、マイアミ・ヒート全体の成功にとってどのような意味があるだろうか?
この数シーズンのヒートは、全盛期を過ぎていたものの、ゴラン・ドラギッチから多くを得た。だが、ラウリーはイースタン・カンファレンスにおいてフェニックス・サンズのクリス・ポールに最も近いポイントガードで、すでに優勝リングも手にしている。
ラウリーは35歳だ。しかし、彼は30歳を過ぎてからそれまで以上に生産的となった。最初の10シーズンは平均13.5得点、5.7アシスト、フィールドゴール成功率48.9%を記録し、オールスター選出は2回。2016-17シーズン以降のラウリーは、平均17.8得点、7.5アシスト、FG成功率54.2%をマークし、オールスターには4回選ばれている。
守備でラウリーは相手のボールハンドラーを悩ませ、チャージングを引き出す。理想的なのは、彼の決断力がヒートの攻撃、特にジミー・バトラーとタイラー・ヒーローにさらなる規律をもたらすことだ。バム・アデバヨともアリウープのケミストリーを築くに違いない。
ヒートにタフネスをもたらすのは、ラウリーだけではない。フロントコートにはPJ・タッカーとマーキーフ・モリスが加わった。ラウリーは以前のようにリムにたどり着いてフィニッシュする脅威ではなく、昨季は36分あたりのフリースロー試投数が3.6とキャリアで2番目に少なかった。
それでも、ラウリーは「今こそ勝つ」というヒートのミッションの中心だ。さらに、昨季は出場試合数(46)と出場時間(1601分間)がルーキーシーズン以来の少なさだっただけに、フレッシュになっているに違いない。
原文:10 key questions: Does addition of Kyle Lowry make Miami better? by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)