ジョーダン対レブロンの論争は、しばらくやめにしよう【前編】

Bill Bender

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原文公開日:2018年5月19日

マイケル・ジョーダンとレブロン・ジェームズのどちらが優れているかという論争に終わりはない。合計12時間、557通のテキストメッセージで意見を戦わせても、結論は出なかった。

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5月13日、イースタン・カンファレンスのファイナル第1試合で、クリーブランド・キャバリアーズはボストン・セルティックスに敗北した。試合後、私は親友と2人の弟と共に、件の論争を繰り広げていた。NetflixとESPNが製作する10回シリーズの『ザ・ラスト・ダンス(The Last Dance)』の予告が流れると、テキストメッセージが再び飛び交った。この番組は、1990年代、シカゴ・ブルズがNBAチャンピオンシップを6回取った歴史を振り返る特集である。

557通のメッセージは、この論争で常に話題に上がるトピックをカバーしていた。どちらの成績が良いか、どちらがサポート選手を多く抱えているか、どちらのNBAファイナルの記録が良いか、である。絵文字や動画を織り交ぜながら、どちらの選手がドラマチックな功績をあげたのかという議論は白熱する一方だった。

やりとりは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとヒューストン・ロケッツの試合が始まるまで続いた。デイブ・コージーンと、伝説的な“サタデー・ナイト・ライブ”のブルー・オイスター・カルトのパロディーに出演するウィル・フェレルとを比較したり、ジェームズがドニエル・マーシャルとラリー・ヒューズをNBAファイナルに連れて行く話に飛んだりした。そして再びファイナルの記録に戻っていく。ジョーダンが6勝0敗、ジェームズ3勝5敗。

NBAファイナルで、ジェームズが戦ったウォリアーズを含むすべてのチームと、ジョーダンが戦った全チームを比較する必要があった。

ボックススコアのすべてをカウントする。ジョーダンが食中毒で出場したゲームも入れる。判定は、3対1。第7戦はカウントしない。結局、557のメッセージが飛び交っても結論には至らない。長い間続けられている論争は、やはり終わらない。

しかし次第に、両サイドが相手を負かすことだけを考え、相手の話に耳を傾けず、議論は単なる悪意に満ちた言い合いに陥っていく……。

2015年、私たちはジョーダンとジェームズの論争に関するルールとその焦点をまとめた。ルールは簡単に、5つ。NBAチャンピオンになった回数、それ以外の成績の比較、時代が異なり選手も違うことを理解する、議論をでっち上げない、議論を楽しむ、である。

このルールは概ね守られているが、たった1つ守られていないものがある。「議論を楽しむ」というルールが、特にSNSで守られていないのである。現在のトレンドは、ジョーダンの功績にほころびを見つけること。NBAチャンピオンシップ獲得の回数を“たった6回”と言い、その優勝回数も1990年代レベルの試合では重要でないとする。ひどい作戦である。

ジョーダンは既に引退しており、彼の功績をなかったものにしようとしても無駄だ。6回のNBAチャンピオンシップと6回のNBAファイナルMVPだけが彼の功績ではない。スラムダンクコンテスト、5回のMVP、1992年にアメリカ代表のドリームチームが世界に与えた影響、そして、もちろんシューズである。コマーシャルを覚えているだろう。ジョーダンほど、バスケの人気を上げた選手は他にいない。

後編へ続く)

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Bill Bender

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Bill Bender graduated from Ohio University in 2002 and started at The Sporting News as a fantasy football writer in 2007. He has covered the College Football Playoff, NBA Finals and World Series for SN. Bender enjoys story-telling, awesomely-bad 80s movies and coaching youth sports.