渡邊雄太と八村塁が今季初対決実現 渡邊が今季自己最多の14得点&8リバウンドでネッツの勝利に貢献|NBA日本人対決

YOKO B

渡邊雄太と八村塁が今季初対決実現 渡邊が今季自己最多の14得点&8リバウンドでネッツの勝利に貢献|NBA日本人対決 image

11月5日(現地4日)にワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナで行われたブルックリン・ネッツ対ワシントン・ウィザーズの一戦で、ネッツの渡邊雄太とウィザーズの八村塁がそれぞれ途中出場し、現在NBAチームに在籍する2人の日本人選手の直接対決が実現した。

日本人対決は、昨シーズンの2022年1月22日(現地21日)、渡邊が在籍していたトロント・ラプターズ対ウィザーズとの試合以来、通算4度目。直接のマッチアップは史上3度目となった。試合は128-86でネッツが勝利している。

八村は17分41秒間のプレイで、3ポイントショット1本中0本成功を含むフィールドゴール5本中1本成功の2得点を記録(フリースロー試投なし)。そのほか、2リバウンド(いずれもディフェンシブリバウンド)、1ブロックをあげた。ターンオーバーは1、パーソナルファウルは1、出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスは-22だった。

一方の渡邊は、24分2秒間の出場で、3Pショット3本中2本成功を含むFG8本中6本成功で今季自己最多の14得点をマーク(フリースロー試投なし)。また、いずれも今季自己最多の8リバウンド(3オフェンシブリバウンド、5ディフェンシブリバウンド)、1スティール、今季自己最多タイの2ブロックを記録。ターンオーバーは1、パーソナルファウルはなく、出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスは+21だった。

第1クォーター残り4分51秒、まずは八村がアンソニー・ギルと交代でコートイン。同3分39秒、ドライブからマーカス・モリスを押し切ってレイアップを決める。さらに同2分11秒にも再びレイアップを試みるが、これはニック・クラクストンにブロックされた。

渡邊はそのタイミングでパティ・ミルズと交代で登場。日本人選手がNBA公式戦のコートで直接マッチアップが実現した。

最初の直接のマッチアップは同1分57秒、ケビン・デュラントのジャンプショットミスからウィル・バートンがリバウンドを獲得し、八村が速攻でボールを運んだときだった。渡邊が八村を追いかけ、ペイント内で八村のレイアップを防ぐ。その後、同残り52.5秒には渡邊がデュラントからのパスを受けて左コーナーから3Pを沈め、この試合初得点をあげている。

続く第2Qも2人は最初から出場し、まずは早々に八村がリバースレイアップを試みるがこれは失敗に終わる。同8分16秒、八村はコーリー・キスパートと交代でベンチへ。渡邊は同6分58秒でキャム・トーマスと交代でベンチに下がった。

第3Q残り4分49秒、八村が再びベンチから登場すると同時に渡邊もコートに戻る。まずは同4分38秒に八村が3Pを放つがこれはリングに弾かれる。

一方の渡邊は、同3分5秒にはブラッドリー・ビールのステップバックショットを防ぎ、続く同2分37秒にはクリスタプス・ポルジンギスのドライブをファウルすることなく止めるなど、持ち前のディフェンス力を発揮。さらに同1分8秒、トーマスのレイアップミスに渡邊が跳んでティップインに成功。第3Q終了間際にもリバウンドを掴んで、この時点で4リバウンドを記録した。

八村と渡邊は第4Qも引き続き出場。まずは第4Q残り10分21秒にクラクストンのブロックからネッツが速攻を仕掛け、誰よりも先に走った渡邊がトーマスからのパスを受けてレイアップを決める。

同9分17秒には再び日本人選手の直接のマッチアップの場面が訪れる。渡邊がドライブで切り込んでレイアップを試みたが、八村はこれをブロックして続くウィザーズの速攻に貢献した。

同8分32秒、渡邊はデュラントからのクロスパスを右コーナーで受けてこの日2本目の3Pを沈めると、さらに同8分7秒にはモンテ・モリスから八村へのパスを読んでスティール。そのままボールを運んで自らレイアップを決めるなど、オフェンスでも積極的に攻めた。

同7分43秒にネッツがタイムアウトを取ると、この時点で111-74とネッツが大量リードしていたこともあり、両チームは主力選手を下げた。八村もベンチに下がってこの日の出場を終えたが、一方の渡邊はそのまま最後までコートに残り、ハッスルプレイを続けた。

渡邊は同6分28秒、タージ・ギブソンのレイアップをブロックし、ネッツの速攻につなげる。さらに同2分40秒にはデイビッド・デュークJr.が速攻からのレイアップを外したところをダンクでフォローし、この試合14得点目をマーク。同1分50秒には、ギルに強烈なブロックをお見舞いし、最後まで全力を尽くすことをやめない渡邊らしいプレイを見せた。

試合は序盤からネッツのペースで進んだ。第2Q終盤にウィザーズが追い上げをはかり、一度は58-57と1点差まで詰め寄ったものの、前半の終わりから後半の始まりにかけて、デュラントが27-3のランをリード。その結果、ネッツが85-60と大量リードした。

ネッツは後半、ウィザーズを29得点に押さえ、第4Q7分強を残して114-74とリードを40点に広げて快勝した。

ベン・シモンズが負傷、カイリー・アービングが出場停止処分で欠場となったネッツだが、デュラントが28得点、11アシスト、9リバウンドとチームをけん引した。そのほか、クラクストンが18得点、9リバウンド、トーマスが17得点、6アシスト、4リバウンドを記録している。

一方のウィザーズは、ビールが20得点、3アシスト、3リバウンド、カイル・クーズマが19得点、5リバウンド、ポルジンギスが14得点、10リバウンドを記録している。

なお、ネッツのトーマスは神奈川県横須賀市の生まれであり、日本生まれの選手が3人揃ってコートに立った歴史的な試合となった。

ウィザーズは11月7日午前8時(現地6日)、テネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズと対戦する。一方のネッツは、11月6日午前8時(現地5日)、ノースカロライナ州シャーロットのスペクトラム・センターでシャーロット・ホーネッツと対戦する。

ボックススコア

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YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。