オフシーズン展望:ラプターズはこの夏、どのような改革に乗り出すか【後編】

Sean Deveney

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フリーエージェント(FA):制限付きFAのフレッド・バンブリートをしぶしぶ手放す以外に、ラプターズがFAでできることはあまりない。バンブリートはラプターズのベンチの頼みの綱であったし、キャバリアーズと競り合うためにケイシーが土壇場で彼を先発に起用したこともある。トレードになれば、相当な打撃となるだろう。

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24歳のバンブリートは今年、制限付きFAの中で例年より注目を集めることになるだろう。
なぜなら、ラプターズを含め多くのチームがぜいたく税(ラグジュアリータックス)に頭を抱えているからだ。バンブリートは年1000~1200万ドルのオファーを意のままにするだろう。そうなると、ラプターズは契約額以上に支払う必要が出てくる。つまり、ファーストシーズンに約2000万ドルの税を追加で支払うことになるのだ。

センターのルーカス・ノゲイラは、その他にFAになる予定の唯一の選手である。彼は来年、制限付きFAになり、4100万ドルのクオリファイング・オファーを受けるだろう。

若手選手たち:ラプターズは今回のドラフトでは1巡目の指名権はない(昨年デマーレイ・キャロルをトレードで獲得したことで、指名権はブルックリン・ネッツに譲渡された)。しかし、ラプターズは次のシーズンで躍進するのに必要な2選手を獲得するだろう。

1人目は、OG・アヌノビーである。今年、ルーキー契約のスモールフォワードとして、62試合でスターティングメンバーとなった彼は、素晴らしいディフェンダーで、試合を重ねるごとにシュートが上達した。彼の3ポイントラインからのシュート成功の確率は3月までは45.5%だったが、4月には47.4%になった。彼は大学時代のひざの故障から復帰し、ラプターズは、彼が来年、もう少し力を発揮することを期待している。

2人目はヤコブ・パートルである。彼は制限エリア内でボールを受け取り、シュートを量産する大型の選手である。成績は、平均得点数 6.9 、平均リバウンド数4.8、フィールドゴールのシュート成功率 65.9 %で、彼の役割としてはまずまず良い成績であるが、もっと良い成績を上げる力を持っている。

来年まで待つべきこと:大抵のチームは59勝することや、キャバリアーズと対戦することに興奮するだろう。しかしながら、ラプターズはその大抵のチームとは違う。彼らにはポストシーズンに失敗した不幸な歴史があるが、それは最大の不幸ではないかもしれない。素晴らしいレギュラーシーズンの後、今まで経験したことがないほどの痛みを味わうかもしれない。

問題は、この痛みがまさにラプターズの宿命であるように思われることである。これから才能を開花させるレギュラー選手がいなくて、どんなに試合運びの変革や指導をしても、それを解決できないというだけの、“いいチーム”である。

しかし、59勝してプレーオフに進むことの何が悪いのだろう? ラプターズのファンはもちろん失望しているが、ビジネスの視点から見ると、チームは上手くやっている。

イースタンカンファレンスのチームにとってレブロン・ジェームズに対する最良の対策は、おそらく彼にLAかヒューストンに移籍するように説得することだろう。それまでは、ジェームズはプレーオフの話題になれば必ずその名が上がり、ラプターズは家に帰るための荷造りをさせられるだろう。

(完)

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原文:Raptors offseason outlook: Summer of change could be coming in Toronto

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Sean Deveney

Sean Deveney is the national NBA writer for Sporting News and author of four books, including Facing Michael Jordan. He has been with Sporting News since his internship in 1997.