八村塁が復帰後に絶好調 いよいよ飛躍の時を迎えた?

Stephen Noh

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12月22日(日本時間23日)に足首の負傷から復帰してから、ワシントン・ウィザーズの八村塁が絶好調だ。

ここ6試合は平均19.0得点、4.8リバウンド、1.7アシストを記録。同期間のフィールドゴール成功率は60.8%、3ポイントショット成功率は36.4%だ。

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以前もこういった活躍を見せることがあった八村だが、ついにすべてをまとめあげてきたようだ。

恐るべきシューターに成長した八村塁

NBA入りした当初、八村の3Pはよくて不安定だった。最初の2シーズンの3P成功率は、わずか31.3%にとどまっている。

その3P成功率が、ここ2シーズンは41.4%に跳ね上がった。また、ミッドレンジからのショットも非常に正確で、『Cleaning the Glass』によれば成功率45%。これはフォワードの中でリーグ9位の数字であり、パスカル・シアカムやジェイソン・テイタムといったオールスター選手たちをも上回る。

12月28日(同29日)の対戦後、フェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズは、24歳の八村のショット向上に言及した。

NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者によると、ウィリアムズHCは「最初から得点できる選手だと思っていた」と述べている。

「今は3Pにより自信があるようだ。以前はミッドレンジからのショットやポストプレイだったと思う」

「そこからショットレンジを広げることにより自信を抱いているようだ」

ミスマッチを逃さない八村塁

6フィート8インチ(203センチ)、230ポンド(104キロ)の八村は、自分より小さい選手を支配できるサイズを持つ。リム付近でのショットの成功率は75%で、フォワードの中ではリーグ9位だ。

そして彼はそのサイズを生かし、自分より小さいディフェンダーを相手に、ミッドレンジからフェイダウェイジャンパーをやすやすと決めることができる。

ウィリアムズHCは「彼のことはずっと、1回ドリブルしてからのプルアップジャンパーの選手だと思っていた」と話した。

「今の彼はそれ以上のドリブルができる。大きくて強い。彼を守るだけのサイズがある選手がいなければ、葬り去ることができる」

「だから、より小さい相手からダブルチームを引き出せる選手だと思う。それはいつだってチームにとってアドバンテージだ」

ウィザーズの勝利に貢献している八村塁

八村がローテーションに復帰してから、ウィザーズは5勝1敗という成績。現在は5連勝中だ。

ジェイ・クラウダーとのトレードをサンズが拒んだというマーク・スタイン記者の報道があってから、八村のプレイは向上している。

カイル・クーズマとデニ・アブディヤもチームに堅実な貢献ができるウィザーズは、八村のポジションの層が厚い。来シーズンも3人全員を引き止めるのは厳しいだろう。

サンズが八村を拒んだことは、ウィザーズにうまく働いた。八村は彼らのベストプレイヤーのひとりとなっている。制限付きフリーエージェントとなる来夏、ウィザーズが八村をチームに引き止めるためには、多くの競争が待っているはずだ。

原文:Is Rui Hachimura turning the corner? Wizards forward has been on fire since return from injury

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Stephen Noh

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.