今季全休となったサンダーのホルムグレンが心境を語る「こんなことになるとは想像もしていなかった」

YOKO B

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9月29日(日本時間30日)、オクラホマシティ・サンダーの新人チェット・ホルムグレンが、右足の負傷で2022-23シーズン全休が決まって以来初めてメディアの会見に応じた。

ホルムグレンはケガの状況や今の心境、回復プロセスなどについて丁寧に回答した。また、ゴンザガ大の先輩にあたる八村塁(ワシントン・ウィザーズ)についても語っている。

――ケガの回復具合はどうですか?今の心境は?

ホルムグレン:回復は順調に進んでいます。とにかく1日1日を大切に、毎日できることすべて精一杯やって、次の日に向けてより良い状態に持っていこうと思っています。

――負傷した時点で深刻なケガだとわかりましたか?

ホルムグレン:その判断は難しかったですね。僕はこれまで大きなケガをしたことがなかったのでよくわからなかったんです。判断材料もなくて比較もできませんでした。ケガをしたときは、とにかく診察してもらってどれくらい深刻なのかを確認する必要があると思いました。こんなことになるとは想像もしていませんでしたね。

――ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)やブレイク・グリフィンなどの素晴らしい選手たちが似たような経験をしていて、ルーキーシーズンを全休した後で素晴らしいキャリアを歩んでいることは安心材料にはなりますか?

ホルムグレン:ええ、そういう情報はどんなときでも嬉しいものです。不可能なことではないということですから。たとえ不可能であっても、私はとにかく回復に向けて準備をするだけです。回復のプロセスで何ができるか、以前同じような経験をした何人かの選手たちと話すことができるのはとてもありがたいです。

――実際にそういう経験をした選手と話をしましたか?

ホルムグレン:はい、ジョエルとは、ほんの少しだけですが、彼がどんな経験をしたのか話をしました。彼のトレーナーの1人とも少し話して、良いアドバイスをもらいました。

――バスケットボール活動の開始時期についてタイムテーブルのようなものはありますか?

ホルムグレン:次のステップは何なのか、毎日医療チームと相談しています。計画が用意されていて、毎日、それが一貫しているか、何か変更が起こりそうか、彼らと話しています。でも、具体的にいつどんな活動をするかは、適切なタイミングを医療チームが判断することになりますね。

――日本のファンはゴンザガ出身の八村塁を応援していますが、ゴンザガ出身の選手にも注目しています。まず、選手として、そして人として、あなたは八村塁をどう思いますか? そしてもうひとつ、あなた方は7月にラスベガスで(ゴンザガ出身のNBA選手の食事会で)一緒になりましたが、彼と話をしたり、何かアドバイスをもらったりしましたか? 実際に会ってみた八村選手の印象は?

ホルムグレン:まず最初の質問から。八村塁は素晴らしいバスケットボール選手だと思います。明らかにゴンザガ大学のレジェンドです。彼はほかの多くの選手と並んでゴンザガ大で道を切り開いて多くの功績を残しましたし、プロでも素晴らしい選手になるでしょう。

そうなんです。サマーリーグのときにザグ・ディナー(ゴンザガ大学出身のNBA選手を中心としたディナー)をしたんですが、今はNBAにゴンザガ大出身の選手がたくさんいるのでテーブルがかなり大きくて、塁は僕とはテーブルの反対側にいたので、彼とはあまり話しませんでした。でも、ちょっとしたときに遭遇すると、彼はいつも本当にいい人ですよ。


2022年NBAドラフト全体2位でサンダーに指名されたホルムグレンは、8月20日(同21日)にワシントン州シアトルで開催されたプロアマゲーム「The CrawsOver」に出場した際に負傷。右足リスフラン関節損傷と診断され、今シーズンを全休することになったと、8月25日(同26日)にチームが発表していた。

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YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。