ウィリアムソンやレナードなど待望の復帰を果たしたスター選手たちの開幕戦

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10月18日(日本時間19日)に2022-23シーズンが開幕した。各チームの開幕戦では、今年のルーキーたちやこのオフにフリーエージェントやトレードで移籍して新チームでデビューするベテラン選手たちだけでなく、昨シーズンのすべて(あるいはほとんど)を欠場したオールスターたちの復帰を見ることができた。

欠場などまるでしてなかったように見えた選手もいれば、その一方で、リズムをつかみ、長期離脱で鈍ったスキルを取り戻し、ケガをする前の自分に戻るために、数試合を消化する必要がある選手もいそうだ。

各選手の開幕戦を振り返ってみよう。


ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)

  • 開幕戦:10月19日 ペリカンズ@ブルックリン・ネッツ
  • 最終出場日:2021年5月4日(NBAでの最後の試合から534日目) 
  • スタッツ:出場時間30分、25得点(FG22本中11本成功)、9リバウンド、3アシスト、4スティール、出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスは+13
  • 試合結果:ペリカンズが130-108でネッツに勝利 

ルーキーとして輝かしい才能の片鱗を見せた短縮されたシーズンの後、ザイオンは2年目のシーズンで1試合平均27得点、7リバウンド、4アシスト弱を記録し、初のオールスター出場を果たすなど、まさに華々しい活躍をした。

しかし、足のジョーンズ骨折により、最終的に2021-22年シーズンの全日程を棒に振ることになる。彼がサイドラインから見守る中、ペリカンズは悲惨なシーズンスタートを切ったが、その後、勢いを取り戻してプレイイン・トーナメントに滑り込み、プレイオフに進出。第1シードのサンズを第6戦まで追い詰めた。

そのチームに健康なザイオンが加わった今、そして開幕戦がひとつの目安になるとしたら、このチームの上限と期待はうなぎ登りだ。


カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)

  • 開幕戦:10月20日 クリッパーズ@ロサンゼルス・レイカーズ 
  • 最終出場日:2021年6月14日(NBAでの最後の試合から494日目) 
  • スタッツ:出場時間21分、14得点(FG12本中6本成功)、7リバウンド、2アシスト、1スティール、プラスマイナスは+5
  • 試合結果:クリッパーズが103-97でレイカーズに勝利

レナードが試合に影響を与えるのにそれほど時間はかからなかった。第2クォーター残り6分25秒、ロバート・コビントンと交代でベンチ出場したレナードは、アンソニー・デイビスのミスからリバウンドを奪うとそのままボールを運んでフェイダウェイジャンパーを放ったのだ。さらに次のポゼッションでも同じようにレイカーズのミスからリバウンドを獲得し、フェイダウェイジャンパーを決めている。

レナードは復帰戦で21分間出場し、14得点、7リバウンドを記録。クリッパーズはレイカーズを103-97で抑え、ロサンゼルスにおけるクリッパーズの連勝記録を2020年から8にまで伸ばした。


ジョン・ウォール(ロサンゼルス・クリッパーズ)

  • 開幕戦:10月20日 クリッパーズ@ロサンゼルス・レイカーズ 
  • 最終出場日:2021年4月23日(NBAでの最後の試合から546日目) 
  • スタッツ:出場時間25分、15得点(FG15本中7本成功)、4リバウンド、3アシスト、1スティール、プラスマイナスは-3
  • 試合結果:クリッパーズが103-97でレイカーズに勝利

ここで紹介するほとんどの選手とは異なり、ジョン・ウォールは2021-22シーズンをケガで全休したわけではない。当時ウォールが所属していたヒューストン・ロケッツが若い才能に焦点を当てるというチーム判断でウォールを出場させないことにしたのだ。その後バイアウトを経てクリッパーズと契約したウォールはコートに戻ることを熱望していた。

覚えておかなくてはいけないのは、ウォールはこの時点ですでにワシントン・ウィザーズでの2年間(2018年12月23日~2020年12月31日)をケガで丸々すべて欠場し、20日のクリッパーズ開幕戦までの1396日間でわずか40試合にしか出場していなかったことだ。

レナードと同様、ウォールはクリッパーズでベンチからスタートした。そしてまたレナード同様、彼はすぐにインパクトを与えた。第1Q途中から出場したウォールは、最初の4本のショットを決め、8得点、1アシストで第1Qを終了。ウォールは数字を残しただけでなく、まるで以前のジョン・ウォールのように、スピードと身体能力を発揮し、このゲームで最も危険なガードの1人となったのである。彼がこのレベルを維持できれば、クリッパーズはフリーエージェントで掘り出し物を手に入れたことになる。

※日付は現地時間


ベン・シモンズ(ブルックリン・ネッツ) 

  • 開幕戦:10月19日 ペリカンズ@ネッツ
  • 最終出場日:2021年6月20日(NBAでの最後の試合から487日目) 
  • スタッツ:出場時間23分、4得点(FG3本中2本成功)、5リバウンド、5アシスト、6ファウル、プラスマイナスは-26
  • 試合結果:ネッツが108-130でペリカンズに敗戦

フィラデルフィア・76ersとネッツで昨シーズンを全休し、最終的には背中の手術が必要となってからの復帰初戦でネッツデビューを果たしたシモンズは、23分間で4得点、5リバウンド、5アシストを記録。しかし、ザイオン・ウィリアムソンのディフェンス担当という不運な任務のため、シモンズは6ファウルとなり、キャリア通算310試合中7回目のファウルアウトを喫することとなった。

「時間がかかるんだ」とシモンズは試合後に語っている。

「背中の手術をして1年も試合から遠ざかっていると、頭が何かをするように命じても身体が思うようならないようなことがあったりするんだ」


ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ) 

  • 開幕戦:10月19日 ナゲッツ@ユタ・ジャズ
  • 最終出場日:2021年4月12日(NBAでの最後の試合から556日目) 
  • スタッツ:出場時間26分、12得点(FG13本中5本成功)、2リバウンド、1アシスト、2スティール、プラスマイナスは-19
  • 試合結果:ナゲッツが102-123でジャズに敗戦

ジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.の両選手が長期離脱から復帰する今シーズンのデンバーの期待は高い。

2度のMVPに君臨するニコラ・ヨキッチは昨シーズン、マレーとポーターJr.なしでナゲッツを48勝34敗の記録と西の第6シードに導いた。2人の復帰はナゲッツの限界を引き上げるはずだ。とはいえ、その2選手をチームにうまく組み込めるようになるまでナゲッツには忍耐が重要となる。

FG13本中5本成功の12得点に終わったマレーは、「明らかに鈍ってたね」と558日ぶりに出場した試合の後に話している。


マイケル・ポーターJr.(デンバー・ナゲッツ) 

  • 開幕戦:10月19日 ナゲッツ@ジャズ
  • 最終出場日:2021年11月6日(NBAでの最後の試合から348日目) 
  • スタッツ:出場時間35分、15得点(FG10本中5本成功)、7リバウンド、1アシスト、1スティール、プラスマイナスは+1
  • 試合結果:ナゲッツが102-123でジャズに敗戦

ほぼ1シーズンぶりに出場した開幕戦で、15得点、7リバウンドを記録したポーターJr.は、35分間プレイし、リストに挙げた全選手の中で出場時間が最も長かった。

ナゲッツは21点差でジャズに敗れたため、ポーター(+1)と新加入のケンタビアス・コールドウェル・ポープ(+3)のみが出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスで唯一プラスで終えたナゲッツの選手となった。


デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレーザーズ) 

  • 開幕戦:10月19日 ブレイザーズ@サクラメント・キングス
  • 最終出場日:2021年12月31日(NBAでの最後の試合から293日目) 
  • スタッツ:出場時間37分、20得点(FG18本中5本成功)、4リバウンド、8アシスト、2スティール、プラスマイナスは-1
  • 試合結果:ブレイザーズが115-108でキングスに勝利

リラードは昨シーズン、NBAにおける自身のキャリア9シーズンの合計(38試合)よりも多くの試合(53試合)を欠場したため、彼がコートに戻ってくることはNBAファンにとって歓迎すべきことだったが、キングスのファンにとってはそうではなかったかもしれない。ブレイザーズは、4選手が19得点から23得点という数字を残し、バランスのとれた攻撃でキングスに115-108で勝利している。

リラードは、2022-23シーズン初戦で20得点を記録はしたが、ショットはあまり決まらず、FG18本中5本成功で成功率27.8%、3Pショットは8本中1本成功で終わった。しかし、フリースローは9本中9本すべてを成功させ、ブレイザーズの勝利に貢献した。

原文:ZION WILLIAMSON, KAWHI LEONARD AMONG STARS THAT MADE LONG-AWAITED RETURN(抄訳)

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