コービーの永久欠番セレモニーと、レイカーズの未来

Tom Gatto

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12月18日に行われたコービー・ブライアントの永久欠番セレモニーでは、ロサンゼルス・レイカーズという球団にとっての過去と現在、そして未来が見受けられた。

ブライアントは正式に、レイカーズの偉大なる歴史の一部となった。マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル=ジャバー、シャキール・オニール、ジェリー・ウェスト、エルジン・ベイラーと、その先人たちの多くが、ブライアントの背番号「8」と「24」のユニフォームがステイプルズ・センターに掲げられるのを見守ったのだ。

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観衆へのスピーチの中で、ブライアントは「自分にとって大事なのは、あそこに掲げられている自分のユニフォームのことじゃない。以前からあそこに掲げられていたユニフォームのことだ。それらがなければ、今日ここにいることはできなかった」と、それらのレジェンドたちに言及している。

「彼らが自分にハイレベルなプレーを引き出させてくれた」。

ブライアントのレベルに達した選手はごくわずかしかいない。だが、その大半が紫と金のユニフォームに袖を通し、18日のセレモニーでブライアントを見守った。ほかには、ビル・ラッセル、アレン・アイバーソンといったスペシャルゲストたちだ。

ブライアントは「次の世代も大事だ。今ここにいるレイカーズのロースターのことだ。あそこに掲げられているユニフォームに宿るスピリットを具現化し、この球団を前進させ続け、これからの20年をこれまでの20年以上にする。それが大切だ」と述べた。

セレモニー後、ブライアントはコートを去る際、立ち止まって新人ロンゾ・ボールにあいさつをしている。いわゆるバトンタッチだ。

これからはボール、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマの時代となる。彼ら3人、そしてほかのレイカーズの若手たちは、ただ勝つだけでなく、ブライアントのような勝者になる方法を学んでいるところだ。

18日の王者ウォリアーズとの一戦、オーバータイムにコートに立っていたボール、イングラム、クーズマの3選手が目にしたのは、全盛期のブライアントのように大事な局面で好パフォーマンスを見せるスーパースターだった。

特にボールは、ケビン・デュラントを目の当たりにした。ハーフタイムにブライアントのセレモニーを、コートサイドでチームメートたちと一緒に見ていたデュラントは、残り6秒にボールの上から決勝点となるショットを決めたのだ。

次の攻撃で同点を狙ったボールは、再び試練を受けることになった。リングに向かってドライブしたが、レイアップをデイビッド・ウェストにブロックされたのである。

こういった試合でいかに勝つのか、いかにブライアントのように試合を締めくくるのか、彼やオニール、マジックなど、永久欠番としてユニフォームを掲げられた選手たちをいかに模範としていくのか。まだそれらを学ばなければならない。

原文:Kobe Bryant jersey ceremony a symbol of how far today's Lakers have to go(抄訳)

翻訳:Hiroaki Nakamura

Tom Gatto

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Tom Gatto joined The Sporting News as a senior editor in 2000 after 12 years at The Herald-News in Passaic, N.J., where he served in a variety of roles including sports editor, and a brief spell at APBNews.com in New York, where he worked as a syndication editor. He is a 1986 graduate of the University of South Carolina.