NBAチャンピオンの座に3度も輝いたゴールデンステート・ウォリアーズは、果たしてNBA史上最も偉大なチームなのか?
これは、今年のNBAファイナルでウォリアーズがクリーブランド・キャバリアーズを下す瞬間を見たNBA好きが、真っ先に議論したがる疑問だろう。チームの中核を担ったケビン・デュラント、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンはまさに歴史を築いた。それを見て、彼らを過去のチームと戦わせてみたいと思ったのは筆者だけではないはずだ。
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私たちは、ウォリアーズがレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズを2年連続、合計8勝1敗(2年間でのNBA記録)で打ち負かすのを目の当たりにした。ウォリアーズはこの4年間で3度もキャバリアーズを倒しているのだ。このライバル争いは、ウォリアーズにアドバンテージを与えよう。
他の歴代チャンピオンたちはどうだろうか? あなたはどのチームとウォリアーズを戦わせたい? 今回私たちは、NBAとABAが合併してからの歴代チームのうち、12チームを選び、(想像上で)ウォリアーズと戦わせてみた。
異論があったとしても認めよう。
1.1982-83年のフィラデルフィア・76ers
当時の記録:レギュラーシーズン65勝17敗、プレーオフ12勝2敗
あの「フォー、フォー、フォー」(編注:モーゼス・マーロンの発言。プレーオフの3シリーズを「4勝、4勝、4勝」のストレート勝ちで勝ち進むという意味)で有名なこの年の76ersは、モーゼス・マローンの予言に支えられてポストシーズンを駆け抜けた。このシーズンで1試合平均24.5得点、15.3リバウンドを記録したマローンはジュリアス・アービングとともにチャンピオンリングを勝ち取った。今回のウォリアーズとの対戦では、アービングとデュラントが肩を並べることになる。両者のマッチアップは常軌を逸したものになるだろう。ウォリアーズはマローンをどのように対処するだろうか? 過小評価されていた76ersのバックコート、モーリス・チークスとアンドリュー・トニーは、スプラッシュブラザーズ(編注:カリーとトンプソンのコンビの愛称)の攻撃をどうやってしのぐのだろうか?
勝者は?:第7戦でウォリアーズ。アービングがデュラントを負かせば、また違う結果になるだろう。
2.1985-86年のボストン・セルティックス
当時の記録:レギュラーシーズン67勝15敗、プレーオフ15勝3敗
この年、ラリー・バードとケビン・マクヘイルは全盛期を迎えており、ベンチにはロバート・パリッシュの控えとしてビル・ウォルトンが座っていた。セルティックスはこのシーズン、ホームでの試合を40勝1敗で終え、1試合平均114.1得点を記録した。デニス・ジョンソンとダニー・エインジは、ウォリアーズのバックコートを減速させることができるのだろうか? バードとデュラントのマッチアップは史上最高のものになるだろう。
勝者は?:ホームコートアドバンテージが適用されない限り、第7戦でウォリアーズ。ホームコートアドバンテージがある場合はセルティックスに軍配が上がるかもしれない。両チームは似ている点が多いので、勝敗は読者の皆さんに決めてもらおう。
3.1986-87年のロサンゼルス・レイカーズ
当時の記録:レギュラーシーズン65勝17敗、プレーオフ15勝3敗
この組み合わせは、史上最も流れのつかめないシリーズとなるかもしれない。この年のレイカーズには、マジック・ジョンソン、ジェームズ・ウォージー、バイロン・スコット、カリーム・アブドゥル・ジャバーという、1試合平均17点以上を記録した選手が4人もいる。平均二桁得点の選手は7人もいた。デュラントの守備は誰が務める? カリームの守備は? どんなマッチアップを想定してもすばらしいものになる。
勝者は?:第7戦でレイカーズ。マジックとカリームに対応できる選手を選ぶことができなかった。しかし、大差がつくことはないだろう。そうだろ、ドレイモンド? この戦いは今回最も勝敗を決めるのが難しかったが、これによってラインナップが非常に良くなった。
4.1988-89年のデトロイト・ピストンズ
当時の記録:レギュラーシーズン63勝19敗、プレーオフ15勝2敗
両チームがコート上で相対する前に、我々はルールを確認する必要がある。ウォリアーズに対するピストンズのフィジカルコンタクトはどの程度まで許容されるのか? カリーとトンプソン対アイザイア・トーマスとジョー・デュマースというバックコートのマッチアップは楽しいものになるだろう。おそらく、ピストンズはデニス・ロッドマンをデュラントにつけるだろう。ビル・レインビアとドレイモンド・グリーンがダブル・テクニカルファウルを受けるまでにかかる時間はどれくらいだろうか?
勝者は?:第6戦でウォリアーズ。この試合ではルールがすべてを決するだろう。もしもレフリーがファウルを取らなければ、過小評価されているこの年のピストンズにも勝機が見えてくるだろう。
5.1990-91年のシカゴ・ブルズ
当時の記録:レギュラーシーズン61勝21敗、プレーオフ15勝2敗
8年間で6度優勝したシカゴ・ブルズの快挙が始まった年だ。マイケル・ジョーダンを支えていたのは平均二桁得点を記録していたスコッティ・ピッペンとホーレス・グラントの2人。また、この年ブルズは失点数でもリーグ4位にランクインしていた。レフリーはハンドチェッキングをどれだけ容認するのか? MJかピッテンがデュラントの守備をするのだろうか?
勝者は?:第7戦でウォリアーズ。言いたいことはわかる、だがちょっと待ってくれ。このすぐ後に、もう一度ブルズの名前を目にすることになる。
6.1993-94年のヒューストン・ロケッツ
当時の記録:レギュラーシーズン58勝24敗、プレーオフ15勝8敗
これはウォリアーズにとって前例のない挑戦になるだろう。ハキーム・オラジュワンは全盛期で、平均して二桁得点を挙げる完璧な5人のサポーティングキャストがついていたからだ。このシリーズでのケニー・スミスとバーノン・マックスウェルのシューティングでの活躍は未知数だ。それにサム・キャセールやマリオ・エリーが途中から出場することも頭に入れておきたい。両軍の対照的なスタイルが、互角の戦いを生むだろう。
勝者は?:第6戦でウォリアーズ。オラジュワンに対抗するためには、ゴールデンステートは絶好調でいく必要があるが、彼らはやるべきことをきっちりやり遂げるのだ。
(後編へ続く)
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