8月17日(日本時間18日)、2022-23シーズンのNBAのレギュラーシーズン日程が発表された。
ここでは、新シーズンに向けて各チームがカレンダーで丸をつけるような試合を取り上げた。
アトランタ・ホークス
対戦相手:オーランド・マジック
開催地:ステイト・ファーム・アリーナ
開催日:10月21日(同22日)
NBAプレイオフではなく、夏のプロアマゲームで新たなライバル関係が始まると誰が思っただろうか。だが、今月の『Zeke-End』で、新たにアトランタ・ホークスが獲得したデジャンテ・マレーと、オーランド・マジックの新人パオロ・バンケロの間でそれが生まれたのだ。レギュラーシーズンが始まったら、両選手の激しさはさらに別物となるはずだ。
ボストン・セルティックス
対戦相手:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
開催地:TDガーデン
開催日:1月19日(同20日)
昨季NBAファイナルでボストン・セルティックスが敗れたことが変わるわけではない。だが、それからセルティックスが成長したかどうかは分かるかもしれない。ファイナルでグラント・ウィリアムズがセルティックスに欠けていたと話した規律などはみられるだろうか。オフシーズンの補強(マルコム・ブログドン、ダニーロ・ガリナーリ)はチームの主軸を後押しするのか。ターンオーバーを減らすことはできるだろうか。
ブルックリン・ネッツ
対戦相手:ボストン・セルティックス
開催地:TDガーデン
開催日:2月1日(同2日)
ブルックリン・ネッツがボストンの地に戻るのは、昨季のプレイオフ・ファーストラウンドでセルティックスにスウィープ(4勝0敗)されて以来となる。ケビン・デュラントは声援を受けるだろうか。セルティックスとネッツのトレードの噂があるだけに、それもあるかもしれない。カイリー・アービングはブーイングを浴びるだろうか。それは確かだろう。「ボストンにカイリー」なのだから。
シャーロット・ホーネッツ
対戦相手:アトランタ・ホークス
開催地:ステイト・ファーム・アリーナ
開催日:10月23日(同24日)
一見しても本質的にも重要な対戦だ。リーグ有数のダイナミックで若いポイントガードであるトレイ・ヤングとラメロ・ボールは、ハイライトになる場面を多々見せることだろう。一方で、ホークスとシャーロット・ホーネッツは、昨季のプレイイン・トーナメントでホークスがホーネッツを下して以降、それぞれ成長したところを見せたいと望むはずだ。
シカゴ・ブルズ
対戦相手:ミルウォーキー・バックス
開催地:ファイサーブ・フォーラム
開催日:11月23日(同24日)
感謝祭の前夜に興味深い一戦だ。ミルウォーキー・バックスに対するシカゴ・ブルズの敵意は着実に高まっている。当然だ。昨季プレイオフでバックスは第5戦でブルズを下している。そしてその前に、バックスのグレイソン・アレンはブルズのアレックス・カルーソにハードファウルをし、カルーソが長期離脱を余儀なくされている。さらなる激しさが予想される一戦だ。
クリーブランド・キャバリアーズ
対戦相手:ロサンゼルス・レイカーズ
開催地:ロケット・モーゲージ・フィールドハウス
開催日:12月6日(同7日)
昨季、レブロン・ジェームズはクリーブランドに戻ることについて話し、そしてオハイオのファンの前でのオールスターゲームで決勝点をあげた。先日、レイカーズとジェームズはさらに2シーズンの延長契約を結んだ。彼が再びクリーブランドでプレイすることはないだろう。レブロンが来れば、フィールドハウスは熱狂する。
ダラス・マーベリックス
対戦相手:ニューヨーク・ニックス
開催地:アメリカン・エアラインズ・センター
開催日:12月27日(同28日)
ダラス・マーベリックスには解決すべき課題がある。ジェイレン・ブランソンがニューヨーク・ニックスへと去り、彼がいなくなっても適応できるのかということだ。マーベリックスはルカ・ドンチッチや多くのロールプレイヤーたちに頼りたい。だがこの一戦で、昨季の信頼できるNo.2スコアラー抜きで戦うマーベリックスの産みの苦しみが注目されるだろう。
デンバー・ナゲッツ
対戦相手:ユタ・ジャズ
開催地:ビビント・アリーナ
開催日:10月19日(同20日)
デンバー・ナゲッツはようやく、ニコラ・ヨキッチの偉大さとサポーティングキャストの頑張りだけに頼らなくて済むだろう。ひざの前十字靭帯断裂でレギュラーシーズンの100試合とプレイオフの15試合を欠場したジャマール・マレーが戻ってくるのだ。デンバーのファンは待ちきれないだろう。
デトロイト・ピストンズ
対戦相手:ヒューストン・ロケッツ
開催地:リトル・シーザーズ・アリーナ
開催日:1月28日(同29日)
この対戦ではドラフトで上位指名された若く、エネルギッシュな選手たちがたくさん見られる。2021年ドラフトで全体1位と2位で指名されたケイド・カニングハムとジェイレン・グリーンは2度目の対戦だ。さらにヒューストン・ロケッツのジャバリ・スミスJr.とデトロイト・ピストンズのジェイデン・アイビー(2022年ドラフトの全体3位指名と5位指名)もいる。寒いデトロイトの冬の夜を熱くするだけの炎は十分だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
対戦相手:ロサンゼルス・クリッパーズ
開催地:チェイス・センター
開催日:11月23日(同24日)
新シーズン、ゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦するチームはどこも王者との一戦で気合をみなぎらせるだろう。だが、特にクリッパーズには注目だ。健康であれば、クリッパーズはウェスタン・カンファレンスのトップチームとしてウォリアーズに挑戦できるだろう。
ヒューストン・ロケッツ
対戦相手:オーランド・マジック
開催地:アムウェイ・センター
開催日:11月7日(同8日)
ロケッツの新人スミスJr.は、サマーリーグでマジック新人バンケロと対戦した際にテンションの高さを見せた。6月のドラフトでマジックが自分でなく、バンケロを全体1位指名したからだろうか。レギュラーシーズンになってオーランドでマジックと対戦する際は、さらに競争心を高めると思われる。この日はNBAの全30チームが試合するが、この一戦を見過ごしてはいけない。
インディアナ・ペイサーズ
対戦相手:フェニックス・サンズ
開催地:ゲインブリッジ・フィールドハウス
開催日:2月10日(同11日)
フェニックス・サンズのディアンドレ・エイトンは、フリーエージェントでインディアナ・ペイサーズから4年1億3300万ドル(約180億8800万円/1ドル=136円換算)を提示された。サンズはそれにマッチし、エイトンは制限付きFAとなった。それ以降、エイトンが初めてペイサーズと対戦する。このビッグマンは、ペイサーズの関心を引きつけたようなパフォーマンスを見せるだろうか。
ロサンゼルス・クリッパーズ
対戦相手:ロサンゼルス・レイカーズ
開催地:クリプトドットコム・アリーナ
開催日:10月20日(同21日)
ひざのケガでNBAプレイオフ2021の一部を欠場し、2021-22シーズンを全休したカワイ・レナードだが、2022-23シーズンは完全に健康な状態で戻ってくるとみられている。クリッパーズのファンにとっては素晴らしい知らせだ。ある程度の鈍りは想定されるが、レナードはクリッパーズをプレイオフの舞台に戻すことが期待される。健康であれば、クリッパーズはプレイオフでどのチームにとっても問題となり得るだろう。シーズン初戦はライバルのレイカーズとの一戦。これ以上はないだろう。
ロサンゼルス・レイカーズ
対戦相手:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
開催地:チェイス・センター
開催日:10月18日(同19日)
レブロン・ジェームズが通算得点ランクでカリーム・アブドゥル・ジャバーを抜き、歴代トップに立つのはいつだろうか。その差は1326点。開幕の日からいよいよ本格的にカウントダウンが始まる。ジェームズが健康を保ち、キャリア通算平均(1試合あたり27.1得点)に近い数字のままなら、オールスターブレイクの直前には、ジェームズがリーグ史上最も偉大なスコアラーになると予想される。だが、どの得点も重要だ。この開幕戦はいつも以上に意味のあるものとなる。
メンフィス・グリズリーズ
対戦相手:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
開催地:チェイス・センター
開催日:12月25日(同26日)
メンフィス・グリズリーズとウォリアーズの対戦は、ずっと続く贈り物のようなものだ。昨季のポストシーズンでの激しい(そして非常に面白かった)6試合で、グリズリーズはNBA最高のチームが相手でも競えると示した。だが、非常に重要な対戦で安定的にウォリアーズを倒すことができるのだろうか。グリズリーズは来春、この疑問に答えたいと望んでいるはずだ。それまでは、ゆっくりとこの2チームがプライムタイムでやり合うのを見よう。
マイアミ・ヒート
対戦相手:ボストン・セルティックス
開催地:FTXアリーナ
開催日:10月21日(同22日)
昨季カンファレンス・ファイナルでセルティックスに第7戦の末に敗れたヒートの緊張を和らげることはないかもしれない。だが少なくとも、イーストのエリートになるために必要なものをまだ備えていると、ヒートは示したがっているはずだ。この一戦はそのバロメーターとなるだろう。
ミルウォーキー・バックス
対戦相手:ボストン・セルティックス
開催地:TDガーデン
開催日:12月25日(同26日)
昨季のカンファレンス・セミファイナルで、激しい7試合の末にセルティックスに及ばなかったバックスは、オフシーズンもロスターの大半を保った。バックスにはまだどんな力があるのか。それを早い段階で示すのがこの一戦だ。クリス・ミドルトンが健康というだけで、バックスは再びイースト制覇の有力候補になれるのだろうか。
ミネソタ・ティンバーウルブズ
対戦相手:ユタ・ジャズ
開催地:ターゲット・センター
開催日:10月21日(同22日)
かつてユタ・ジャズでルディ・ゴベアが見せていたリムプロテクションを、ミネソタ・ティンバーウルブズが味わえることは確かだろう。一方、ジャズは彼を獲得する前のウルブズにあった層の厚さを手にするかもしれない。おそらくは今オフシーズン最大のトレードで得したのはどちらだったのか。この序盤での最初の対戦は、それをほのめかしてくれるかもしれない。
ニューオーリンズ・ペリカンズ
対戦相手:フェニックス・サンズ
開催地:フットプリント・センター
開催日:10月28日(同29日)
昨季のプレイオフ・ファーストラウンドで、ニューオーリンズ・ペリカンズはサンズを相手にあわや番狂わせというところに迫った。さらに、足のケガで昨季を全休したザイオン・ウィリアムソンの復帰が見込まれる。ペリカンズはウェストの有力チームとなれるだろうか。昨季、プレイオフでの歩みを止められた相手との対戦で、ペリカンズはそれを示そうとするだろう。
ニューヨーク・ニックス
対戦相手:ユタ・ジャズ
開催地:マディソン・スクエア・ガーデン
開催日:2月11日(同12日)
問題は、ドノバン・ミッチェルがどのユニフォームを着ているかということだ。この一戦は、トレードデッドライン(トレード期限)のわずか2日後に行われる。ミッチェルがニックスのユニフォームを着て「古巣」と対戦することになるのか。それともジャズの一員としてマディソン・スクエア・ガーデンを輝かせ、ニックスのファンを悔しがらせるのだろうか。
オクラホマシティ・サンダー
対戦相手:デンバー・ナゲッツ
開催地:ボール・アリーナ
開催日:10月22日(同23日)
オクラホマシティ・サンダーの新人チェット・ホルムグレンは、卓越したショット、パス、そしてボールハンドリングで、現代的なビッグマンとして活躍できることを示した。だが、さらに強いビッグマンを相手にしても、自分を保つことができるだろうか。ヨキッチとの初対戦は、いくつかの手がかりを与えてくれるだろう。
オーランド・マジック
対戦相手:オクラホマシティ・サンダー
開催地:ペイコム・センター
開催日:11月1日(同2日)
マジックとサンダーが今季どれほどの競争力を持つかは不明だ。だがそれで、マジックのバンケロ(ドラフト全体1位指名)とサンダーのホルムグレン(全体2位指名)がレギュラーシーズンで初めて対戦する興奮が冷めることはないはずだ。ポジションと役割は異なるが、バンケロとホルムグレンは球団を変える選手にもなるかもしれない。
フィラデルフィア・76ers
対戦相手:ブルックリン・ネッツ
開催地:ウェルズ・ファーゴ・センター
開催日:11月22日(同23日)
すでにベン・シモンズはフィラデルフィア・76ersファンの不評を買い、ブーイングを浴びせられた。だが、彼がその野次を聞いたのは、私服を着てベンチに座っていた時だ。実際の試合に出場し、フィラデルフィアの敵対的なファンと対峙した際に、そのブーイングはどれほど大きくなるだろうか。この夜は、それを知る機会となるかもしれない。
フェニックス・サンズ
対戦相手:ダラス・マーベリックス
開催地:フットプリント・センター
開催日:10月19日(同20日)
レギュラーシーズンで支配してもポストシーズンの成功が保証されているわけではない。サンズはそのことを痛感した。彼らはうずうずしてシーズンを迎えるだろう。その様子は、初戦でゲートから出てくる時にすぐ分かるはずだ。昨季カンファレンス・セミファイナルで第7戦の末に困惑させられたマーベリックスとの再戦である。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
対戦相手:サクラメント・キングス
開催地:ゴールデン1センター
開催日:10月19日(同20日)
腹部の負傷を治療するために昨季の53試合を欠場したデイミアン・リラードが戻ってくる。そして、ドラフトで非常に重要な選手(シェイドン・シャープ)を指名し、ペリメーターのディフェンダー(ギャリー・ペイトン二世)を獲得するなど、オフシーズンのポートランド・トレイルブレイザーズの動きについてもすぐに評価できるだろう。
サクラメント・キングス
対戦相手:デトロイト・ピストンズ
開催地:ゴールデン1センター
開催日:11月20日(同21日)
ピストンズの新人アイビーがコートに足を踏み入れる時、多くの視線と野次が注がれるのは避けられないだろう。アイビーはキングスが自分を指名することを望まなかったと報じられており、キングスは喜んでその代わりにキーガン・マレーを選んだ。そのことが、2人の重要な新人の対決を魅力的なものとする。
サンアントニオ・スパーズ
対戦相手:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
開催地:アラモドーム
開催日:1月13日(同14日)
この日のウォリアーズ戦で、サンアントニオ・スパーズは「ドームの家に戻ってくる」。2002年以来となるアラモドームでの試合だ。スパーズはNBAのレギュラーシーズン最多観客動員記録を塗り替えたいと望んでいる。現在の記録は、1998年にホークスがジョージア・ドームにブルズを迎えた時の6万2046人。今季のアラモドームは収容6万5000人だ。
トロント・ラプターズ
対戦相手:フィラデルフィア・76ers
開催地:スコシアバンク・アリーナ
開催日:10月28日(同29日)
昨季の新人王(スコッティ・バーンズ)、実績あるベテラン(フレッド・バンブリート、パスカル・シアカム)に、オフシーズンで重要な選手(オットー・ポーターJr.)を獲得した。昨季のプレイオフ・ファーストラウンドで76ersに敗れたトロント・ラプターズは、どれほどの力になったか試したいと思っているだろう。
ユタ・ジャズ
対戦相手:デンバー・ナゲッツ
開催地:ビビント・アリーナ
開催日:10月19日(同20日)
ジャズはシーズン開幕戦で、ペイント内にゴベアがいないことの違いの大きさを知るだろう。バックコートも違うものとなっているかは、まだ分からない。ただ、ジャズのファンは、ミッチェルが開幕戦、そしてそれ以降もジャズのユニフォームを着ていることを願っているだろう。
ワシントン・ウィザーズ
対戦相手:インディアナ・ペイサーズ
開催地:ゲインブリッジ・フィールドハウス
開催日:10月19日(同20日)
ワシントン・ウィザーズは、マックス契約を結ぶことで、ブラッドリー・ビールの忠誠に報いた。開幕戦では、彼らがより優れたサポーティングキャストもビールに用意できたかが分かるだろう。ウィザーズのラインナップには新たにドラフト全体10位で指名したジョニー・デイビス、ベテランのタージ・ギブソン、そして堅実なロールプレイヤーであるデロン・ライト、モンテ・モリス、ウィル・バートンが加わっている。
原文:1 big game for every team to circle during the 2022-23 season(抄訳)
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