渡邊雄太一問一答「守備からエナジーをもたらす」|2022 メディアデー

NBA Japan

杉浦大介 Daisuke Sugiura

渡邊雄太一問一答「守備からエナジーをもたらす」|2022 メディアデー image

メディアデーに出席した渡邊雄太

9月26日(日本時間27日)、ブルックリン・ネッツの渡邊雄太がHSSトレーニングセンター(米国ニューヨーク市ブルックリン区)で実施されたチームのメディアデーに出席し、記者会見に登場した。新天地で開幕ロスター生き残りをかけた戦いを開始する、NBA5年目の日本人フォワードの一問一答をお届けする。

以下、会見でのメディアとの質疑応答。前半は英語、後半は日本語での質疑応答。英語部分は翻訳、質問は要約。

渡邊雄太 関連記事

ネッツからまたプレイの機会がもらえたことに感謝

――2018年のサマーリーグでネッツの一員としてNBAのキャリアをスタートさせ、そのチームに戻ってきた。

渡邊:戻ってこれて嬉しいです。ネッツからまたプレイの機会がもらえたことに感謝しています。サマーリーグのことはまだ覚えていますし、この球団でのプレイを楽しむことができました。今、こうして戻ってこれて嬉しいです。

※以下、日本語での質疑応答。

――新しいチームで新しいスタートを切る。今の心境と今年の目標は。

渡邊:新しいチームに来られてすごく楽しみにしています。僕の契約は全部保証されているわけではないので、まずこのチームに残るところから始めなきゃいけないんですけど、そういうチャレンジも楽しみだなと思っています。(昨季まで所属していたトロント)ラプターズでも2年間、こういう状況から契約を勝ち取って、2シーズンやってきました。今年もまたそんな簡単にいくとは思っていないですけど、自分のやることをしっかりやっていけばいい結果が出るんじゃないかなと思っています。大変ですけど、楽しんでまずはやっていけたらなと思っています。

――多くのスーパースターが揃い、優勝も狙えるチームでプレイする意気込みは。そしてネッツを選んだ経緯は。

渡邊:まずこのチームでやれるっていうことは、本当にすごく楽しみにしています。これだけのスター選手だったり、ほかにも本当にいろんな場面で活躍できる選手が揃っているなかで、自分がどういうふうにプレイしていくんだろうとか、どういう役割でやっていかなきゃいけないんだろうとか、そういうのをいろいろ考えると、本当にすごくワクワクして、今はすごく楽しみです。

ブルックリンと契約に至った経緯は、他のチームからも同じような形態でオファーは何個かもらっていたんですけど、一番熱量を感じて、自分を必要だというふうに見てくれているのがエージェントを通して話して思ったんで、そこでブルックリンに決めました。

――ネッツではどういうプレイでアピールしていきたいか。

渡邊:やっぱり僕の役割はラプターズにいたときと変わりません。エナジー全開でプレイして、ディフェンスからチームにエナジーをもたらすことです。得点できる選手だったり、いろんなことができる選手はこのチームにはたくさんいるんで、とにかく自分の役割をいかに徹底できるかというのが、よりこのチームでは特に大事になってくるんじゃないかなと思っています。1日でも早く自分がやらなきゃいけないことをこのチームの中で見出して、そこを自分の強みとして、チームから必要としてもらえるような選手になっていけたらと思っています。

――具体的にどのようなプレイを見せたいか。

渡邊:さっきも言ったことと少しかぶるんですけど、エナジー全開で、これだけスーパースターが揃っているチームなんで、自分の役割は泥臭い部分になってくると思っています。いかに自分がそういうふうにプレイして、チームに自分のエナジーをもたらすかっていうのが大事になってくると思います。

あとはやっぱり去年、3ポイントシュートの確率が一昨年のシーズンに比べて少し下がったので、そこをしっかり修正して、また最低40%以上の確率で決めていければ、チーム側が自分を必要としてくれるような選手になっていけるんじゃないかなと思っています。そこに関しては今までと変わらないですけど、まずオープンシュートをしっかり決めるのと、エナジー全開でディフェンスからしっかりやっていくっていうのが大事になってくるかなって思っています。

――来年、日本代表として臨むFIBAバスケットボールワールドカップに向けて、この1年の意気込みは。

渡邊:この世界一のリーグでやっていけば、この厳しい毎日毎日のスケジュールをやっていけば、必ず自分にとってはプラスになると思っています。それが結果的にW杯のときに自分にプラスとなってつながるのでしょう。今はまだW杯のことは正直全然考えられてないんですけど、1日1日、しっかり充実した生活を送ることが、来年のW杯につながっていくかなっていうふうに思っています。

NBA全試合ライブ&見逃し配信 最高の瞬間を『NBA Rakuten』で

NBA Japan

NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

杉浦大介 Daisuke Sugiura

杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。