サンダーのエース、R・ウェストブルックを特別にした一夜【前編】

Nubyjas Wilborn

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3月13日の夜、アトランタでのホークスとの一戦は、発表によると超満員となる16,739人を動員し、ラッセル・ウェストブルックと彼のチームメイトにとって忘れられない夜となった。

第4クォーターの残り1分35秒、ウェストブルックがリバウンドを制した。これでこの試合10度目のリバウンドとなり、またしてもトリプル・ダブルを達成した。フィリップス・アリーナの一部の観客は、彼が歴史的記録に到達したことに気付き、昨シーズンのMVPに喝采を送った。

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試合後、ウェストブルックは「なんとも美しい瞬間だった」と語った。「こんな記録を達成できるとは考えたこともなかった。僕のユニフォームを着て応援してくれる子供たちを見ると、心が動かされる。感謝しているよ」。

ウェストブルックはこれでトリプル・ダブルの記録を通算100回とし、NBA史上4番目に位置している。つまり、この世紀の記録に到達した、たった4人の中の1人となったのだ。100回のトリプル・ダブルを達成した他の3人は、いずれも往年の名選手ばかりだ。ジェイソン・キッド(107回)、マジック・ジョンソン(138回)、そしてオスカー・ロバートソン(181回)。ロバートソンはNBAの歴史の中でも、昨年ウェストブルックが達成した(一試合平均31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシスト)シーズン平均トリプル・ダブルを成し遂げた唯一の人物だ。

選手から情報を聞き出すために試合前のオクラホマシティ・サンダーのロッカールームに足を踏み入れることは、他の試合前のイベントとは少し異なる。そこではウェストブルックの魂を感じ取ることができるのだ。NBAの規定に従って、チームは試合前のロッカールームをメディアに90分間公開している。多くの場合、そこには、大音量の音楽が流れ、選手たちが行き交い、チケットの注文がされている。基本的に、読者の皆さんはモニターに映された映像を眺めているだろうが、舞台裏ではそんな光景が広がっているのだ。

だが、ウェストブルックは違う。

中編へ続く)

 

Nubyjas Wilborn

Nubyjas Wilborn covers the NBA for Sporting News and is based in Atlanta.