レイカーズは、ホーネッツのマーク・ウィリアムズを獲得したトレードが破談になったと発表した。
ESPNのシャムズ・シャラニア氏によると、ウィリアムズのコンディションには多数の問題があり、ウィリアムズはレイカーズのフィジカルテストを通過できなかったようだ。2024年の1巡目指名権、ダルトン・コネクト、キャム・レディッシュがホーネッツに送られたこのトレードは、彼ら3選手が新チームでのフィジカルテストをパスすることが条件だった。
2022年ドラフトの全体15位のウィリアムズは、強力なロールマン、リバウンダ―、そして機動力のあるリムプロテクターとして輝きを放っていたのは確かだが、ここまでの短いNBAキャリアで幾度も怪我に悩まされており、3シーズン半のうち出場した試合数は全試合のうち40%強に留まっている。
ESPNのラモーナ・シェルバーン氏が述べたように、レイカーズはウィリアムズ獲得のために多くの代償を払い、また彼が今後10年の先発センターを任せるのに十分な健康状態であると確信をもつ必要があった。だが結果はそうではなかった。
なぜこのトレードが完全に破談になったのか疑問に思う方もいるだろう。その答えはタイミングにある。もしこのトレードがトレード期限直前ではなく、前もってしっかりテストできる段階で発生したとしよう。その場合両チームは、互いに満足のいくように取引の内容を修正することができた。(レイカーズが1巡目指名権を取引に含めない、あるいはプロテクトをつけるなど)しかし今回残されていたのは、合意か破談の二択だった。
デイビスの移籍でビッグマンをかなり必要としていたレイカーズだが、チームの中心にウィリアムズを置くことが叶わなくなった今、チームのセンターはジャクソン・ヘイズだけだ。
悪いニュースはまだ終わらない。
レイカーズはファースト・エプロン(チームの選手補強に制限をかける、新たなサラリーキャップの基準値)を超えているため、1280万ドル以上の契約を結んでいたバイアウトの選手を補強することもできない。よって、もし契約最終年でバイアウトされた高値のセンターが表れても、レイカーズは彼らをチームに加えることができないのだ。
バイアウト市場のレイカーズの獲得候補は、ダニエル・タイス、マーケス・ボルデン、ジャベール・マギー、トニー・ブラッドリーなどだ。
原文:Lakers trade rescinded, explained: Why Mark Williams deal with Hornets fell through
抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)