アカデミー賞を受賞したスポーツ映画の数々…渦中のウィル・スミスがオスカーを獲得した『ドリームプラン』で注目

Edward Sutelan

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スポーツを題材とした映画がアカデミー賞の栄誉を勝ち取る例はさほど多くない。候補にノミネートされることは珍しいし、受賞することはもっと珍しい。

しかし、今年はひとつのスポーツ映画が複数のオスカー候補に挙げられた。ビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズ姉妹とその父であるリチャード・ウィリアムズの伝記ドラマ『ドリームプラン(原題:King Richard)』が6つの部門でアカデミー賞にノミネートされたのだ。それには最高の栄誉である作品賞も含まれていた。

『ドリームプラン』からは、ウィル・スミスがリチャード・ウィリアムズ役(主演男優賞)、アーンジャニュー・エリスがセリーナとビーナスの母であるオラシーン・ウィリアムズ役(助演女優賞)、ザック・ベイリン(脚本賞)、ビヨンセとディクソンの『ビー・アライブ』(歌曲賞)、そしてパメラ・マーティン(編集賞)もノミネートされていた。2人のテニス・スター選手の父親を演じたスミスは主演男優賞を受賞した。

スミスの受賞は、妻のジェイダ・ピンケット・スミスを揶揄するジョークを飛ばしたコメディアンのクリス・ロックを壇上で平手打ちした直後のことだった。

映画ファンが2022年アカデミー賞授賞式で『ドリームプラン』に起きた出来事について議論している間、スポーティングニュースではこれまでにアカデミー賞の候補になったスポーツ映画の歴史を部門ごとに振り返ってみた。

注:タイトルは邦題、ただし()内の年は米国での公開日に基づく。*マークは受賞したもの

作品賞

  • 『打撃王』(1942、野球)
  • 『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • 『ロッキー』(1976、ボクシング)*
  • 『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • 『ヤング・ゼネレーション』(1979、モータースポーツ)
  • 『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • 『炎のランナー』(1981、陸上競技)*
  • 『フィールド・オブ・ドリームス』(1989、野球)
  • 『ザ・エージェント』(1996、アメフト)
  • 『シービスケット』(2003、競馬)
  • 『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)*
  • 『しあわせの隠れ場所』(2009、アメフト)
  • 『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)
  • 『マネーボール』(2011、野球)
  • 『フォードvsフェラーリ』(2019、モータースポーツ)
  • 『ドリームプラン』(2021、テニス)

もし『ドリームプラン』が作品賞部門でアカデミー賞を受賞していたら、伝説的なボクシング映画『ロッキー』、英国の陸上競技アスリートであるエリック・リデルとハロルド・エイブラハムズを描いた1984年の作品『炎のランナー』、そしてマギー・フィッツジェラルドを国内最高のボクサーのひとりに鍛え上げた高齢のボクシング・トレーナーを描いた2004年の作品『ミリオンダラーベイビー』の仲間入りをするはずだった。『炎のランナー』と『ミリオンダラーベイビー』はそれぞれ、スポーツ映画として史上最多となる、合計で4つのオスカーを獲得した。

監督賞

  • クラレンス・ブラウン、『緑園の天使』(1944、競馬)
  • ロバート・ロッセン、『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • ジョン・G・アビルセン、『ロッキー』(1976、ボクシング)*
  • ウォーレン・ベイティとバック・ヘンリー、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • ピーター・イェーツ、『ヤング・ゼネレーション』(1979、モータースポーツ)
  • マーティン・スコセッシ、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • ヒュー・ハドソン、『炎のランナー』(1981、陸上競技)
  • クリント・イーストウッド、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)*
  • デビッド・オラッセル、『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)
  • ベネット・ミラー、『フォックスキャッチャー』(2014、アマレス)

作品賞を受賞した2つのボクシング映画の監督はアカデミー監督賞も受賞した。『ロッキー』のアビルセンと『ミリオンダラーベイビー』のイーストウッドである。

主演男優賞

  • ゲイリー・クーパー、『打撃王』(1942、野球)
  • ポール・ニューマン、『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • シルベスター・スタローン、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • ウォーレン・ベイティ、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • ロバート・デ・ニーロ、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • ポール・ニューマン、『ハスラー2』(1986、ビリヤード)
  • トム・クルーズ、『ジェリー・マグワイア』(1996、アメフト)
  • デンゼル・ワシントン、『ハリケーン』(1999、ボクシング)
  • ウィル・スミス、『アリ』(2001、ボクシング)
  • クリント・イーストウッド、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)
  • ミッキー・ローク、『レスラー』(2008、プロレス)
  • モーガン・フリーマン、『インビクタス/負けざる者たち』(2009、ラグビー)
  • ブラッド・ピット、『マネーボール』(2011、野球)
  • スティーブ・カレル、『フォックスキャッチャー』(2014、アマレス)
  •  ウィル・スミス、『ドリームプラン』(2021、テニス)*

スミスは2022年にオスカーを獲得し、スポーツ映画の主演男優としては初めて同部門のアカデミー賞受賞者となった。スミスにとっては2001年の『アリ』でモハメド・アリを演じて以来、スポーツに関係した人物役では2回目のノミネートだった。

主演女優賞

  • テレサ・ライト、『打撃王』(1942、野球)
  • パイパー・ローリー、『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • タリア・シャイア、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • ヒラリー・スワンク、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)*
  • サンドラ・ブロック、『しあわせの隠れ場所』(2009、アメフト)*
  • マーゴット・ロビー、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017、フィギュアスケート)

スワンクはスポーツ映画で主役を演じた女優として史上初めてオスカーを獲得したが、その後2009年にブロックがその仲間入りをするまでにさほどの長い年数はかからなかった。

助演男優賞

  • ジャッキー・グリーソン、『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • ジョージ・C・スコット、『ハスラー』(1961)
  • ビンセント・ガーデニア、『バング・ザ・ドラム』(1973、野球)
  • バージェス・メレディス、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • バート・ヤング、『ロッキー』(1976)
  • ジャック・ウォーデン、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • ジョー・ペシ、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • イアン・ホルム、『炎のランナー』(1981、陸上競技)
  • パット・モリタ、『ベスト・キッド』(1984、空手)
  • デニス・ホッパー、『勝利への旅立ち』(1986、バスケットボール)
  • キューバ・グッディング・ジュニア、『ザ・エージェント』(1996、アメフト)*
  • ジョン・ボイト、『アリ』(2001、ボクシング)
  • モーガン・フリーマン、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)*
  • ポール・ジアマッティ、『シンデレラマン』(2005、ボクシング)
  • マット・デイモン、『インビクタス/負けざる者たち』(2009、ラグビー)
  • クリスチャン・ベール、『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)*
  • ジョナ・ヒル、『マネーボール』(2011、野球)
  • ニック・ノルティ、『ウォリアー』(2011、総合格闘技)
  • マーク・ラファロ、『フォックスキャッチャー』(2014、アマレス)
  • シルベスター・スタローン、『クリード』(2015、ボクシング)

グッディングは『ザ・エージェント』のロッド・ティドウェル役でスポーツ映画として初の助演男優賞を受賞した。その後、2つのボクシング映画から、『ミリオンダラーベイビー』のフリーマンと『ザ・ファイター』のベールがグッディングに続いた。

助演女優賞

  • アン・リビア、『緑園の天使』(1944、競馬)*
  • ダイアン・キャノン、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • バーバラ・バリー、『ヤング・ゼネレーション』(1979、モータースポーツ)
  • キャシー・モリアーティ、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • グレン・クローズ、『ザ・ナチュラル』(1984、野球)
  • メアリー・エリザベス・マストラントニオ、『ハスラー2』(1986、ビリヤード)
  • マリサ・トメイ、『レスラー』(2008、プロレス)
  • メリッサ・レオ、『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)*
  • エイミー・アダムス、『ザ・ファイター』(2010)
  • アリソン・ジャネイ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017、フィギュアスケート)*
  • アーンジャニュー・エリス、『ドリームプラン』(2021、テニス)

リビアは競馬映画『緑園の天使』のアラミンティ・ブラウン役でスポーツ映画オスカー受賞第2号となった(スポーツ映画のオスカー獲得第1号は1942年作品『打撃王』の編集賞)。2010年の『ザ・ファイター』は2人の候補者を出したが、主役の母を演じたレオがアダムスを抑えて受賞した。次いで、ジャネイがトーニャ・ハーディングの母親ラボナ・ゴールデン役で受賞している。

脚本賞

  • シルベスター・スタローン、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • スティーブ・テシック、『ヤング・ゼネレーション』(1979、モータースポーツ)*
  • コリン・ウェランド、『炎のランナー』(1981、陸上競技)*
  • ロン・シェルトン、『さよならゲーム』(1988、野球)
  • キャメロン・クロウ、『ザ・エージェント』(1996、アメフト)
  • スコット・シルバー、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン、キース・ドリントン、『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)
  • E・マックス・フライとダン・フッターマン、『フォックスキャッチャー』(2014、アマレス)
  • ザック・ベイリン、『ドリームプラン』(2021、テニス)

『ヤング・ゼネレーション』のテシックと『炎のランナー』のウェランドが短い間に連続してアカデミー脚本賞を受賞した。ウェランド以来、スポーツ映画がこの部門で受賞を果たしたことはない。

脚色賞

  • ハーマン・J・マンキーウィッツとジョー・スワーリング、『打撃王』(1942、野球)
  • ロバート・ロッセンとシドニー・キャロル、『ハスラー』(1961、ビリヤード)
  • エレイン・メイとウォーレン・ベイティ、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • リチャード・プライス、『ハスラー2』(1986、ビリヤード)
  • フィル・アルデン・ロビンソン、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989、野球)
  • ゲイリー・ロス、『シービスケット』(2003、競馬)
  • ポール・ハギス、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)
  • スタン・チャービン、アーロン・ソーキン、スティーブン・ザイリアン、『マネーボール』(2011、野球)

スポーツ映画が脚色賞を受賞した例はこれまでにない。だが、『打撃王』のハーマン・J・マンキーウィッツの人生が2020年の伝記映画『Mank/マンク』で描かれた。同作品はアカデミー賞の10部門にノミネートされ、そのうちの2つを受賞した。マンキーウィッツを演じたゲイリー・オールドマンは主演男優賞にノミネートされたが、受賞は逃した。

国際長編映画賞

  • 『ラガーン』(2001、クリケット)

『ラガーン』はヒンズー語で作られた2001年公開のインド映画である。イギリス統治下のインドでクリケットの試合に挑む村人たちを描いた。国際長編映画賞にノミネートされた唯一のスポーツ映画でもある。

訳者注:スポーツ映画ではないが、2022年に日本映画『ドライブ・マイ・カー』が同賞を受賞した。

長編ドキュメンタリー賞

  • 『モハメド・アリ かけがえのない日々』(1996、ボクシング)*
  • 『アンディフィーテッド 栄光の勝利』(2012、アメフト)*

ドキュメンタリー部門ではスポーツ映画が無敗(アンディフィーテッド)である。『モハメド・アリ かけがえのない日々』は「キンシャサの奇跡」と呼ばれるアリとジョージ・フォアマンの戦いを描いた作品であり、『アンディフィーテッド 栄光の勝利』は長い間の不振から立ち上がる高校アメフト・チームを追ったものだ。

短編ドキュメンタリー賞

  • 『ザ・クイーン・オブ・バスケットボール』(2021、バスケットボール)*
  • 『オーディブル: 鼓動を響かせて』(2021、アメフト)

2つのスポーツ映画が2022年の短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。受賞したのは『ザ・クイーン・オブ・バスケットボール』である。この作品ではシャキール・オニールとステフィン・カリーがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。

関連記事:シャックとカリーがドキュメンタリー "The Queen of Basketball" でアカデミー賞受賞

短編アニメ賞

  • 『親愛なるバスケットボール』(2017、バスケットボール)*

コービー・ブライアントはアカデミー賞受賞者でもある。この作品はブライアントが2015年に現役引退を発表した後で『The Players' Tribune』に寄稿した文章が原作の短編アニメである。

作曲賞

  • リー・ハーライン、『打撃王』(1942、野球)
  • デイブ・グルーシン、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • パトリック・ウィリアムズ、『ヤング・ゼネレーション』(1979、モータースポーツ)
  • ヴァンゲリス、『炎のランナー』(1981、陸上競技)*
  • ランディ・ニューマン、『ザ・ナチュラル』(1984、野球)
  • ジェリー・ゴールドスミス、『勝利への旅立ち』(1986、バスケットボール)
  • ジェームズ・ホーナー、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989、野球)

スポーツ映画は7回のノミネートがあるが、作曲賞を受賞した音楽家は『炎のランナー』のヴァンゲリス(本名エヴァンゲロス・パパサナスィウ)のみである。

歌曲賞

  • 『Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)』、ビル・コンティ、キャロル・コナーズ、エイン・ロビンス、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • 『ビー・アライブ』、ビヨンセ、ディクソン、『ドリームプラン』(2021、テニス)

ビー・アライブは伝説の『ロッキーのテーマ』に続いて、この部門でノミネートを果たした。

音響賞

  • トーマス・T・モールトン、『打撃王』(1942、野球)
  • ハリー・ウォーレン・テトリック、ウィリアム・マッコーイ、ライル・J・バーブリッジ、バド・アルパー、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • ドナルド・O・ミッチェル、ビル・ニコルソン、デビッド・J・キンボール、レス・ラザロビッツ、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • デブ・アデア、ロン・ボーチャー、デビッド・ジャンマルコ、エド・ノビック、『マネーボール』(2011、野球)
  • ポール・マッセイ、デビッド・ジャンマルコ、スティーブン・A・モロー、『フォードvsフェラーリ』(2019、モータースポーツ)

音響賞を受賞したスポーツ映画は今までにない。『フォードvsフェラーリ』では、マッセイ、ジャンマルコ、そしてモローは音響賞を逃したが、ドナルド・シルベスターが音響編集賞を受賞した。しかし、その部門はアカデミー賞から今ではなくなっている。

美術賞

  • ペリー・ファーガソンとハワード・ブリストル、『打撃王』(1942、野球)
  • セドリック・ギボンズ、ウリー・マックリアリー、エドウィン・B・ウィリス、ミルドレッド・グリフィス、『緑園の天使』(1944、競馬)
  • ハリー・ホーナーとジーン・キャラハン、『ハスラー』(1961年、ビリヤード)*
  • ポール・シルバート、エドウィン・オノバン、ジョージ・ゲインズ、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)*
  • メル・ボーン、アンゲロ・P・グラハム、ブルース・ワイントロープ、『ザ・ナチュラル』(1984、野球)
  • ボリス・レべンとカレン・オハラ、『ハスラー2』(1986、ビリヤード)
  • ジェニーン・オッペウォールとレスリー・ポープ、『シービスケット』(2003、競馬)

『ハスラー』は美術賞と撮影賞を白黒部門で受賞した。その頃は白黒映画とカラー映画は異なるカテゴリーとされていた。『天国から来たチャンピオン』は統一されてから初の受賞作品となった。

撮影賞

  • ルドルフ・マテ、『打撃王』(1942、野球)
  • レナード・スミス、『緑園の天使』(1944、競馬)
  • オイゲン・シュフタン、『ハスラー』(1961、ビリヤード)*
  • ウィリアム・A・フレイカー、『天国から来たチャンピオン』(1978、アメフト)
  • マイケル・チャップマン、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)
  • カレブ・デシャネル、『ザ・ナチュラル』(1984、野球)
  • ジョン・シュワルツマン、『シービスケット』(2003、競馬)

シュフタンの1961年受賞はこの部門が白黒とカラーに分かれていた時代のものだ。それ以来、この部門で受賞したスポーツ映画はない。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

  • デビッド・ルロイ・アンダーソンとランス・アンダーソン、『シンデレラマン』(2005、ボクシング)
  • ビル・コルソとデニス・リディアード、『フォックスキャッチャー』(2014、アマレス)

メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたスポーツ映画はこれまでに2つしかない。

衣裳デザイン賞

  • ミレーナ・カノネロ、『炎のランナー』(1981、陸上競技)*
  • ジュディアンナ・マコフスキー、『シービスケット』(2003、競馬)

ミレーナ・カノネロが『炎のランナー』で行った衣装デザインはスポーツ映画でこの部門の唯一の受賞者である。

編集賞

  • ダニエル・マンデル、『打撃王』(1942、野球)*
  • ロバート・J・カーン、『緑園の天使』(1944、競馬)
  • マイケル・ルチアーノ、『ロンゲスト・ヤード』(1974、アメフト)
  • リチャード・ハルシーとスコット・コンラッド、『ロッキー』(1976、ボクシング)
  • セルマ・スクーンメーカー、『レイジング・ブル』(1980、ボクシング)*
  • テリー・ローリングス、『炎のランナー』(1981、陸上競技)
  • フレデリック・マルクス、スティーブ・ジェイムズ、ビル・ホーグス、『フープ・ドリームス』(1994、バスケットボール)
  • ジョー・ハッシング、『ザ・エージェント』(1996、アメフト)
  • ウィリアム・ゴールデンバーグ、『シービスケット』(2003、競馬)
  • ジョエルコックス、『ミリオンダラーベイビー』(2004、ボクシング)
  • ダニエル・P・ハンリーとマイク・ヒル、『シンデレラマン』(2005、ボクシング)
  • パメラ・マーティン、『ザ・ファイター』(2010、ボクシング)
  • クリストファー・テレフセン、『マネーボール』(2011、野球)
  • タティアーナ・S・リーゲル、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017、フィギュアスケート)
  • マイケル・マカスカーとアンドリュー・バックランド、『フォードvsフェラーリ』(2019、モータースポーツ)*
  • パメラ・マーティン、『ドリームプラン』(2021、テニス)

スポーツ映画は編集賞と相性が良いようだ。それでも、受賞したのは今までに『打撃王』、『レイジング・ブル』、『フォードvsフェラーリ』の3作品しかない。『打撃王』はスポーツ映画の歴史上最多の11部門でノミネートされたが、受賞したのはこの部門だけである。

視覚効果賞

  • ジャック・コスグローブ、レイ・ビンガー、トーマス・T・モールトン、『打撃王』(1942、野球)

この部門はかつて特別効果賞と呼ばれていた。『打撃王』はその頃にノミネートされた。アクション映画やサイエンス・フィクション映画が隆盛を極める昨今、スポーツ映画がこの部門でノミネートされるのは今後も難しいだろう。

(翻訳:角谷剛)

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Edward Sutelan

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Edward Sutelan joined The Sporting News in 2021 after covering high school sports for PennLive. Edward graduated from The Ohio State University in 2019, where he gained experience covering the baseball, football and basketball teams. Edward also spent time working for The Columbus Dispatch and Cape Cod Times.