6回のチャンピオンシップに輝いたブルズは、負け知らずだった。そして、そのチームを率いたのは、チャンピオンを狙うジョーダンであった。ジョーダンの功績に対する評価を下げることは、X世代とミレニアム世代の間に生まれた、つまり1997年から1983年の間に生まれた人たちからの反感を買うだろう。
▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
私もその世代であり、アメリカスポーツ界の4大選手と呼ばれる、ジョーダン、ウェイン・グレツキー、ジョー・モンタナ、バリー・ボンズと同じ時代に育った。ボー・ジャクソンをそこに入れたいところだ。
私たちの世代は、週末の大きな試合の前に、NBCでNBAのテーマソングが流れるのを心待ちにしていた。ジョーダンはNBAプレイオフで、ジョン・ストックトン、チャールズ・バークレー、カール・マローン、パトリック・ユーイングといったドリームチーム選手を破り、彼らの3割がチャンピオンシップを逃した。私たちはジャクソンを長い間4大選手に入れることを迷い、ボンズに星マークを付け、第5回スーパーボウルの後にトム・ブラディをモンタナと入れ替えた。グレツキーを凌ぐ選手はまだいないが、ジェームズはジョーダンに取って代わる可能性を秘めている。
この脅威は本物である。ジェームズのように、スピード、パワー、技術、運動能力を兼ね備えた選手は他に見たことがない。彼のキャバリアーズでの最近のプレーも相変わらず人々を魅了している。NBAファイナルの優勝回数をさらに増やし、ジョーダンの記録に迫る時間はまだある。
ジェームズの優勝回数は6回に達することができないかもしれない。達する必要がないと考える人もいる。ジェームズが現在最高の選手かどうか議論したいなら、それもよいだろう。だが、ジェームズのすごさは彼の偉業の数々が十分立証している。彼が現役のうちは、彼のプレーを楽しもうではないか。彼が引退した後に振り返ってみることもできるし、ジョーダンとの比較に決着をつけることもできる。私はずっとそうしてきた。
4年前はまだ、ジェームズはジョーダンと対比するまでにはなっていなかった。もしジェームズがNBAファイナルまで勝ち進んで、優勝リングをあと1つか2つ獲得したとしたら、この論争の様相は再び変わるだろう。全ては公平だ。
最良のアドバイスは何かって? しばらくマイケル・ジョーダンは気にしないでいよう。彼が残した偉業を回想し、ブルズで活躍していた当時の無敵なオーラを思い出すことはしてもいい。ジョーダンのことを、非常に負けず嫌いで、スティーブ・カーの顔面を殴るような度を越した暴漢だと言いたいなら、それもいい。
私たちはジョーダンを、高校のチームから外された少年で(実際はどうであれ)、にもかかわらずその後、いまだかつてないほど強力な挑戦者に進化したと考える方を選択したが、彼自身も、そうなることを望んでいたことを知っている。あのコマーシャルを覚えているだろうか。
それを尊重できないなら、残念だ。いくらジョーダン派、ジェームズ派の両者が説得力のある主張を展開しても、この論争はこんな風にすぐ脱線して、結果的にコーザインとマーシャルと優勝リングの話で終わってしまうような、557通のメッセージが飛び交うだけのものになってしまう。そしてまたスタート地点に逆戻りして、さらに多くのメッセージをやりとりするのだ。
そうする代わりに、できればジェームズだけを見てほしい。そして来年Netflixで配信される『ザ・ラスト・ダンス』を見てほしい。どちらも楽しんでほしいが、何よりも、ジェームズがプレーしている間はジェームズを楽しんで見てほしい。次の世代の新たな選手が現れるまで、メッセージを送り合う時間は後でたっぷりあるのだ。
※『ザ・ラスト・ダンス(The Last Dance)』の日本配信は未定。
(完)
【ジロ・デ・イタリア注目記事】
● ジロ・デ・イタリアとは?|初夏のイタリアを駆け巡る世界3大自転車レース
【DAZN関連記事】
● 【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
● ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
● DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
● DAZNでF1放送を視聴する方法は?
● 【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
● ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
● MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン
原文:In Michael Jordan vs. LeBron James debate, dissecting legacies is wrong approach
翻訳:日本映像翻訳アカデミー