ニューオーリンズ・ペリカンズのガードのダイソン・ダニエルズは、自身初のNBAシーズンの1割ほどを終えたところだ。そして、チームの最初の9試合のうちほんの少ししか出場していないが、彼は間違いなく即座にインパクトを与えている。
11月5日(日本時間6日)のアトランタ・ホークス戦を前に、ペリカンズのウィリー・グリーン・ヘッドコーチは、「ダイソンは素晴らしい。我々が彼に求めることすべてにうまく対処してくれている」と『スポーティングニュース』に語っている。
「彼は出場機会があったらそれを最大限に活かすんだ」
一貫した出場時間がもらえていないのは、ダニエルズのプレイが悪いからではなく、ペリカンズにそれだけ多くの優秀な選手が揃っていることの表れだ。
「アシスタントコーチの全員と、自分が何をしなければならないかを話している」とダニエルズは言う。
「このチームのこのローテーションでプレイできることを見せるにはまだ時間がかかると思う。12選手の層が厚いんだ。ローテーションに割り込むのは難しいけれど、僕はただプレイを続けて信頼を得て、一生懸命プレイするのみ。僕の出番はきっと来ると思っている」
これまでの出番で、ダニエルズは相手チームの最もタフな選手を守るという任務を与えられたことがある。子どもの頃のお気に入りの選手であるラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)と対戦した経験を「かなり特別なもの」と彼は呼ぶ。
ウェストブルック、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、デジャンテ・マレー(アトランタ・ホークス)をガードした彼にとって、それは殺人的任務の1つに過ぎなかった。ダニエルズは、アイソレーションの状況でその3人を封じ込む瞬間があった。
Dyson Daniels to @sportingnews: "I’m a defender. I go in there, defend the best players. They’re throwing me in the fire, but that’s what I want."
— Steph Noh (@StephNoh) November 7, 2022
Pels have put him on LeBron, Westbrook, Luka, and Dejounte Murray in his first three games. He's already a great defender. pic.twitter.com/4ydmVgzocw
ダニエルズは、2度のスティールを成功させるなど、特にドンチッチへの対応が良かった。彼に言わせれば、それが最も困難な任務だったそうだ。
「あの中で一番大変だったのはルカだと思う。彼はとにかく賢いんだ。自分のスポットに行ってスクリーンを使い、最初の動きでディフェンスを崩してくる。レブロンの強さもすごい。彼からチャージを取ろうとしたけどダメだった。もちろん、みんな素晴らしい選手だし、それぞれ違った選手でそれぞれにタフなんだ」
限られた出場時間の中で、ダニエルズはすでにデフェンスで素晴らしいスタッツを記録している。11月7日現在、彼は36分あたりのディフレクション数でリーグ15位タイで、36分あたりのスティール数で13位タイにつけている。
オフェンス面でも、ダニエルズは限られた役割の中で堅実な結果を残している。昨年のGリーグ・イグナイトでは、彼はどちらかというとオンボールのクリエイターだったが、ザイオン・ウィリアムソン、ブランドン・イングラム、CJ・マカーラムといった選手とともにプレイするために、彼には多少の調整が必要となっている。
「このチームにはボールを持つのが得意な選手がたくさんいるから、オフボールでプレイするのは僕にとって少し違う役割なんだ。でも、毎日慣れて、上達して、全てを吸収しているところだよ」
シューティングは常にダニエルズの大きな懸念材料だった。しかし、彼はこれまで5本の3Pのうち3本を成功させ、シューティングコーチのフレッド・ヴィンソンと毎日熱心に練習に励んでいる。
ダニエルズはペリカンズのベテラン選手たち(ギャレット・テンプルとマカーラムが彼の一番のメンターだという)と、リーグ内のオーストラリア人仲間のサポートのおかげで、すぐに適応することができたようだ。ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)、ジョック・ランデール(フェニックス・サンズ)、そしてマシュー・デラベドーバ(サクラメント・キングス)は、彼の様子を気にかけてくれている。彼もまた、リーグ内のオーストラリア人選手全員の試合に注意を払っている。
「僕はいつもボックススコアを確認していて、誰が活躍しているか毎試合チェックするんだ」とダニエルズは言う。
「ジョック・ランデール、パティ・ミルズ(ブルックリン・ネッツ)、ジョシュ・ギディー。これらの選手たちはみんな本当によくやっているので、残りのシーズンを彼らがどうプレーするのか楽しみなんだ。彼らと対戦するのが楽しみだよ」
ダニエルズは、ギディーのことをリーグで最も親しい友人と呼ぶ。そして、11月28日(同29日)のサンダー戦にすでに照準を合わせている。
「ギディーと僕はすごく親しいんだ。子どもの頃から対戦して一緒に育ってきた。手加減するつもりはない。その対戦が待ち遠しいよ」
グリーンHCによると、その対決が実現する頃には、ダニエルズはもっと出場機会を得ることができるかもしれないという。
「彼はシーズンが進むにつれて出場時間を獲得していくだろうが、我々は何も心配はしていない。彼は我々のプログラムにとって重要な存在になると思っているからね」
原文:Dyson Daniels describes guarding LeBron James and Luka Doncic: How Pelicans rookie is earning larger role by embracing superstar defensive assignments
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc
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