NBAのベストチームが優勝しない、あるいは決勝に残りさえしないということは、滅多にないことだが、2016年に、まさにそれが起きたとハリソン・バーンズは信じている。
ポッドキャスト「Road Trippin'」でバーンズは、2016年のNBAファイナルで、3勝1敗でリードしながらも、最終的にはクリーブランド・キャバリアーズに敗北を喫したゴールデンステート・ウォリアーズ時代の思い出を語った。
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バーンズいわく、ウォリアーズがウェスタン・カンファレンス・ファイナルでオクラホマシティ・サンダーに勝ったのはラッキーだったという。ウォリアーズが3勝1敗からシーズンを落としたことはしばしば物笑いの種になるが、サンダーはキャバリアーズの記憶に残る大反撃がなければ、はるかに多くの批判を浴びただろうと思われる。
サンダー対ウォリアーズの第6戦、クレイ・トンプソンの歴史的なパフォーマンスによって、サンダーは、NBAファイナルでキャバリアーズと戦うことを阻止された。
「リチャード・ジェファーソンに対する攻撃の仕方とか、そういったことを言うつもりはない」とバーンズは語った。「でも、僕はおそらくサンダーが、2016年のプレイオフ出場チームで最強のチームだったと思う」。
「あの時サンダーは順調に勝ち進んでいたし、僕たちにはサンダーの攻略法がなかった。もしクレイ・トンプソンが、あのすごかった第6戦で活躍してなかったら、サンダーはファイナルに出場していただろう」
「サンダーが優勝すべきだった」と語ったウォリアーズのフォワード、アンドレ・イグダーラの考えに、バーンズは同意している。
「彼らは2016年のプレイオフ出場チームで最強のチームだったと思う」とイグダーラは2016年のサンダーについて語った。「彼らは僕たちよりも強かったし、キャバリアーズよりも強かった。彼らはプレイオフで最強のチームだったんだ」。
その年のサンダーは、ウエスタン・カンファレンスでは3位だったが、ダラス・マーベリックスと5試合、サンアントニオ・スパーズと6試合戦って勝ち進んだ。ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでは、ディフェンディング・チャンピオンのウォリアーズに対して手が出せないと思われたが、第5戦と第6戦でウォリアーズのシュートが不調だったことが、サンダーに劇的な反撃の機会を与えた。
最終的にはウォリアーズが7試合のシリーズを勝利で終えたが、NBAファイナルでは、レブロン・ジェームズの驚くべきプレイの数々や、カイリー・アービングのシュート等により、ウォリアーズはキャバリアーズに敗れた。その敗北はNBA内の力のバランスを変え、ケビン・デュラントが荷物をまとめて西へ移動するきっかけを与えた。その後のことはご存知の通りである。
もしトンプソンが、第6戦でサンダーから41点を獲らなかったら、我々は他のチャンピオンを見ることになっていたと、バーンズは確信している。
「あのチームの強さは、リバウンドも、得点も、あらゆる面で優れていることだ」
原文:Harrison Barnes tells us what we already knew about 2016 Thunder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー