フェニックス・サンズは、再びNBAファイナルまで勝ち進むことができるのだろうか?
昨季のポストシーズンでサンズが見せたことは、偶然ではなかったと思われる。一昨季の“バブル”(フロリダ州オーランドの隔離施設で再開された2019-20シーズン終盤戦)で8勝0敗とシーズンを終えたことは、偶然のようだったかもしれない。
だが、クリス・ポールが加わった昨季、レギュラーシーズンで51勝21敗を記録し、ウェスタン・カンファレンスの2位となったことはまぐれでないだろう。予想されていた以上に早くにチームとしてまとまり、短期間に多くを学んで、優勝まであと2勝と迫った。
ウェスタン・カンファレンスにはサンズから未来を奪おうとする強豪チームたちが多く、サンズがその標的となることは確かだろう。だが、標的であるサンズ自体も前進している。2021年のプレイオフを土台に、より向上し、より強く、より自信を身につけている。
デビン・ブッカーは初のポストシーズンでブレイクし、22試合で601得点をあげた。10月30日(日本時間31日)に25歳となる彼は、大舞台でもベストプレイヤーになれる力を示した。
ディアンドレ・エイトンも同様だ。2018年のNBAドラフトでルカ・ドンチッチやトレイ・ヤングを上回る全体1位で指名されたことを疑問視する者もいたが、プレイオフでの活躍はそういった人たちの多くを気まずくさせた。エイトンは自信を最高潮に高めたはずだ。そして、モンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチとの関係から、彼はそれを保ち続けるに違いない。
過去2シーズンのMVP投票でトップ5入りしたポールは、36歳にもかかわらず、リーグ最高級のゲームコントローラーだ。
サンズのまとまりは卓越しており、彼らは貴重な経験も得た。そして今度は、ジャベール・マギーやランドリー・シャメット、エルフリッド・ペイトンといった選手たちの助けも加わる。後退を示唆するものは、ひとつもない。
原文:10 key questions: Can the Suns return to The Finals? by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)