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レブロン・ジェームズは飛び上がり、大勢のクリーブランドのファンと叫んだ。
2016年ワールドシリーズ第7戦。8回にインディアンズのラージャイ・デービスがシカゴ・カブスのアロルディス・チャップマンから同点となるホームランを放ったとき、ジェームズは我を忘れ、NBAファイナルでとてつもないダンクや大変な3ポイントショットを決めたときのような反応を示した。
そんな熱狂的な反応は、ジェームズと彼のインディアンズに対する忠誠心を多く物語っている。季節外れに暖かかった11月の夜、ジェームズが着ていた黒いタイトなTシャツも同じだ。
そこには「クリーブランド以外はない」と書かれていた。
優勝3回を誇るジェームズが、来季どのチームでプレイをするのか、世界のスポーツ界が注目している。クリーブランドはジェームズが過去15年のキャリアのうち11年を過ごし、10代のころから自分を追ってきたファンと深く、ほかにないつながりを共有する場所だ。彼がクリーブランドに残ることを選ぶ可能性も、本当に残されている。
ほかのオプションもある。ロサンゼルス・レイカーズ(さらなるスターを呼ぶサラリーキャップの空きとマジック・ジョンソンの存在)、ヒューストン・ロケッツ(MVP受賞のジェームズ・ハーデンとスーパーチームを組むチャンス)、フィラデルフィア・76ers(若きスターのベン・シモンズ、ジョエル・エンビード)…ほかにもあるかもしれない。
だが、ジェームズの心には常にホームがあった。そしてそれは、これからも同じだ。
2016年、クリーブランドに52年ぶりとなるタイトルをもたらしたときは、すぐにジェームズがクリーブランドを去るという感覚がずっとあった。今やもう、それは当然ではないようだ。
ジェームズは6月29日までに最初の動きを見せ、3560万ドルのキャバリアーズとの来季のオプションを断るとみられている。だがキャバリアーズは、家族やレガシーなど自身の感傷的な愛着から、33歳のジェームズがクリーブランドに残ることを望んでいる。
2010年や2014年のフリーエージェントのときと違い、ジェームズは移籍先候補となるチームと会わないだろう。エージェントのリッチ・ポールやほかの代理人にビジネス面のことを託し、自身は家族とバカンスに出かけ、そして決断することになる。
数カ月前、ジェームズとキャバリアーズのつながりは壊れたかと思われた。望みはないと思われた。昨夏のカイリー・アービングのショッキングなトレード、アイザイア・トーマスのチームへの融合の失敗、プレイメーカー不在、そして負傷やタロン・ルー・ヘッドコーチの健康問題から、ジェームズはクリーブランドを引き払い、別の場所で優勝を目指すとみられていたのだ。
だが、NBAファイナルに向かう中で、面白いことが起きた。
コービー・アルトマンがトレード期限までにドラスティックでドラマティックなロスターの見直しをしたことにジェームズが後押しされ、キャバリアーズは一貫性を欠き、ラスベガスのオッズメーカーが敗退候補としていたにもかかわらず、トップシードのトロント・ラプターズをスウィープし、4年連続の顔合わせとなるゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナルに勝ち進んだのだ。
もちろん、あらゆる重責を担ったのが、ジェームズだ。レギュラーシーズンの全82試合に出場し、1試合平均34得点、9.1リバウンド、9.0アシストと、おそらくはポストシーズン最高の成績を記録。ブザービーターのショットも2回決め、ファイナルで全力を尽くした。第1戦でオーバータイムの末にキャバリアーズが負けていなければ、まったく違うものになっていたかもしれない。
先週、アルトマンは「彼は心と魂のすべて、力強いエネルギーを注ぎ、チームや球団、街にコミットした」と述べている。
「歴史的な一年だった。おそらく、歴代最高のポストシーズンだ。彼がここにいて、我々はとても、とても幸運だった。今年の彼がこの球団にもたらしてくれたものは卓越していた」
「我々はまったく当たり前のことと思っていない」。
だからこそ、キャバリアーズは、ジェームズを引き留める闘いを諦めていない。
ジェームズと微妙な関係にあるオーナーのダン・ギルバートだが、優勝を競えるチームを保つために必要であれば支出を厭わないことを示してきた。ジェームズが契約を延長するかどうかについても、それは変わらないだろう。
最近の『Business Insider』のポッドキャストで、ギルバートはジェームズを「パートナー」と呼んだ。かつて批判したスーパースターが球団にもたらす意味を、億万長者が認めたのだ。
マイアミへと向かった8年前よりも、今はジェームズを家にとどまらせる訴求力がある。彼はより成熟し、3人の子供を持ち、急成長中のビジネスも抱えている。優先すべきことや責任、目標が、以前とは異なるのだ。
キャバリアーズがウォリアーズにスウィープされ、右手を負傷していたと明かしたジェームズは、キャリアの次の段階について「これからもチャンピオンシップモードであり続ける」と、見解が変わっていないと述べた。
「今後どうするかを決めるとき、この20年で一緒だった家族やみんなにも発言権がある。それから最後に僕が決めることだ」。
原文:Home loyalty could push LeBron James to re-sign with Cleveland Cavaliers(抄訳)
翻訳:Hiroaki Nakamura
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