キング牧師の誕生日に、L・ジェームズが語った想い

Alec Brzezinski

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キャバリアーズとウォリアーズの対決はいつでも特別な意味を持っている。しかし、1月15日、キング牧師の誕生日に行われた対戦は、レブロン・ジェームズにとっていつも以上に重要な意味を持っていた。

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「この先も人種的不平等が消えることはないだろう。でも、僕たちはそうした差別に支配されてしまってはいけない」ジェームズは月曜日、ESPN.comに語った。「僕たちは人種差別によって分裂してはならない。国を仕切っている男が、ネガティブな人種差別的発言を怖がらずに口にできる環境を人々に与えてしまった。人種差別が日常を取り巻く僕たちにとって、それがどれだけ恐ろしいことか。彼は、人々がネガティブな言動にも自信を持てるように促してしまったんだ」。

「だけど、僕たちが共に生きること、愛し合うこと、笑い合うことを邪魔させてはいけない。だって、別の場所で暮らしたいと思う?そうは思わないだろ。この国を愛しているからだ」。

これまでもレブロン・ジェームズはトランプ大統領と対峙する立場を取っており、月曜日もその姿勢は崩さなかった。ジェームズは、人種差別や迫害と戦ったキング牧師への敬意を込めて、次のように語った。

「人生を賭けて、という言葉はよく耳にするけれど、キング牧師は実際に自らの命を犠牲にしてくれた。僕たちが自由な世の中で生きられるように。僕たちに発言する権利が与えられるように。肌が何色だろうと、背丈や体重がいくらだろうと、どこの誰であろうと自由でいられるように。彼は明確なビジョンを持って、僕たち皆のために、文字通り、銃弾を受けてくれた」。

「ある男が国を分裂させようとする中、僕たちが立ち上がって発言できるようにと。今日という日は、アメリカがどうやって作られ、そしてひとつになるためには全員が立ち上がって団結する必要があるということを思い出させてくれる大切な日だ」。

バスケットボールはひとつのスポーツに過ぎないが、ジェームズはキング牧師に胸を張れるよう、その舞台を使いこなしたいと思っている。

「キング牧師が僕のことを誇りに思ってくれたらと願っている。彼は僕たちに力を与えてくれた。本当に大事なことを口にしたり話し合ったりできる強さを与えてくれた。自分よりも大きいもののために生きることを教えてくれた。そんな彼が誇りに思うような男になりたい。今も私たちを見守る彼に、誇らしく思われていたらと願う」。

原文:LeBron James says we cannot let racism 'conquer us as people'
翻訳:渡邉剛

Alec Brzezinski