伝説の3PシューターR・アレン、現役時代のエピソードを告白(3)

Sean Deveney

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トレード移籍が不成立に終わったことで、セルティックスは真逆の方向へ動き出した。ロンドをトレード移籍する代わりに彼を中心とした攻撃にチームの戦略を変えたのだ。彼の悪い行いに対して褒美を与えているかのようで、レイ・アレンは「セルティックスでの最後の一年は最も辛かった。ロンドは僕にボールをパスしくれないところまで関係がこじれた」と打ち明けている。

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リバース監督はアレンをベンチ入りさせ、エイブリー・ブラッドリーをロンドの側に置いた。ダニー・エインジ球団社長が、アレンをO・J・メイヨと引き替えにメンフィス・グリズリーズへトレード放出するところだったが、締め切り間際で不成立となった。

2012年4月、セルティックスとインディアナ・ペイサーズとの対戦中、チームの緊張はピークに達した。ピアースとフォワードのブランドン・バスが試合中に口論し、それがロッカールームでも続いた。リバース監督が仲裁しようとしたとき、ロンドがアレンに対して何かを口走ったことがきっかけで、2人は激しい口論になった。

アレンは自分のことを妬んでいるとロンドは主張した。アレンが「チームメイトをいじめるのはやめろ」と諭すと、ロンドは「この夏、おまえをここから追い出してやる」と反論した。その後、チーム専用飛行機の中でアレンが和解を持ちかけたものの、ロンドは「お前とプレーするのは残り11試合のみだ」と冷たくあしらったという。

実際にアレンはその夏に放出されたが、そのことでアレンとガーネットとの間に亀裂が広がってしまった。アレンはピアースとは和解したが、ロンドに対しての敵対意識は弱まらなかった。2011-12年シーズンの出来事があったにも関わらず、アレンはセルティックスに残ることを希望していた。しかし、セルティックスがガードのジェイソン・テリーと2年1200万ドルで合意したのに対し、アレンは3年2400万ドルを求めていた。アレンいわく、それまでに起きたことを全て考慮した上で、彼は放出されることになったという。

「年俸を減らして、僕をベンチから外したいのか。ロンドを中心とした攻撃プレーを継続したいのか。だったら、なぜ僕がセルティックスと再契約を望むと思えるんだ?」

結局、アレンは当初希望していた条件より低い2年600万ドルでマイアミ・ヒートと契約することになった。

「僕が下した決断に対してセルティックスのファンは納得してくれないだろう」アレンは著書にそう綴った。「しかし、ここまで悲惨な状態になるとは思ってもいなかった。僕は、ベネディクト・アーノルドみたいな裏切り者として扱われた。僕の罪は、自分の意思で退団しなかったことだ」。

アレンのセルティックス時代のエピソードや、チームから放出された経緯は実に興味深く書かれている。また、過去に在籍したミルウォーキー・バックス、シアトル・スーパーソニックス、そして2年在籍しNBAファイナル進出を果たしたマイアミ・ヒートでの活躍についても語っている。アレンは確実にNBA殿堂入りするだろう。そして、言うまでもなく彼のロッカールームでの振る舞いは、思いやりと賢明さをもった「大人な」ものだった。

(完)

原文:Ray Allen's new book sheds light on Celtics drama, intense battles with Rajon Rondo
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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Sean Deveney

Sean Deveney is the national NBA writer for Sporting News and author of four books, including Facing Michael Jordan. He has been with Sporting News since his internship in 1997.