レイカーズ、来季は「レブロン・ジェームズの同僚オーディション」のシーズンに?

Sean Deveney

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ロサンゼルス・レイカーズにとって、この夏は奇妙なオフシーズンとなっている。もちろん、現地時間7月1日に発表されたスター選手、レブロン・ジェームズの加入は大きな収穫である。チームとの4年契約に合意したレブロンは、クリーブランドを離れ、残りのキャリアを南カリフォルニアで過ごす決断を下した。

それ以外にも、変わった移籍劇は続いた。チーム最高とは言わないまでも、昨シーズン、試合平均16.1得点、8.0リバウンドと安定感のあるジュリアス・ランドルを放出し、代わりに個性派のPGラジョン・ロンドを獲得。それより前には、2015年にドラフト全体2位で指名したデアンジェロ・ラッセルをトレードに出している。 

ロンドは、1年900万ドルでレイカーズと契約した。一方のランドルは、ニューオリンズ・ペリカンズと2年契約に合意。ミッドレベル例外条項(チームの給与総額に応じて一定の金額で1契約を結べる条項)で1年目の年俸は860万ドルだ。 

これらの契約により、レイカーズの今後の展望が明らかになってきた。ただやみくもに変わり者のNBA選手たちをかき集めて、そこにレブロン・ジェームズを加えたというわけではない。先ほども言った通り、ロンドとは1年契約だ。おバカな大男ジャベール・マギーと奇人ランス・スティーブンソンも加入したが、コート上での彼らの才能は、プレーオフで対戦したジェームズもよく知るところだ。 

レイカーズは、ガードのケンテイビアス・コールドウェル・ポープも擁している。彼は、昨シーズン、試合平均13.4得点5.2リバウンド、3ポイントシュートの成功率は38.4%という成績を残している。契約期間は1年だ。 

全てのことを総合して考えると、チームの計画が見えるはずだ。ジェームズが加入する前から、レイカーズのロースターには、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマ、ロンゾ・ボール、そして、ジョシュ・ハートがいる。イングラムとボールはともに20歳、クーズマは22歳、ハートは24歳と、4人全員が新人レベルの契約にある。そして今年のドラフト1巡目で、モリッツ・バグナーを加えた。 

それとは対照的に、チームは、ロンド、マギー、スティーブンソン、コールドウェル・ポープなど、多くの才能ある個性的なベテラン選手と1年契約を結んだ。 

レイカーズは、2018-19シーズンを、ジェームズのチームメートとしてふさわしい選手と長期契約するためのオーディション期間と考えている。それに合格しない選手は、来年の夏に放出されることとなる。4人の若手選手と新人のバグナーのための資金はわずか2100万ドル、ルオル・デンの延長可能な1800万ドル、そして3800万ドルがジェームズに支払われる。 

デンの契約にもよるが、総額7600万ドルで、キャップスペースに余裕ができ、来季FAとなるクレイ・トンプソン、カイリー・アービング、ケビン・デュラント、もちろんカワイ・レナードなどの主要選手との契約が可能となる。 

もちろん、レナードはレイカーズのプランを変えるきっかけとなるかもしれない。彼は、サンアントニオ・スパーズを退団し、レイカーズに加入したいという意思を明らかにしている。しかし、スパーズとレイカーズがトレードについて、少なくとも現時点では本格的に話し合うには至っていない。状況が変われば、レイカーズは若手のスター選手を手放してでも、レナードを獲得するだろう。 

しかし、レイカーズに新規加入した選手たちの多くが1年契約であることは、スパーズやレナード本人、そしてレナード獲得を視野に入れているチームに対する明確なメッセージである。何が起きようとも、レイカーズは今、レナードをトレードで獲得できなければ、彼と12カ月の契約を結ぶ準備をするはずだ。 

76ersがレナードの獲得に動いたとしても、来季レナードがFAとなることが脅威となる。結局、どのチームが徹底的にレナード獲得に挑んでも、レイカーズ以外のチームでは彼の退団の可能性を心配しなければならない。 

このメソッドの裏にあるのは、レイカーズの狂気のようなものだ。ジェームズの加入だけでは、レイカーズのラインナップは多くの人が予想していたほど恐ろしいものにならない。しかし、今季レナードとの契約ができない場合でも、彼らにはプランがある。1年契約のFA選手たちにチャンスを与え、若手選手たちはジェームズのあとに続き、2019年にトップレベルの選手に成長させるプランだ。 

この方法で、レイカーズが短期間で優勝することは難しい。しかし長い目で見れば、このメソッドは功を奏することだろう。 

原文:Don't worry, LeBron James — there is method to Lakers' free-agency madness
翻訳:Atsuko Sawada

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Sean Deveney

Sean Deveney is the national NBA writer for Sporting News and author of four books, including Facing Michael Jordan. He has been with Sporting News since his internship in 1997.