渡邊雄太「今、変えないと」|ペイサーズ戦後一問一答(10月30日/現地29日)

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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10月30日(現地29日)、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたインディアナ・ペイサーズ戦に途中出場したNBAブルックリン・ネッツ渡邊雄太が、試合後のロッカールームで日本メディアによる囲み取材に応じた。

今季5度目(4試合連続)の出場となった渡邊はこの日、約13分のプレイで3ポイントショット2本中1本成功を含むフィールドゴール3本中2本成功の5得点、2リバウンドを記録したが、チームは116-125で敗れ、4連敗となった。

以下、試合後の渡邊の一問一答の抜粋(質問は要約)。

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このままずるずるといくシーズンになってしまうという怖さがある

――厳しい戦いが続いている。

渡邊:この試合は勝たなくてはいけない相手でした。今までの5試合も負けていいわけではないですけど、最初の5戦がタフな試合になることはスケジュールを見たときにわかっていました。(ペイサーズは)連戦でしたし、みんなの中に今日は勝てるだろうという甘い気持ちがあって、それがまさに出てしまった48分だったと思います。

――ディフェンスが問題になっているのか。

渡邊:ディフェンスですね。やられ方があまりにも簡単すぎるというか、チームとしてディフェンスがまったくまとまっていないというか…。一人ひとりが思っていることがコート上で違うんじゃないかというくらい、一人はこれをやって、もう一人や後ろの人も違うことをやって、みたいな感じでした。

簡単にワイドオープンで3ポイントショットを打たれたことが何度もありました。足が止まってしまって、せっかく相手がノーマークのシュートを外しても、リバウンドも取れず、オフェンシブリバウンドも相当やられたと思います。今日は言い訳のできない負けですね。自分たちでしっかり答えを見つけ出さないと、このままずるずるといくシーズンになってしまうという怖さがあります。

今パニックになる必要は一切ないが…

――個人としてはいいところでカイリー・アービングのパスを受けて3Pを決めた。

渡邊:あれはこのチームで僕がミニッツ(プレイタイム)をもらうためには絶対に決めないといけないシュートでした。今日はセス(カリー)、ジョー(ハリス)、キーフ(マーキーフ・モリス)が帰ってきて、自分のミニッツがなくなるんじゃないかと心配もしていたんですけど、10分くらい時間をもらえました。

ただ、自分のところでもスイッチするかしないかのミスは1回起きてしまいました。僕は、出ているときは10分なら10分、完璧に仕事をこなさなきゃいけない立場の人間です。そんななかでああいうミスが出てしまったのは反省点ではあります。

――試合後には選手だけのミーティングも行われた。

渡邊:モリスがボーカルリーダーみたいな感じで、彼がしゃべり出して、KD(ケビン・デュラント)、カイリー(アービング)が続いて、ミーティング自体は悪くなかったと思います。みんなプロフェッショナルで何年もリーグでやってきている人たちなので、(話し合いの)中身はあったと思います。

ただ、選手同士でのこういう話はシーズン前にももちろんやっているし、ほかにもやっているなかで、まだ試合につながっていっていない部分があります。チームとして本当にもう少ししっかりと捉えないといけないというか、ただ話すだけじゃなくコート上で表現できるようにしないといけません。まだ6試合で1勝5敗。今パニックになる必要は一切ないですけど、そういうことをずっと言っていたらずるずる行く可能性はあるし、下手したら酷いシーズンになってしまいます。だから今、変えないといけないんです。

取材・一問一答構成:杉浦大介


ネッツは次戦、11月1日(現地10月31日)に再び本拠地バークレイズ・センターでペイサーズと対戦する。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。